初心者のための登山とキャンプ入門

インバカーゴ / Invercargill 2日目。ジョンとQueens Parkの美術館に行く。

Inverercargill Queens park Rose garden

ニュージーランドのチーズは美味しい

今日はゆっくリと9時頃に起きた。ダイニングではマルコが食事を終え、パンフレットを見ながら今日の予定を考えている。英語で話しているとかなりおかしなやつに見えるが、パンフレットを真剣に見ているその顔はできる男のものだった。今日は車で少し東へ移動するようだ。スチュワートアイランドは天気のせいで諦めたようである。あの英語力で車で移動し続けてるなんてすごい。なんだか負けた気がしたので自分のノートパソコンはすごい速いぞ、と自慢してやった。

そしてマルコは去った。その前に記念撮影と連絡先をもらった。一方僕は食料調達のために街へ。しかし近くのスーパーマーケットを見つけるまでに1時間以上もついやした。購入したものは、パンとチーズ、明日の行動食のスニッカーズみたいなバーのセットと、夜飯用の鶏肉。

スーパーマーケット歩きは楽しい。足が疲れるので嫌だけど、日本にはないものをみるのが好きだ。時間があれば色々と試してみたいものばかり。今僕の関心がいっているのがパンとチーズ。パンは数種類ありどれが何だがわからないが、日本の真っ白な食パンより、パンの耳にいろんなものが付いたものが僕は好きだ。ナッツみたいのとかゴマみたいのとか。大量に入っていて安いのもいい。
チーズの種類も割と多いと思う。安くはないと思うが、うまい。今日買ったチーズはチェダーチーズの高めの奴だと思うけど、感動的なうまさである。少しづつパンにのっけて食べてゆこうと思う。そうそう、そして美味しくて濃厚なチーズは薄く切った方がうまいと思った。欲張って厚く切りすぎるとチーズが主張しすぎる。パンとのバランスが大事である、ということを学んだ。明日の朝が楽しみだ。

スーパーで買った食料
スーパーで買った食料
スーパーで買った食料

ジョンとクイーンズパーク美術館へ。

食事が終わると新しい客にじいさんがやってきた。見たことのあるじいさんである。彼とはミルフォードサウンドのバックパッカーで会い会話を少しした。「俺はヒッチハイクだけで旅してるぜー」って言っていたファンキーなじいさんだ。なんとなくフィーリングがあいその時少し会話をしただけだったがまた会えるとは。彼も僕の事を覚えていたようである。名前はジョン。年齢は60らへんだ。

その後じいさんに誘われ近くの「クイーンズパーク / queens park」という、美術館もある公園に行った。雨は降ったり止んだりという感じの中である。
なかなか素敵な公園だ。芝もきれいに整備されているし大きさもある。バラ園や軽い動物園的なもの、松の大木の並木道などもあるなかなか素敵な公園だった。晴れていれば一日ぶらぶらしても良さそうな公園だ。

クイーンズパーク
クイーンズパーク

じいさんは面白い。60とは思えないはしゃぎっぷりで少年のようだ。しかも僕が英語を理解できないのを知っているので、短い単語とアクションで伝えてくれる。「プシュー」とか「チュッチュッチュ」とか。鳥の鳴き声を真似してみたり、鴨の歩き方を真似してみたり。一緒にいると面白い。

クイーンズパークのあとは美術館に行った。無料の美術館で公園の中にある。ここら辺のアーティストの描いた絵をみたり、ニュージーランドの鳥の剥製、マオリの歴史、あと生のツアタラ?トゥアタラ?を見た。じいさんはそれらを見ながらたまに説明してくれたり、コメントをしてくれる。
その後じいさんはスーパーに買い物に行ったので、僕は昨日と同じ様にマックへ行った。これから10日間分の旅の予約をするためである。なかなか大変だったが、日本にいてオンラインで繋がっているヤハケンが手伝ってくれて助かった。ありがとう。

アイオワのアーティスト

宿に戻り食事の準備をした。じいさんにオイルはないか?と聞くと、あるけど、その代わりにタバコを一本くれと言った。なかなか素敵な取引だ。久しぶりにタバコを吸う人があらわれて嬉しい。食後にじいさんと一緒にタバコを吸った。
じいさん、ジョンは10人家族のビッグファミリーに生まれ、家はアイオワだっけな、にあるらしい。家からはミシシッピ川が見渡せるようだ。ジョンはその中の4番目で、家族の集合写真を見せてくれた。僕はジョンの事をただの旅好きなじいさん、と思ってたけど、話を進めていくうちに、なかなかすごい人だということがわかった。

彼はアーティストであった。造形のアーティストでらしい。木やセラミックで巨大なオブジェを作ってるようだ。写真を見せてもらったが、かなり芸術的である。古代文明の要素を取り入れた作品が多いようだ。しかし彼の面白はそのゆるさにある。全くアーティストくさくないんだ。「3日間でつくって1500ドルで売る。そんなのをいっぱいつくっていっぱい売る。これなんか5000ドルだ、ガッハッハ。お金いっぱい。みんな俺の作品を買う。制作途中の作品も買う。一個売れれば3ヶ月旅できる。チュッチュッチュ。」といった調子だ。あまりにも簡単に言うから大笑いしてしまった。
彼は今までかなりの数の作品をつくっているようで、そのどれも売れたらしい。また大学の講師でもあるようで、アメリカの色々な大学でセラミックのことなどを教えているらしい。有名か、と聞くと、「アメリカの中央辺りでは有名だ。カリフォルニアでは全然だけどな、ワッハッハ」と言っていた。
そんなジョンは明日飛行機でスチュワートアイランドに行くようで、僕は彼と記念撮影をしてお別れをした。また会いたい人が一人増えた。

今後の予定は多忙である。今日マックで全ての予約をしてきた。まず明日は、ここインバカーゴからクライストチャーチへと一気にバスで行く。9時間の長旅だ。クライストチャーチには2泊し、その後バスで南島の一番北のピクトンへ。そしてピクトンからフェリーでウェリントンへ。ウェリントンが旅の終了地点で、そこで足をしばらくとどめようと思う。ウェリントンで語学学校に通い、アパートを借り、仕事を探す予定だ。

ウェリントンにした理由はジェームスが勧めていたからである。まあ彼に言わせれば、ウェリントンもいいが、メルボルンの方が良い、ということだが。またうちの姉もしきりにウェリントンに行きたがっていた。アーティストの街だと聞くし、日本人も少なめと言うのも選んだ理由だ。
早くウェリントンで住むところを見つけて米の飯を食べたい。トンカツも食べたい。そう、友人のヤハケンがトンカツを送ってくれる、と言っていたが、どのように送ってくれるのであろうか。。。楽しみである。(1/19 end)