初心者のための登山とキャンプ入門

外岩でボルダリングをやろう。外岩必須アイテムの紹介

ボルダリングマット・ブラシ・外岩必須アイテム

外岩とジムとは、どう違うのでしょうか?

ジムでのクライミングに慣れて来たら、外岩でクライミングをやってみてはどうでしょうか? まずはボルダリングから初めてしまう方が危険な少ないですし、お手軽に初められるのでオススメです。
ジムとの違いは危険性が多少上がるので、注意や危険予測などが必要になってきますが、決して危ないからダメという事では無く。注意や危険を予測して未然に防げば問題がありません。

外(アウトドア)ならではの解放感や、ホールドを見つける楽しみ。課題に名前があるので登った課題がいつまでも残りますし、有名な課題であれば全国的に知られているの自他ともに認められる「●級クライマー」としてグレーティングできます。また外特有の完登がマントル(岩の上に立つ事)してゴールなど…外岩特有の楽しさがいっぱいです。ジムしかやった事ない方は是非おすすめしたいと思います。
では、初めに外岩で必要となる道具を説明して行きたいと思います。

これが無いと始まらない、ボルダリングマット。

ボルダリングマット

外岩ではジムのようにウレタンのマットが敷いてあるワケでは無いので用意して行きます。
場所によってはレンタルしてくれる所(御岳なら「マルガク 御岳店」、小川山なら「金峰山荘」など)もあるので、レンタルマットで初めてしまうのもお手軽でいいと思います。その場合、日曜など休日は早めに予約などしないと借りられない場合もあるかもしれませんので、ご注意してください。

でも、マイマットを買う事のメリットもあります。お店の開店時間前から登り初められる事・レンタルしてない所の岩場へも行ける…などなど買っても損はしないくらいの事はたくさんありますので、購入してしまうのもアリかもしれません。

安全性・耐久性を考えましょう。

ボルダリングマットを選ぶ際には、見た目や使い勝手などに目を向け易くなりがちですが、第一に安全性考えて欲しいと思います。

安全性に関してはクライミングメーカーやボルダリングマットとして売られている物は問題はありませんが衝撃の吸収をするマットの固さなどが違い、各メーカーそれぞれ違います。その違いの理由は構造の違いからも言えるのですが
ボルダリングマットは基本的にはウレタンのマットなのですが…

  • 一番多いタイプが「2層構造」…上部分が柔らかめで下部分がやや固めのフォームで構成されてるタイプ。
  • 衝撃を拡散するタイプの「3層構造」…上下部分がやや固めのフォームで中間が柔らかめのフォームを使用していて下地の石や木などがあっても衝撃を拡散できるように考えられている。

その他にも、「4層構造」やキューブ型のウレタンをナイロンで覆い空気を含ませる「エアセル式」などもあります。
とメーカー毎いろんな工夫がされていますが、選ぶ基準として、良く言われるのが「コシがあるマット」が良いとされています。安全性は問題が無いので好みで固すぎず柔らかすぎずな所を選んでもらえれば良いかと思います。

はじめて買うボルダリングマットの大きさは?

クラッシュパッド

メーカー毎に大きいマットから小さめなマットと様々な大きさがあります。それぞれ使用用途や環境によってオススメは変わってくるのですが、汎用的な大きさが120cm × 90cmくらいの大きさが使い勝手が良いと思います。厚さに関しては大体10cmくらいの物がほとんどだと思いますので目安程度でかまいませんので10cmくらいの物を選んでもらえれば間違いないと思います。

また、いつも仲間と行っていて複数のボルダリングマットで使うのなら…仲間との相談は必要かもしれませんが…小さめの物でも大丈夫だったり。
単独が多く1枚だと不安だなぁ〜と思う方は大きめのサイズの方が良かったしますので、このサイズじゃないとダメという事はないので自分のスタイルに合わせて選んでください。

ボルダリングマットの折りたたみの種類。

ジムとは違い持ち運びをするために運びやすいようにボルダリングマットを折りたたんで運びます。そして折りたたみ方法にも種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
ここでは種類とメリット・デメリットを説明したいと思いますので、自分に合うタイプを見つけてください。

ヒンジタイプ(板状収納型)…折りたたんだ際いた板状になるもの

ヒンジタイプ
  • メリット:隙間なくたためるので収納には便利。
  • デメリット:移動時など荷物が間に挟みにくい。凹みに落ちると挟まれる。

タコスタイル(2つ折り型)…タコスのように折りたたんだ際に荷物が挟めるようにスペースができるタイプ

タコスタイル
  • メリット:荷物が挟めるので移動が楽なる。
  • デメリット:収納スペースがヒンジタイプより広くなってしまう。

ブリトータイプ(巻き収納型)…3つ折のようにたたむように巻いた状態で収納するタイプ、主に大型のボルダリングマットがこのタイプを採用しています

ブリトータイプ
  • メリット:小さくたためるのでコンパクトになるし、荷物が挟める。
  • デメリット:たたむのに時間がかかる。

ハイブリットタイプ(ヒンジとタコの中間的存在)…上の層のフォームがタコスタイル型で下の層がヒンジタイプ

ハイブリットタイプ
  • メリット:落下した時の安定性が上がりつつ。コンパクトにもなる。
  • デメリット:ヒンジタイプよりはコンパクトにならない。

サブマット(小型で薄型)…コンパクトで薄めのマット。スタートのマットとして使用できる

サブマット
  • メリット:スタート部に敷けば、核心部に通常のマットが敷けるので安全性がUPする。くつろげる。荷物が少なくてすむ。
  • デメリット:サブマットだけでは安全性は低い。

その他にも、メーカーによっては折りたたみ方法がありますので、自分にあった物を選んでください。

ボルダリングマットを紹介します。

ボルダリングマット

(W:横 H:縦 D:高(cm))

ブラックダイヤモンド(BlackDiamond)

  • ドロップゾーン 4.75kg(W:122×H:104×D:9)
    …BDのベストセラーマット。底部が防水性の素材で泥や水に強く、たたみやすいのが人気の理由。
  • インパクト 4.33kg(W:114×H:100×D:10)
    …ドロップゾーンの一回りコンパクトなモデル。簡単な折りたたみ方法のヒンジタイプでコストパフォーマンスが高い。
  • サテライト 2.7kg(W:104×H:89×D:7.5)
    …折りたたんだ状態もとても小さい。そして軽いので女性クライマーにオススメなモデルです。
  • モンド 9.25kg(W:165×H:112×D:12.5)
    …ハイボルダーなどで活躍しそうな大型のマット。底部も防水性のある素材を使い、ヒンジ型なので、たたむ事が簡単で薄くなるが嬉しい。

メトリウス(Metlius)

  • マグナム 9.1kg(W:183×H:122×D:10)
    …ヒンジ型の3つ折タイプの大型マット。アウターとフォームの耐久性が上がり、ハードに扱える事がうれしい。
  • ボスハグ 4.9kg(W:122×H:91×D:10)
    …オリジナルの3層構造で衝撃吸収性が高いモデル。ハイブリットタイプなので安定性もあるので最高の落ち心地を得られるモデル。
  • ベイルアウト 4.1kg(W:122×H:91×D:10)
    …メトリウスのベストセラー。コストパフォーマンスが高くモデルチェンジで耐久性がさらに向上したモデル。
  • スケッチパッド 2.7kg(W:107×H:81×D:7.6)
    …電車移動の方や女性クライマーにオススメのモデル。セカンドマットとしてもサイズ・重さなどにも向くので、初めてのマットとしてもオススメできます。
  • ローンチパッド 1.7kg(W:58×H:91×D:5)
    …メトリウスのサブマット。使い方が自由なので一家に一枚、的な存在のマット。

ベアール(BEAL)

  • ダブルエアバック 5.3kg(W:130×H:100×D:10)
    …3層構造で裏表で2種類の衝撃吸収力が選べる1枚で2度おいしいマット。ヒンジタイプなので収納的にも嬉しい。
  • トリプルエアライト 5.4kg(W:150×H:100×D:9)
    …大型マットですがヒンジタイプの3つ折りタイプ。とてもコンパクトなので、収納スペースが広くない方はコチラがオススメです。
  • エアライト 3.6kg(W:100×H:100×D:9)
    …電車移動に便利なコンパクトで軽量。そしてリーズナブルな価格が魅力なマット。
  • アディションパッド 0.75kg(W:50×H:95×D:4)
    …べアールのサブマット。軽量でリーズナブルな価格のサブマット。

ムーン(moon climbing)

  • Pluto Crash Pad 5kg(W:100×H:80×D:8)
    …moonの中ではサブマット的存在ですが、高さもあるので通常のマットとして使用できる。肩掛けの1本のストラップが付いているタイプです。
  • サターン クラッシュパッド 6kg(W:130×H:100×D:9.5)
    …ハイボールでも使用できる大型マット。この大きさのマットの中では軽量なタイプ。ショルダー部分がカバーで覆う事で汚れ知らずなのがイイ。
  • ウォーリアー クラッシュパッド 8kg(W:160×H:120×D:11)
    …moonの中で人気の高いモデルでコチラもショルダー部分かカバーできる。小物ポケットも付いているので便利なマット。

レボリューション(Revolution)

  • 12ゲージ パッド (W:137×H:122×D:13)
    …13cmの厚さでハイボール対応の贅沢マット。ヒンジタイプでたたみやすいが安全性が高い。
  • ミッション パッド 5kg(W:120×H:104×D:11)
    …レボリューションの定番モデル。マイナーチェンジでメタルバックルに変更され強度がアップ。業界トップクラスの高品質のウレタンの使用やランディング面が絨毯素材など、使用感・素材どれをとっても最高の使い心地のマット。

スナップ(snap climbing)

  • カルッツォーネ 5kg(W:100×H:100×D:9)
    …スナップのラインアップの中での限定モデル。底部の丈夫で防水性のある素材、衝撃吸収するための空気を減圧するウインド、3D高密度のフォームなど品質も素晴らしく、見た目だけでなく中身もすごいマット。
  • ピッツァ 0.6kg(W:75×H:50×D:3)
    …スナップのサブマット。3D高密度クローズド・セルPEフォームを使用しているので品質の高いサブマット。

マムート(MAMMUT)

  • ソーホー クラッシュパッド 5kg(W:100×H:80×D:8)
    …独自のタコスタイルで荷物の収納スペースが広く、背面パッド入りで背負いやすい。マット自体の収納にスペースを取ってしまうが使い勝手がとても良いモデルです。

などなど…これ以外にもメーカーやマットがありますので、好みの物を選んでください。

これも必要、ボルダリングブラシ。

ボルダリングブラシ

チョークが付き過ぎてフリクションがなくなった所など、ジムには備え付けの物がありますが外岩だと自分で用意するしかありませんので、ブラシも外岩の必須アイテムとなります。

そして、外岩では「登り終えたら岩の掃除をする。」というマナーがあります。近隣に住んでる方や他のクライマーのために登り終えたら、必ず掃除をしましょう。
という事で、ブラシは岩を削ってしまわないように金属以外のブラシなら何でもいいです。歯ブラシや靴を洗う用の物など人それぞれ使いモノを使用しています。

オススメのブラシ。

ボルダリング

岩に付いたチョークを落とすには、化学繊維のモノより動物の毛の方がチョークを落とし易いといわれています。

特に豚毛が良いと言われ、クライミング専用の物以外では靴磨きなどのブラシも豚毛を使用していますので代用が効く物で専用の物を買うより安く手に入りますので、少し手間がかかりますが自作してしまうのも手かもしれません。

自作ブラシをDIY

という事で、今現在使用している自作ブラシの作り方を紹介したいと思います。
とは言っても不器用な自分でも作れてしまうくらい簡単なのでチャレンジしてみてください。

チョークバック用

竹ブラシ

チョークバックは自作というか、大きさを考えれば代用できてしまうので…買うだけです。

  • 竹ブラシ Sサイズ…チョークバック用のブラシ。
    豚毛のブラシで車のホイールやエンブレムを掃除するための物です。柄が少し太いのでホルダーに入らない場合は削るなど少し加工が必要ですが…ホームセンターなどのブラシより毛の量が濃いのでブラッシングしやすいのが気に入っているのでオススメです。

ボルダリングブラシ

自作ボルダリングブラシ

ボルダリング用のブラシは2種類を使用しています。

作り方。

行程01

1. 竹ブラシ Lサイズを短くカットする。好みの長さでOKですが、テープを巻く部分(のりしろ)を考えて切ってください。

行程02

2. J型豚毛ブラシチャンネルブラシの柄のワイヤー部分を少し真っすぐになるように調整する。

行程03

3. テラモト MM伸縮ポールにテーピングでブラシを固定する。

4. 完成。

個人的には、かなり使い易いボルダリングブラシになりました。
ポールの長さがもう少しあっても良いかなぁ。と少し再考の余地がありますが…長くすると、その分重くなったりポールがボルダリングマットより大分長くなりそうな気もしています。
そうすると、木など自分の上にある障害物に引っかかる事もあってアプローチが大変になりそうな予感はしていますので今の所、自作ブラシはこれで完成として納得しています。

その他、専用ブラシも販売されています。

自作が面倒な方は、買ってしまうのもお手軽に済ます方法です。いろいろな物がありますので紹介したいと思います。

  • メトリウス ボルダリングブラシセット…3種類のブラシのセット。業務用の硬めのブラシで長持ちもして伸縮ポールに取り付ければ高所のブラッシングも可能です。
  • メトリウス M-16ボルダリングブラシ…チョークバック用の小型なブラシ。2種類のブラシが付いていて小さい方はポケットなど細かい所もブラッシングが可能です。
  • ブラックダイヤモンド BDブラシセット…消耗品のブラシでスペック用のブラシも付いているセット。高所向けには工夫が必要ですが、ウッドブラシ(豚毛)もあるので、さまざまなホールドにブラッシングしやすいセットになっています。
  • Revoluton ブラシパック…4種類のブラシのセット。様々な大きさのブラシがあるので、どの磨けないホールドがないくらい応用が効きますが、販売店がすくないので入手が難しいと思います。

など、販売している物もあります。

ビニールシートがあると便利です。

ビニールシート

絶対必須な物ではないのですが…ビニールシートがあると重宝しますので1枚もっておく事をおすすめします。

まったりする時に敷いたり、下地が悪いところでボルダリングマットの下に敷いて、汚れや水から守れたりと使い方次第でいろんな事ができますので、1枚持っておく事をおすすめいたします。
そして、100均でも売っていて安く購入できるのですが…岩場は下に木や石など様々な物があるので耐久性が無くすぐ、破れてしまいます。毎回、買い替えを行うより少し丈夫な物を買ってしまった方が長持ちして無駄な時間やゴミが少なくなるので丈夫な物をオススメします。

など丈夫で代用の効きそうな物を選ぶと長持ちもしますので経済的だと思います。

ヤハケンのボルダリングマット・ブラシ選び

外岩デビューはマットでレンタルで初めました。ブラシも浴槽掃除用のブラシ、必要な道具の事など分かってませんでしたが…やってみました。

結果、楽し過ぎました。ジムとは違い開放感のある環境で、ホールドを探し、ムーブを考え。ジムだとたくさんの人がいてオブザベーション(ムーブを考える事)している間に登られてムーブが解決。並んで登って…自分のペースで登れなかったり…。そんな酷いジムは無いんですけど…。そう思ってしまうくらい外岩が楽しすぎました。
そして、マットを買い…周りの人を見てブルーシートを買い。そんなこんなで外岩へ行ってました。
一緒に外岩へ行く友人のアドバイスやパクったりして今のスタイルを構築しました。

シートは「キャプテンスタッグ シルバーキャンピングシート」。大は小を兼ねると思い大きめを買ってしまって…。逆に大きすぎてたたむのが面倒になってます。しかも丈夫なので…まだ使えそう。しばらくはコレで行きますが。次は小さめを買おうと思ってます。

ブラシも浴槽用の掃除ブラシからはじまり、靴磨き用のブラシなどいろいろ試してみましたが…今の「J型豚毛ブラシ & 竹ブラシ Lサイズ」が、なかなかの使いやすさで気にいってます。

そして、ボルダリングマットがヒンジ型なのですが、荷物が挟みにくいのが少し難点なんですが…血液型がO型で大雑把な性格なので無理矢理、挟んで使っています。挟めない事はないですが荷重が寄ってしまうでの背負いずらくなりますけど。

と言った形で楽しんでます。ジムだけではなく、たまには外もいいですよ。楽しいのでオススメです。