初心者のための登山とキャンプ入門

旭川で戸建ての賃貸#2
ネットで物件探し。周辺の町村のほうが優れているという意見

ネットとガイドブックの地図

るるぶ 北海道

インターネットで「旭川 賃貸」などと検索すると、物件はすぐに出てきた。現地との距離はあっても仕組みは一緒だから、そこは苦労しなかった。

あとは同じく転勤族の友人が教えてくれたやり方をマネして、観光用のガイドブックを買った。地図を入手するためだ。やはりグーグルマップだけだと、全体感を把握するのには不十分。
紙の地図をすぐに入手するには最寄りの本屋で地図付きの「るるぶ」かなんかを買うのが手っ取り早い。

戸建の賃貸物件は少ない

戸建ての物件は、絞っていくと候補は数件しか残らなかった。すごく安いものは築40年以上で数万円。高めのものは、築10年以内で10万円超。

そして安いアパートはいくらでもあった。逆に、10万円前後で設備の新しいマンションとなると、これもまた、少ない。自ずと候補は絞られた。ここから選ぶと同時に、「どの地域にするか」も考えなくてはいけない。

周辺の町村のほうが優れているという意見

どのエリアを選んだら良いのかも、やはりヤフー知恵袋などが頼りになった。全部回答者の主観によるものだからといっても、やはり具体的な地名が挙げられていることは参考になった。
その中で子育て支援などに関しては旭川市よりも近隣の町村の方が良い、というような事も発見した。

よく見かけるのは「君の椅子プロジェクト」。旭川家具の職人による世界に一つだけの無垢の木材を使った手作りの椅子が赤ちゃんに贈られる。となりの、東神楽や東川町などで行われている。
毎年デザインと制作工房が変わり、それぞれの椅子には、名前、生年月日、ロゴ、一連ナンバーが刻印されるらしい。

「もう子供産まないからいいや」と思ったけど、東川町ではさらに水道代も無料。でも、それだけではなかった。

医療費の助成にも差があった

旭川市は近隣8町と接している。鷹栖町、東神楽町、当麻町、比布町、愛別町、上川 町、東川町、美瑛町の8つだ。車でちょっと行けば、すぐその町に行けてしまう。

そして、なんと子供に対する医療費の助成などは、大きな市である旭川市の方が恵まれていないという現実があった。
旭川市は外来に関して小学校卒業まで、入院に関しては中学校卒業までの助成があり、しかも所得制限あり。
それにくらべて近隣町は「中学生までの外来・入院について全額助成 (自己負担なし)、所得制限なし、という具合だ。

もっといろいろな補助の違いがあるかもしれない。でも引っ越し前にそれらを比較することは、この分野に詳しくないと難しいだろうし、私がこれを知ったのは住んでから2年経ったころだった。

学区やエリアの特徴

あと一応気にしてみたのは、学区の特色。

名古屋なんかでは、学力レベルが高い公立○○小学校に入るために引っ越してくる人がいる、という話を聞いていた。千葉に住んでいるときもそういった話を聞いた。

旭川でもしかりで学区が高くて有名なところはあるのかと検索したら「緑が丘小学校」とすぐに名前が挙げられていた。医者が多い、とか書いてある。

あとは自衛隊官舎がある春光小学校などは転出入に慣れていて、「転校生を見慣れている」とか。でもヤフー知恵袋からだとそれくらいしか知ることは出来なかった。
ここにもっとこだわりたい人は、どういったところに相談するのだろう。

あとは学区ではないけれど「雰囲気が大人好みで人気」という東神楽町が気になっていたが、適当な物件がなくて、あきらめた。
旭川駅に近い常磐公園付近は物騒では、という意見や、永山は新しい街で活気があって何でもそろう、とかも書いてあった。

「引っ越しノート」を用意して、こういった検索で出てきたとりとめもない情報をじゃんじゃんメモっていった。

引っ越しノート
もらった名刺やネットの情報転居の手続きから学校情報まで、なんでも書きまくる引越しノートは便利

便利さを取るか、素敵な自然を優先するか

こうしてエリアも気にしつつも、値段と広さで物件を見ていった。
内覧できるムービーが付いている物件情報もあった。でも駅近のマンションだと、どうしても「北海道に住んでる感」に乏しく、これから親も知人もいない北の寒い土地にわざわざ行く大変さを凌ぐような楽しみが見いだせなかった。

ストリートビューでその物件の周辺をぐるぐると覗いてみたりもしたけど、やはり駅前は写真にうつる車の数も多く、これでは名古屋と同じではないか、と思えた。
こちらはいろんな便利さを捨てて北国へ行くのだ。それをも凌駕するような北国の素晴らしさの中で暮らしたい、と思った。

しかしダンナがいったい旭川のどこの顧客を日々担当するのかはわからなかった。あまりにはじっこのほうに家を借りてしまった場合、駅の中心部を超えて真逆のエリアに日々行くとなれば、大変だろう。
名古屋では顧客のもとから直行直帰が多かったが、旭川ではどれほどの頻度で駅前の支店に顔をだすものか、そういったことも最後までわからない。だから多くの人は、真ん中へんを選んでおくんだろう。

やっぱりあまりに郊外の、自然に近いエリアはだめだろう。 すると駅まで車で20分くらいの範囲かな…。バスも走っている必要があるな…。でもなるべく森や川が近いところ…。そんな感じで、旭川市内から選んでいくと、選ぶまでもなく候補の戸建ては3軒程度、マンションなら1、2軒となった。