初心者のための登山とキャンプ入門

ボルダリングジムに行こう!ボルダリングの始め方

ボルダリングジムの前でドキドキする人のイラスト

ジムのこと、知っておきたいこと

ボルダリングジムの利用料

一概には言えませんが、ボルダリングジムの利用料金はおおよそ2000円前後です。時間制の料金ではなくカラオケのフリータイムの様な時間帯ごとの料金体系となっています。またそれ以外に、初めての場合には「登録料」が必要になります。登録料の金額はジムによって違いますが1000円前後のところが多いです。

ですので始めてボルダリングジムを利用する場合には、登録料+利用料+道具のレンタル代あわせて3000円から4000円ほど必要になります。

ボルダリングジムの設備

ボルダリングジムも普通のスポーツジムと同様に、トイレ、ロッカー、自動販売機、更衣室、休憩スペースなどの設備があり、またショップも併設されているのでクライミング用に必要な道具、ウェア、書籍なども購入することができます。シャワーに関しては用意していないジムが多いのですが、足を洗うためのシンクなどは備えられています。

レンタルシューズのサイズ

初めてのボルダリングではレンタルシューズを借りることになると思います。その際の注意点ですが、普段履きの靴の様なサイズのシューズを選ぶとホールドに立ちづらくなってしまいます。 なので若干きついくらいのシューズをレンタルしましょう。ちょっときついけどまあ履いていられる、つま先立ちしても指が痛くない、くらいのサイズのシューズが良いと思います。
またレンタルシューズの場合はサイズを自由に選ぶことができるので、1つにこだわらず色々なサイズのシューズを履いて試してみるのもおすすめです。

靴下を持っていこう

ボルダリングジムでレンタルシューズを借りる場合は靴下を着用します。クライミングシューズの中はかなり蒸れますし、沢山の人が履いているので必ず靴下は忘れないようにしましょう。

爪を切っておく

手の爪が伸びたままだとホールドが掴みにくくなり、ホールドにひっかかると爪が割れたり剥がれたりしてしまう恐れがあります。出発前に爪を切るのを忘れないようにしましょう。
また足の爪が長すぎるときついシューズを履いていると指が痛くなるので、足の爪も忘れずに切りましょう。

ジムの注意事項など

ホールドの穴に指を入れない

腕が疲れてつらくなると、ホールドをとめてあるボルトの穴に指を突っ込みたくなる衝動にかられてしまいます。しかしボルトの穴に指を入れたまま落ちてしまうと大事故になりかねません。なので腕がつらくても入れないように注意しましょう。

ちゃんと順番を守って登る

土日祝日は平日に比べ沢山の人がボルダリングジムにきています。自分が登りたい壁の前に10人も人が並んでるなんて事もしばしばあります。何度も続けて登らずに、一度登ったら次の人にゆずりましょう。

順番を待つときは少し離れたところで

登る順番を待つときは、壁の近くには立たず少し離れたところで待つようにしましょう。登っている人が着地する時にぶつかってしまう可能性があります。

しっかりとストレッチをする

ストレッチする人のイメージ

ボルダリングジムに行ったらすぐに登るのではなく、まずは入念にストレッチをしましょう。ボルダリングでは普段使わない様な筋肉も使うので、怪我をしないためにもストレッチすることはとても大事です。
ストレッチの種類はかなりありますが、まずは一般的な、学校の体育や部活で行っているようなストレッチで大丈夫でしょう。

時間はそれぞれのストレッチで10秒~20秒程。ポイントは痛いと思ったところでやめることです。痛いのに無理やりぐいぐいストレッチをしてしまうと、筋を痛めてしまいます。特に股関節は痛めやすいので注意が必要です。深呼吸をしながら、伸ばしてる部分に集中しながらストレッチをしましょう。

とりあえず登ってみよう

ストレッチをしてシューズも履いたら、早速壁を登りはじめましょう。
まずは課題とか登り方とか気にせずに、自由に登ってホールドを掴む、ホールドに足を置くと言う感覚を味わってみてください。

1. 簡単そうな壁を選ぶ

壁の角度のイメージ

ボルダリングジムの壁を見渡してもらうとわかりますが、色んな角度の壁があると思いますが、その中から一番傾斜の緩そうな壁(スラブ)、もしくは垂壁(垂直の壁)に登ってみましょう。

2. まずはとりあえず登ってみよう

壁が決まったら、とにかく上を目指して登ってみましょう。
手にチョークをつけたら、掴みやすそうなホールドを探して登ります。真上に行ってもいいし、良いホールドを探しながら斜めに移動しながら登ってもかまいません。足を良いホールドに乗っけて安定させ、ゆっくりとあわてずに一番上を目指しましょう。

3. 上まで登ったら降りてみよう

無事一番上まで登ったら、今度は安全に降りてみましょう。一番上から飛び降りてしまうと大変危険ですので、とりあえずある程度のところまでホールドを使って降ります。 この時もしっかりとしたホールドに足を置き、あわてずにゆっくりと降りていきましょう。
ある程度のところまで来たらジャンプして飛び降りるのですが、その前にしっかりと後ろを振り返り、下に人がいないか確認しましょう。そして落ちる場所は壁からある程度離れた場所に。壁から近すぎる場所に着地すると、着地の反動で壁に頭をぶつける事もあります。

また手を着くような降り方をすると怪我をしてしまうので危険です。まっすぐ降りるようにしましょう。(ここではある程度のところからジャンプする、と書いていますが、ボルダリングジムによってはジャンプを禁止している事もあるので注意して下さい。)

4. 足に注意しながら横に移動してみよう

つま先で立つ、というイメージ

先ほどは上に登ったので、今度は壁の一番端から端まで移動してみましょう。先ほどと同様にどのホールドを使ってもかまいません。持ちやすそうなホールド、足を置きやすそうなホールドを選んで移動しましょう。

今回は足に注意して登ってみます。足の裏の土踏まずの部分でホールドに乗るのではなく、つま先で乗るようにします。小さなホールドでも怖がらずにつま先で乗っても大丈夫です。クライミングシューズは滑らない様に出来ているので、安心して体重を乗せてみてください。つま先で移動すると土踏まずで乗っていた時よりもぐんと動きやすくなるのがわかると思います。
この様につま先を使ってホールドに立つのが、ボルダリングの基本的な立ち方になります。

課題に挑戦してみよう

ただ登ったり降りたりしてるだけではすぐに飽きてしまって面白くありませんよね。ですので登ったり横に移動する感覚を覚えたら、次は課題に挑戦しましょう。

1. 課題とは?まずは簡単な課題を選ぼう

課題を選ぶイメージ

ボルダリングジムにはたくさんの「課題」と言うものが用意されています。課題と言うのは「このホールドだけ使ってゴールをしましょう」と言ったルールの様なもので、このルール通りに登らなければいけないことにボルダリングの面白みがあります。

ほとんどのボルダリングジムには課題の表が用意されていると思いますので、まずはその中から一番簡単な課題を選びましょう。そして壁を見るとその印がペタペタとテープで張ってあるのがわかります。つまりその印が張ってあるホールドだけを使ってゴールをするということなんですね。

2. スタートとゴールの仕方

スタートとゴールの仕方のイメージ

ボルダリングの課題には必ずスタートとゴールがあります。「スタート」もしくは「S」の文字が課題のテープに書いてある場所がスタートのホールドです。ゴールにも同じ様に「G」や「ゴール」と書いてあります。

そして課題を始める場合には、まずそのスタートのホールドを両手で持ちます。スタートの位置が低い場合は、かがんだりお尻をマットにつけた状態でスタートのホールドを掴み、高い場合には立ってホールドを両手で掴みます。

ゴールの場合もスタートと同じ様に両手でゴールのホールドを掴みます。これが出来たら無事ゴールで、その課題をクリアしたことになります。(ゴールのホールドの変わりに壁のはじっこを掴む場合もあります。)