初心者のための登山とキャンプ入門

旭岳ビジターセンターのスノーシュー講習に参加 #1

旭岳ビジターセンターのスノーシュー講習に参加

旭川周辺は、冬でもイベントが多いんです。週末は気になるのが3つくらい重なることがあります。

そのうちのひとつ、2019年12月1日(日)旭岳ビジターセンター主催で行われたスノーシュー講習に参加してきました。
ちょっと山寄りの内容になりますが、レビューします。

スキーやチューブ滑り、スケート、歩くスキーだけでなく、ちょっと遠出すればこんな遊びもあるのも、旭川の良いところです。

山の近くは道が整備されていた

この日は市内では道路の雪が融けていたんだけど、いったいどこから雪道になるのかな、と思っていた。
そしたら本当に山が始まる直前、つまり忠別ダムから先だけだった。

しかも、雪はあるけどちゃんと除雪車が入っていて、道路は真っ平ら。カーブには砂が撒かれ普通にゆっくり走れば問題ない感じだった。

よっぽど住宅街のほうが、走りにくい。
走りにくいていうのは、道路の両脇に雪がいっぱい貯められて狭かったり、深いワダチが出来てゴーカートのように左右にハンドルが取られたり、道がぼっこんぼっこんだったり。

そういう意味で、道路一面に雪は乗っかっていたけど、平でただの白い道路っていう感じ。
「夜間は除雪に入りません」って看板が出ていた。

何回も来ている友だちは、「いつもこんな感じだ」という。
なぜなら、ビジタ-センターのある旭岳ロープウェイ駅の場所には、いくつものホテルが有る。温泉もある。だから、年中観光客が来るらしい。
その大きな観光バスを通す関係で、いつも道はきれいなんだそうだ。

しらなかった!じゃあ、吹雪で前が見えないとかでない限り、余裕でこれるじゃん!!
しかも山に登り始める登山口までちゃんと道が整備されているなんて。

外国人対応バッチリ さすが東川町

しかも、旭岳ビジターセンターは、いきなり外国人対応になる。旭川周辺って、そういうところがいくつかある。
いきなりそこだけ、何ヶ国語もの案内があって、パンフレットも置かれていて。

旭岳ビジターセンターも最近改修されてとってもオシャレな感じになったんだ。

旭岳ビジターセンター

Facebookで情報発信もしていて、なんと最近、アジア系のスタッフが2人新しく増えたっていうのをみた。

ということで、雪道の整備事情は観光地かどうかってことによっていて、山奥かどうかじゃないんだと知った。
そうだ、ここは観光地でもあるし、東川町だった。

イベント内容

これが、参加した当日のチラシ。1人3500円。このへんとしては、なかなかお高めの参加費。

これも東川町だからなのか?だって、だいたいが無料で、300円、500円、1000円っていうかんじだもんなあ。

初冬ゆこまんべつスノーウォーク

そしてこれが、その翌々週に企画されていたイベント。ほぼ同じような内容なのに、参加費は2000円。なぞです。

旭川 地図で遊ぼう!雪あるき

しかも別の日には、留学生向けに温泉と昼食とバス代込といたれり尽くせりで2000円もあった。

別のページでも書くけれど、旭川市とちがって東川市は先進的と言うか、なので移住者も多いし日本語学校もある。
しかもこっちのイベントはウェブ予約までできるらしい。

主催者は違うけれど、こんなふうに旭岳ビジターセンターで雪遊びのイベントがたくさんあったんだなあ。しらなかった。
雪をもとめて旭川に観光に来た時に、市内に雪が少ないときはここに来たら良いかも。市内から1時間だし、温泉もあるし。

ゆこまんべつ っていうのは、漢字にすると、「勇駒別」と書く。
ビジターセンター周辺だけを指して使うときもあるし、ここを中心に山の上と下とに向かって、もっと広い範囲を指すこともあるそうな。
いずれにしても、かわいい響きだ。

ここらには夏にもハイキングコースがあるんだけど、いつも素通りしてしまって一度も行ったことがなかった。そのコースの一部が冬にはクロスカントリーのコースになっているようだ。

今日はスノーシューを履いて、クロカンコースに入ったり出たりして歩くらしい。

当日の内容 定員6名と書いてあるのに対し、今日は10名。電話で聞いた時に山登りとかしている人が多いようなら、そんなに人数にはこだわっていないと言っていた。アバウトがうれしい。

センターでは、スノーシューとストックは500円で、長靴は300円、あと歩くスキーもレンタルできるようだ。
歩くスキーのレンタルが激安なのは旭川に来て驚いたことの一つで、12月初旬から2ヶ月間、歩くスキーのお古を無料で市から借りっぱなしに出来る。

あと市内の公園のいくつかで、無料で借りられる。もちろん、ストック、靴、板の3点セットで、時間制限はない。コースも圧雪してあって整備されている。

かつて八ヶ岳で借りた時は3千円とか5千円とかで借りたような記憶が。
まあ山の中だし内容も違うかもしれ無いけれど、それでも北国ではこんなふうに冬のレジャーが提供されているなんて知らなかった。
しかもぜんぜん「早く行かないと!」とかの争奪戦っていうふうでもないのも、旭川の良いところ。

さっそく地図とコンパスの使い方

9時半集合で、事前も地形図のコピーを郵送してもらっていたけれど、もうちょっと大きい改訂版地形図を頂いた。
そして「地図だけでは、なんでだめなのか」というコンパスの重要性のお話を聞いた。

そして実際に立って、室内に展示してあるクマの剥製を目的地にして歩くにはコンパスをどのように設定するのか、をやってみた。 このサイトでも別のページに書いたと思うが、当日習ったやり方を、ここでもお教えしよう。

ここでは、長四角の登山用のコンパスを使って説明する。長く使うなら、外国製の3000円くらいするもののほうが、ビシっと方角が決まって使いやすい、というお話もあった。

①地形図を見て、現在地を確認する。

②現在地から目標地点に向けて、コンパスの横の、長辺を合わせる。
このとき、コンパスのヒモがついている方を現在地側に、目標地点側を、反対側にする。そっちは、矢印の先になるはず。

③地図とコンパスがずれないように抑えて、コンパスの丸の、回る部分(名前は無いのか?!)の赤矢印と、予め地形図に書いておいた磁北線が平行になるようにする。

④最後に、丸の中の赤い線に、針の赤い部分が重なるように、地図の向きを回転させる。

するとどうでしょう。

この状態(丸の赤に針の赤が重なった状態)だと、地図の向きもあっている。そして地図を外しても、コンパスの矢印が指す方向に、いつでも目標物があるっていうことになる。

・・・ 文章だと、分かりづらいかも。詳しくはイラスト入りで別のページで書きます。

私がやってるやり方と違ったのは、現在地に針の中心を合わせないってこと。こっちのほうが見やすいのかな?

あと磁北線は、めんどくさくて書かない時が殆どだったけど、ここらへんでは西に9.5度ずれていて、たった200m先でも30m以上も目的地から離れてしまうと。
ちょっとしたヤブや尾根があれば、10m離れると本来の登山道を見つけることは大変に難しいと。

たしかに。ちょっと最近なめてたな。やっぱりこのように教えてもらうと「書こう!」と思った。