初心者のための登山とキャンプ入門

秋の高尾山登山・稲荷山コースを登る

高尾山稲荷山コース 倒れた木

高尾山のほとんどのコースは台風の影響で通行止め。

高尾山登山の日。
朝11時に起きた。朝というか、昼か。

東京の裏山と言われる高尾山だが、
12時出発は遅すぎだろうよ。
それにここ江戸川は、高尾山を裏山と呼ぶには 少し遠すぎた。
まるっきり反対じゃないか。

しかし購入したばかりの、
コンパクトデジタル一眼、LumixのGF1と広角レンズ

LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.

LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH
登山で使用したかったのだ。
インターネットで天気を調べると晴れ。
風呂に入りグレゴリーのバックパックに荷物を詰め込み出発した。

13:00過ぎ、中央線は三鷹駅に到着。
想像以上に三鷹駅は広くきれいだった。
スターバックスや美味しそうなお弁当屋さん、ケーキ屋さんもある。
高尾山の山頂で昼ご飯を食べようとしている人は、
ここで美味しいお弁当やスイーツを買って行くのも良いかもしれない。

中央線三鷹駅
中央線三鷹駅の様子。スターバックスやサブウェイ、お弁当屋さんやスイーツ屋さんと豊富。

13:20分 三鷹から中央特快高尾行きに乗る。
13:51分 中央線高尾駅へ到着

京王線の改札を入ると「緊急のお知らせ」という看板を発見。
台風による被害がでています、ということらしい。

台風15号による緊急のお知らせの看板
京王線の改札内には「緊急のお知らせ」看板が。台風15号で通行止めになったコースがあるようだ。

予定の「稲荷山コース」は通行できるということでよかったが、
さる園は休業ということで正直残念。
うそ。

14:11分 京王線高尾山口行きの電車に乗る。120円。
歩いても大した距離ではなさそうなのだが、どうだろう。
14:14分 高尾山口駅に到着。

京王線高尾行きの車内
京王線高尾行きの車内。誰もいない車内と青空にテンションアップ。

久々の高尾山口駅。駅前にどでかい登山道を描いた看板があるが、
よく見るとそこには張り紙が。
5号、6号と稲荷山コースのみ登山可能なようだ。
上りは稲荷山で行くとして、下りは6号にしようかな。

高尾山口駅前の看板
高尾山口駅をでたところにある、大きな登山地図。よく見ると通行止めの張り紙があった。

登山中の行動食に、高尾山で評判の
千代乃家の酒まんじゅうを2つ購入。
店員のお姉さんに写真を撮ってよいですか?と尋ねると、
快くオーケーしてくれた。嬉しいね。

酒まんじゅうの千代乃家

アツアツのまんじゅうをバックパックにしまうと、
今度は昼飯に、これまた評判の蕎麦屋、高橋家に入る。
そしてこれまた評判の「冷やしとろろ蕎麦」を注文。
美味しい。なんていうんだろう、清流を食べてる感じ。
山の上流の綺麗な川に、顔を突っ込んで蕎麦食べてる感じ。。。
上品なお蕎麦でした。今度はざるっぽいのが食べたいね。

高橋家のとろろそば

お腹もいっぱいになり、タバコも吸って、
準備運動もして、いざ稲荷山コースへ。

稲荷山コースで登山開始

稲荷山コース登山道の入り口
稲荷山コースへの入り口。山麓駅のすぐ左に位置し、また大きい看板もあるのでわかりやすい。

稲荷山コースの登山道は、
ケーブルカー駅のすぐ左手にあります。
高尾山山頂までの距離は3.1kmでコースタイムは90分。
登山口から山頂までの標高差は399m。
うーん、ハイキングではないね~。

14:56分 稲荷山コースより登山開始

さあ暗くなる前に下山しないとな、
と思いながら急勾配の登山道を登っていく。
今までいくつか登山をしてきたけれど、
大体の登山道はスタートがきつい。
バックパックが軽いから大した事はないけれど、
10キロも背負っていたらつらいだろうなあ。
やめたくなっちゃうだろうなあ。。。
登山の服装をしたおじちゃんおばちゃんが下ってくる。
階段の段差もかなりあるので慎重に一段一段下っている。
この稲荷山コースは下るより登る方が楽だなあ、
なんて事を思った。

旭稲荷を過ぎ、尾根道を登っていく。
西日が気持ちいいし、青空もいい。
登山をするにはずいぶん遅い時間だけれども、
この時間に登るのも悪くないな。
平日って言うこともあって人も少ない。
道路の車が通る音と、工事中の音がなければ完璧だ。

登山道は緩やかになり登りやすくなった。
でも階段の道が多いので、膝にくるだろうね。
下ってくるお年寄りたちを見てると、
みんな慎重に一段一段降りてくる。
普段運動をしていない人は膝に気をつけなければならない、
ストックがあるといいかもしれないな、
と思った。

稲荷山コースの様子 木の根っ子
稲荷山コース登山道の様子 階段いっぱい
稲荷山コース登山道の様子 階段いっぱい2

山の挨拶はステキ

高尾山を登っていて何よりも嬉しいことは、
ほとんどの登山者が挨拶をしてくれるということだ。
おじちゃんもおばちゃんも、若い子も、
挨拶をすれば大体返してくれるし、向こうからも挨拶をしれくれる。
嬉しいね、本当に。東京でこんなに挨拶をしあえるなんて。
一体誰がこのルール考えたんだろうね。
マンションの隣の住人と挨拶を交わしたことがない、
最近の世の中は人間関係が希薄だ、
なんて荒んでいる人は一度山に来たらいいと思う。
みんな挨拶してくれるよ。

そんなこんなで、
15:30分 稲荷山のあずまやに到着。
ゆっくりと登ったつもりだけれど、そこそこのペース。

この稲荷山の山頂。ここもすごくいい。
あずまやからの南の眺望もいいし、トイレもある。
高尾山の山頂まで登らずに、ここでゆっくりして帰る、
っていう登山もきっと素敵だと思う。

稲荷山のあずまやへの分岐
稲荷山山頂への分岐点。一方は「巻き道」。どちらの道を選んでも距離にはほとんど違いはありません。
稲荷山のあずまや
巻き道から見上げる稲荷山のあずまや。ベンチもあり休憩にもってこい。ここで酒まんじゅうを食べるべきだったかなあ。

あずまやには先客がいたのでゆっくりすることなく、先を進む。

登山道はずいぶんと歩きやすくなった。
歌を歌いながらとことこと登った。
道はずっと尾根沿いで、左手に空を眺めつつ進む。
15:59分 6号路への分岐へ到着。

そして台風で倒されたと思われる倒木を過ぎ、
恐ろしく長い階段を登り、
16:15分 高尾山山頂へと到着した。
山頂からは富士山のシルエットが見えた。

整備された稲荷山登山道
西日が差してきた稲荷山コース
台風での倒木1
台風での倒木2
山頂への最後の階段
高尾山山頂からの眺め

高尾山下山

高尾山の山頂は、こんな時間だと言うのに多くの人がいた。
ほとんどが大学生くらいの男女で、
登山の服装をしたおじちゃんおばちゃんはさすがにいない。
若者たちがきゃっきゃしているので何だか寂しくなったし、
お坊さんの集団も新人研修みたいにきゃっきゃしている。
なので千代乃家で買ったまんじゅうを景色を見ながらほおばり、
とっとと下山することにした。

千代乃家の酒まんじゅう
高尾山山頂、きゃっきゃする坊主たち
お坊さんの新人研修の様子(に見える)。「山頂だ~」とみんなではしゃいで楽しそうだった。
山と高原地図、高尾・陣馬山
京王線の高尾山駅で買った山と高原地図、高尾・陣馬。フリーでもらえる高尾山のマップは見づらいので、山と高原地図はあった方が良いと思います。

高尾山の山頂から一号路は、稲荷山コースの客層と全然違う。
ケーブルカーもあるし、登山道は舗装されているので、
普段着の、しかもカップルが多い。
やや本気の格好をした自分が少し悲しくなり、
また歌の練習をしたかったので人がいないコースを行こう、
ということで6号路からの下山を決めた。
日もかなり傾いているが、まだ大丈夫、
いざという時にはヘッドランプもあるし、
千代乃家の酒まんじゅうももう1つあるのだ。

山頂から少し下り、6号路への分岐を右に折れた。
人がいない雰囲気が漂いわくわくしてくる。
しかししばらく下ると、どういう事か6号路は通行禁止。
話がちがうじゃんかー、
ということでなくなくもとの登山道へ引き返した。
そして他の登山者と同じく1号路を進む事にした。

6号路立入禁止

楽しそうなカップルとなるべく目を合わせないように、
日が沈んで暗くなった1号路をとぼとぼと歩いた。
せっかくの薬王院も烏天狗と大天狗の像もすすすっと通り過ぎた。
しかも舗装された登山道は硬くて疲れるのだ。
足が痛くなってきた。

薬王院

えーん、と泣いていたら素敵な登山道を発見。
十一丁目茶屋を過ぎたあとに2号路への分岐を発見したのだ。
しかも登ってくる登山者がいて、「やっと着いた~」なんて言ってる。
どうやらこの登山道は通行止めではないようだ。
よし、ちょっと暗いけどいくぜー。
17:17分 2号路分岐へ。

2号路への分岐

やっぱり普通の舗装されていない登山道は楽しい。
少し登山するには暗いけれど、それでも1号路の硬い登山道を
歩いているよりはずいぶんましだ。
最近練習中の堂本剛の歌真似しながら楽しく下っていった。

17:29分 分岐に到着。面白そうなので分岐を6号路方面へ。
すると琵琶滝に到着。
なるほどー、ここに出るんだね。
さすがにこの時間に一人で琵琶滝は不気味だね。
それにしても、このコース、ショートカットに良いんじゃないだろうか。
6号から入って琵琶滝から2号を登るってのもありだね。
でも2号はちょっと急登です。

6号路への分岐
琵琶滝

ということで最後は沢沿いの登山道ををぶらぶら歌いながら歩いて、
出発地点の高尾山麓駅に無事到着して登山終了!!!
いやあでも真っ暗になりきる前に下山することができて良かった。

それにしてもこの時間だと言うのに、
山麓駅にはちょいちょい人が集まってきている。
きっとビアガーデンの「高尾山ビアマウント」で夜景でも見ながら
ビール飲んだりバイキングしたりしてるんだろうなあ~。
いいなあ。

10月2日までだっけかな?来年来ます。

夕暮れ時の清滝駅
夕暮れの高尾山清滝駅。ケーブルカー乗り場の前には数人の若者が並んでいた。タクシーで到着したOL風グループなんかもいた。
高尾山でのごみは各自お持ちかえりください、の看板
最後まで日記を読んでいただきありがとうございます。