ゲストハウスでパーティ 韓国旅行記⑨
韓国へのお土産にレトルトカレーは本当に喜ばれるらしい
韓国旅行5日目の後半戦。韓国ブランド”Jeep”の服を購入すると、僕らはロッテデパートのアイスクリーム屋の席で何も買わずに1時間くらい休憩し、その後電車に乗り”Dongbaek”で降りた。何と読むかはわからない。
Dongbaekの辺りは日本で言うと幕張的な雰囲気。新しい街のようで背の高いマンションが多く、道も道路も広くて真っ直ぐだ。ここでは”Home plus”と言う巨大なスーパーマーケットに行った。夜ご飯の食材とお酒の調達のためだ。
Home plus内は本当に広くて、皆口々にニュージーランドの”ニューワールド”を思い出すと言っていた。確かにそんな感じだ。レトルトカレーコーナーの前を通ったので試しにケビンに聞いてみる。「韓国人のお土産にカレーをあげると喜ぶってほんと?」「ほんとですよ。日本のカレーはめちゃくちゃうまいっす。僕も韓国に帰る時はカレー買いますよ。韓国のはクソです。」と言っていたのが笑えた。やっぱりネットの情報は正しかったんだ。よし、今度はいっぱいカレーを買ってこよう。
買い物が終わるとタクシーに乗ってヘウンデのゲストハウス”Hello Guesthouse”に向かった。そうそう、道端でタクシーを待っている時に、後から来た人に前に入られタクシーを取られる。あれって何とかならないだろうか。次々とみんな前に入ってくるので、嫌ならひたすら前に行くしかない。荷物を持っていると疲れてしまうのだ。まあいいか。
エイデン来る。パーティ盛り上がる。プレゼントもらう。
ゲストハウスに到着すると早速パーティの準備。ゲストハウスのキッチンで女性陣がちゃかちゃかと食事の準備をしてくれている。と言っても今日の夜ご飯はサムギョプサル。大量の豚肉を焼くだけだ。卵もサムギョプサルで使う様だったが、ボウルに入れてレンジにかけて作っていた。ラーメンをレンジで作るのもそうだけれど、やっぱり韓国人はレンジを効果的に使う。
そして乾杯。スーランはソジュをストレートで飲んでいるが、それ以外のみんなはソジュをビールで割ったものを飲んでいる。ソジュもビールも飲めない僕はホームプラスで買ってきた、ジンとライムシロップでジン・ライムを作って飲んだ。
いやーもうこうなってくるとほとんど韓国語で何が何だかわからないけど、面白い。とにかく飲むペースが早いね。特にリブとケビン。二人で何か言いながら、ハイタッチなんかしながらガバガバ酒を一気に飲んでいる。すごい。
しばらくするとエイデンからの電話がありもうすぐヘウンデに到着するという。僕ら男性陣はエイデンを迎えにヘウンデ駅へと向かった。
ほろよいでヘウンデの夜道を歩く。気分がいい。そしてとうとうエイデンに会える。エイデンはリブの彼氏でニュージーランドで良く一緒に遊んだ。彼はとても優しくてものすごく気が利きジョークもうまい。お好み焼きを作ったり、一緒にクレープを食べたり。そう、去年の年末にはクリスマスカードも僕に送ってくれた。僕の韓国人の友人の中でエイデンが一番仲良しなのだ。
そんなエイデンがヘウンデ駅3番出口を登ってきた。エイデンだ!これで何だか足りなかったものが全て埋まった気がする。この瞬間に韓国旅行が完成したと言ってもいい。エイデン、元気だったか?忙しい中時間を作ってくれてありがとう。
ゲストハウスに戻るとエイデンをいっぱいお話をした。何を話したかは覚えてないが、驚いた事はエイデンの英語力。僕らがニュージーランドにいる時彼は英語がうまくなかった。それが今はペラペラと話している。僕の英語力は完全に落ちたけれども、以前より会話がものすごいスムーズになった。素晴らしい。やっぱり言葉は大事だ。僕も精進しなければならないなと思った。それにしてもエイデン、よく頑張った。
エイデンも加わり飲み会はさらに盛り上がった。そこでエイデンからプレゼントを手渡された。プレゼント。忙しい中遥々みんな集まってくれて、色々とおごってくれて、色んなところに付き合ってくれたり案内してくたり、しかもその上プレゼントなんて。本当に感激で言葉がでない。こんなに歓迎してもらえるなんて。ありがとう。
プレゼントはみんなからの物のようで、リブがソウルのインサドンで僕の事を考えながら買ってくれたらしい。「エクスペンシブ!」とリブは言った。プレゼントの中身は茶飲み用のマグカップ。マグカップの中に茶こしが入っていて蓋もできる。韓国の伝統的な焼き物のようだ。お茶は滅多に飲まないけれど、コーヒーは1年で1000杯以上は飲む。ちょうどマグカップを探していたところなのでまさに僕が欲しいものだった。かわいい素敵なマグカップ。本当にありがとう。死ぬまで大切に使う。
飲みは続く。様子を見ていると一番酔っ払っているのがリブ。「人生無常」とやたら繰り返しては飲んでいる。スーランも面白い。ソジュをストレートでばんばん飲んでるし、いつもがお淑やかなだけに飲んでいる時との違いがわかりやすい。よく話しよく笑っていた。そんなみんなの姿を見ているのは面白かった。
ゲームもやった。韓国で飲む時にやる定番のゲームのようで、ソジュの蓋を使う。説明するのがややこしいので写真を見てもらいたい。飛ばした人の左右の人が酒を一気飲みしなければならない。それと数字を当ててはいけないゲーム。ソジュの蓋に書かれた数字を当ててはいけない。そんなゲームをやった。
途中ゲストハウスのスタッフがもうちょっと静かにやってくれ、と言いに来た。どこからかうるさいと苦情があったようだ。そしてその時エイデンの存在がばれた。実はエイデンはゲストハウスにチェックインをしておらず、リブはこっそりと彼を宿泊させようとしていたのだ。しばらくスタッフとリブがあれこれと言い合っていたが、最終的にリブが勝った。「おねぇさん、お願い、私が寂しくなって彼を呼んじゃったのよ~。一晩でいいから、ね。ね。ね。ね。」という感じでスタッフの女性に甘えている。そしてお皿にスナック菓子をいっぱり乗っけると「これ食べて下さいね~」と笑顔でスタッフに渡していた。しばらくするとスタッフがエイデン用の毛布を持って戻ってきた。すごいぞリブ。
0時近くになるとパーティも終了。Hello Guesthouse内では0時以降に騒いではいけないきまりだ。食器の片付けは男性陣がやった。韓国では準備は女性、片付けは男性って事になってるのだろうか。まあ女性陣を見る限り片付けが出来そうな状態には思えない。
みんながリビングを去ったあとちょっとだけリブと二人で話した。酔っ払ったリブは「本当に来てくれてありがとう、私もエイデンも本当にあなたが好きなのよ、ニュージーランドから戻っても良くあなたの話をしているの」という様な事を繰り返し話し続けた。はじめはふんふんと聞いていたが、だんだん聞いているうちにおかしくなって泣いてしまった。リブも泣いている。酔っ払ってるって事ももちろんあるけど、まあ僕が人の目の前で泣くことはない。嬉し泣きである。本当に僕は幸せな男だと思う。こんな気分になれるなんて5年に一度くらいしかない。そして本当に素晴らしい人達に会えた。こう言う気持ちを忘れない様にしなければならない。まあリブはこの事を覚えていなかったけどもね。
2次会はゲストハウスから近いバーに行った。ここでも僕はエイデンといっぱいお話をした。そして宿に2時頃戻ってきた。
今日も素晴らしい1日だった。もったいなくて眠りたくない。本当にみんなありがとう。そうやって、今日の色々な出来事をリビングで思い出しているとケビンがやってきた。「飲み過ぎました。気持ち悪い。目をつむるとまわるんです。やばい。」と言っていた。飲み過ぎ。