北海道の旭川に中古の一戸建てを買う物語り
旭川に家を買った。築30年が過ぎたボロい家だ。その家を初めて写真で見た時は「駅舎かな?屯田兵の家かな?」と思ったくらいだった。そんな家を買った。
ネットで見つけて、旭川で内覧、申し込み、契約。この期間はどれほどだったのだろうか。
旭川に住む姉とのラインの会話を遡ると、どうやら2019年の9月16日に物件を探しはじめたようだ。それは「こっちに500万円くらいで中古物件買って別荘にしたら?」と姉からのラインではじまっていた。
そのラインから1か月後には「不動産買取希望申込書」を不動産屋に送り、そしてその8日後には現地で契約、代金の全額支払い、引き渡しをした。
ネットで見つけてから2ヶ月にも満たない内にその家を購入。それ以外に内覧した物件はなかったし、旭川以外の地で探した訳でもない。
というか、僕は家を買うつもりなんて全くなかったはずだ。しかし我々は何かに取り憑かれた様に、その家を手に入れるために奔走した。
- 2019年 9月16日 ネットで物件を発見
- 2019年 9月17日 旭川に住む姉、物件を内覧
- 2019年 9月22日 旭川に行く
- 2019年 9月25日 物件の内覧をする
- 2019年 10月7日 不動産屋に物件購入の意思を伝える
- 2019年 10月10日 不動産屋、不動産買取希望申込書を発送
- 2019年 10月14日 申込書に記入し返送
- 2019年 11月8日 旭川にて契約、代金支払い、引き渡し
- 2020年 6月3日 旭川に移住。購入した家に暮らす
ネットで「その家」を発見
2019年9月15日の昼ころ、ラインで「こっちに500万円くらいで中古物件買って、別荘にしたら?」と姉が唐突に言ってきた。
なんだか面白そうだと単純に思い、すぐにネットで物件を探しはじめた。暇だったのだ。
姉は旭川に住んで3年ほどになる。夫の転勤で旭川で暮らしている。
物件を調べるというか、まずは地図を眺め、旭川のどの辺りに家があったら面白いだろうと考えてみた。旭川は盆地で街の四方は山に囲まれているので、山の上や台地がいいなあと思った。高台の際で周りに家がなくて、眺めがよいのが理想だった。ついでに川があれば完璧、という感じだ。
地図を見ていると意外に旭川にそういった場所は少なく、エリアは早く絞り込めた。
そして姉のラインから数時間後にはもう、僕はその家をスーモで発見していた。旭川で見つけたいくつかの物件の中で理想に一番近い家だった。
台地の上で森に囲まれ、おまけに近くには川もある。しかもその家は道路から奥まった場所に建っている。
入り口はどこにあるのだろうか。不思議な家だ。普通に街の中の一軒家だけれど、家写真でみる限りは「森の中にひっそりと佇む小屋」に見えなくはない。
しかし価格は900万円。旭川で築古物件なのに高い。土地が200坪と広いのだ。そして建物はボロいが場所はいい。割と土地の価格も高いエリアの様に思える。周りには大きな家ばかりがある。
しかし900万円。別荘で買ったら?みたいに気軽に変える金額ではなかった。
そして姉にその家のリンクを送ってみた。
すると姉からは「さいこうじゃん!」との返事があった。彼女にとってどの辺りが最高に感じたのは聞かなかったけれど、とりあえずお互いのイメージの統一は出来ている様に思った。「早くしないと売り切れちゃうかもよ」とさえ言ってくる。
この人は不動産屋でバイトでもしているのだろうか、その家を僕が発見する事がわかっていて「別荘買ってみたら?」と提案してきたのだろうか。マージンでも入るのだろうか、と勘ぐる。
そして姉に内覧に行ってくれる様お願いした。すると翌日、姉は早速その家の内覧に行った。
姉、その家の内覧に行く
白樺に囲まれたオバケのいない家
内覧を終えた姉は直後に、そこで撮影した大量の写真と動画を送ってくれた。その写真を一枚ずつ見ながら姉と電話をした。
内覧を終えたばかりの姉の反応は冷静だった。浮かれている様でもなく、しょうもないものを見た、という感じでもなくとてもフラットだった。遠い東京の地から妄想している僕とは違い、現実的な地点に着地した人のテンションだった。
「森が、かなり良い 白樺の森」。そんなメッセージもあった。姉が内覧でピンと来たのは「森」だろう と思った。「森はすごくいい、環境もいいし家もそこまで悪くない、しかし900万か…」といったテンションの様に思えた。
一方、写真や動画を見た僕はその家を大いに気に入り、ときめいた。
その家は道路からはかなり奥まった、2、3メートルはある斜面の上の高台に建っているけれど、家へのアプローチが最高にいい。白樺の森を抜けながら山の斜面を登り、家へと向かうのだ。
写真でみる限りは完全に山道を歩いているみたいで、とても街に建つ家には見えない。しかもその森が「良い山」の雰囲気なのだ。八ヶ岳みたいな、高山の洒落た気持ちのいい山の雰囲気だった。
僕は内覧の結果をとても楽しみにはしていたものの、ある部分では「こんな家に住めないよ」と言う姉の反応にも期待していた。そしてこの楽しかった夢の様な物件探しの旅を終え、退屈な日常に戻ろうと考えていた。しかし姉と話し写真を見ているうちに「買えるなら買いたい」という気持ちに変わった。
それに姉はなぜか霊感の強い友人を内覧に同伴していて「問題なし!」の太鼓判をもらっていた。
それは僕の心を掴んだ。オバケのいない家だ。オバケがいるかも知れない家と、絶対にオバケのいない家では全然違う。
例えばこの家とは別で、今後もし僕が家を買うとしたら、間違いなくオバケがいるかも知れない家を買うことになるだろう。オバケがいるかも知れないと思いながらその家で一生を過ごすのはストレスだし、もしかしたら本当にオバケがいるかも知れない。「絶対にオバケのいない家」。買えるなら買いたい、と思った。
「100万円、私も出すから買っちゃいなよ」と姉
しかし問題が無い訳ではなかった。
その家には雨漏りの跡があるし、他にも色々とあるけれど、何より隣の空き地に完成間近の家が立ち、視界の一つが遮られてしまった事が大きかった。2階建ての背の高い家だった。
僕が欲しくなったその家は、約30年間四方を森に囲まれひっそりと暮らしていたが、ついに今年その一角を失ったらしい。東側を失った。距離も近い様に思えた。
隣に家が建つことで「森の中にぽつんと一軒家」感が無くなってしまい、その家の魅力が半減した気がして残念だったけれど、その後僕はより前のめりになり周辺の土地について調べ始めた。
過去の航空写真でその土地がどんな歴史を歩んだかを確認したり、国土地理院のサイトで得られる地形や地質的な情報を見てみたり、土地の価値を調べてみたり。また汲み取り式のトイレを水洗にするといくらかかるだとか、その家に都市ガスを引けるのかどうかとか、そう言った事を姉と一緒に調べた。
そうやってどんどんその家にのめり込んでいった。
しまいに姉は「100万円、私も出すから買っちゃいなよ。バイトして返すよ」とか言い出した。何が姉にそこまでさせているのかは謎だったが、自分が100万円失ってでも僕は手に入れるべき、考えているに違いなかった。
そして僕は旭川に向け出発した。その家を発見してから一週間後の事だった。
旭川でその家を内覧し、大いに気にいる
9月22日旭川に着いた翌日、早速姉とその家を見に行った。それは内覧ではなかった。とにかく一刻も早く現地に行ってみたかった。
その家の駐車場に車を停めた時から、いや、車を停める前から僕の心はすでにときめいていた。
緑が溢れている。というかむしろ、溢れすぎて外にはみ出している。そしてその緑を抜けた山の奥に、小さな家が一軒ちょこんと建っている。
でかい。土地が広い。200坪、670㎡がいかほどか、人生で使ってこなかった単位なのでその広さがイメージ出来なかったが、実際に訪れてみるとものすごくでかい。「この土地が自分のものになるのかもしれない」と考えるとワクワクした。
そして白樺の斜面を登る。短い距離ではあるけれど、山登りをしているみたいで気持ちがいい。ちらっと、引越しの荷物の搬入をどうするんだろう?とか冬はどうなるんだろう?とか頭によぎったが、それもどうでもよかった。とても素敵な場所だった。
家の周りをダメージを点検しながら歩いた。確かに古いし、軒天がない箇所があったりといくつか問題はあった。でもまだまだ十分に使っていけそうな建物だと思った。
問題の隣の家はほぼ出来上がっていた。2階建てなので側を歩く時はその高さが気になったが、でも実際家の前で佇んでいると、土地が広いので隣の建物がどうとか気にならなかった。視野に入らないのだ。
そしてこの時感じたのは、そこがとてもいい土地だと言うことだった。暖かくて居心地がいい。家の前で座っていると、ずっとここにいたいと思えるくらいだった。土地がウェルカムしてくれていると感じた。ここは良い土地だ、パワースポットだとすら思った。ここに住めば何か良いことが起きそうな気がする。
その後は売り情報がでていたいくつかの物件をドライブがてら見に行ってみた。
しかしどの物件を訪れても、その土地に足を踏み入れただけで心が踊る様な気持ちにはならなかった。天候と時間帯が異なるという点は大いにあると思うが、あえて高いお金を払ってまで住みたいと思うような土地ではなかった。
そのボロい家の土地と何が違うのだろうか。一つは山が違う。その他の物件も自然が豊かではあったけれど、山が暗い。一方ボロい家の山はカラッとして明るかった。ぷらぷらと散歩しているだけで楽しくなるようなそんな明るい森があった。旭川に山は沢山あるけれど、山ごとに雰囲気がまるで違うのだ。
100万円の値引き成功。マリッジブルー状態
家を買うかも知れないという重圧で悪夢をみる
旭川で何泊が過ごした。川のゴミを拾ったりサケの産卵床を調査したり、そしてまた川のゴミを拾ったり。運動するのは久々だったけれど体にエネルギーが満ち溢れ、今なら何でもできるかもしれないと思った。旭川は良いところだ。
そしてその家の内覧もした。内観は外観に比べずいぶんまともだった。きれいとは言い難いが、余裕で住めると思った。吹き抜けのリビングが気持ちよかった。
またそれとは別に、時間帯を変えてその家を何度か訪れた。何だか良くわからないけれど、ついつい「あの家に行きたい、あの場所に行きたい」と思ってしまうのだ。そしてその度にその家を手に入れたい、という気持ちが強くなった。
そしてある晩夢を見た。「その家に住む悪い悪魔の様な存在が、その家を素晴らしいものに見せかけて君をおびき寄せているのだ。やめた方がいい。」と誰かから忠告を受ける、という内容の夢だった。
しかし真実を探っていくと、実はその悪魔の様な存在は僕に家に住まれると非常に困る、なので住まわせないために嘘の情報を流し僕に伝わる様にしていた、という事がわかった。
結果的に悪くない夢にはなったが、よくよく考えてみると夢の後半部分はムリクリ自分が創作した様な気もしないでもない。
まあ夢の内容はどうでもいいが、家を買うかもしれないという重圧が夢になって現れたことが面白かった。
試しに100万円安くなるかと聞いたらなった
旭川から帰ると「あの家が欲しい」という欲は落ち着いた。しかしすぐにまたやってきた。
旭川で撮ってきたその家の写真をパソコンの壁紙にして眺めるほどで、日に日に、あの家が売れてしまうんじゃなかろうか、という不安が大きくなっていった。
それにしてもとても不思議である。そんなに家って欲しくなるものなのだろうか。というか家というよりあの土地が欲しいのだ。なせ僕はあの土地に執着してしまっているのだろうか。何がそうさせるのかさっぱりわからない。
これほどにも家や土地が欲しくなることって人生において2度あるのだろうか。きっと無い。そしてもしあの土地を他の人に買われてしまったら、僕はもう二度と取り返すことはできない。
失って後悔する前に手に入れた方がいい。骨董屋でお宝を発見した様な精神状態に僕は陥っていた。
なんてことを考えつつも、我々は一つアクションを起こす事にした。「100万円安くならないだろうか」と試しに不動産屋に言ってみた。断られたらそれはそれでいい。潔く退けば良い。
しかしあろうことか100万円安くなってしまった。200万円と言っておくべきだったか。それならば断られたかもしれない。
こうなったらもう進むしかない。そして不動産屋に物件購入の意思を伝えた。
「不動産買取希望申込書」が送れない
10月の初めころ、不動産買取希望申込書が入ったレターパックが届いた。僕のやることは、内容を確認して住所と名前を書き、同封のレターパックに入れポストに投函する、それだけだった。
しかしたったそれだけのことだけれど、それができない。まだ契約ではなく申し込みの段階だけれど、体が重く動かない。
申込書を送る前にもう一度その家を確認しようと写真を見まっくたり、ネットでその街や土地について詳細に調べたり、なぜ隣の家はあんなに近くに家を建てたのだ、とか、街に馴染めず村八分にされたらどうしようとかネガティブなことばかり思い浮かんだり。
そうして疲れ果てては寝て、起きてはユーチューブを観て現実逃避をしていた。
しかししまいには不動産屋から催促があり、ダッシュで書類にサインし、ダッシュでポストに行き投函した。あんなにも悩んでいたのに、寝起きで頭が回らないまま書類にサインをしてポストに投函した。自分でも正しく書けたのか謎だ。
契約、代金支払、引き渡し
一般的な不動産購入の流れ
- 口頭で購入の意思を伝える
- 不動産屋さんで不動産買取希望申込書を作成
- 購入者が不動産買取希望申込書に記入
- 戻った申込書をもとに契約書を作成
- できた契約書をもとに契約、手付金の支払い
- 半月後を目安に残金の支払い
- 残金の支払いが終わった同日に司法書士が登記変更を行う
と言った感じらしい。
契約の日くる
前日に旭川に到着。その翌日が11月8日、契約の日。ついに来た。旭川駅近くの不動産屋に向かった。今日は売り主が来ていない。
まずは担当の方と談笑。その後重要事項説明書という書類を見ながら契約内容と条件的なものの説明を受け、次に契約書の内容の説明を受ける。ふんふんと聞いてはいるが、ペースは速い。
本当なら一行ずつ丁寧に書類を読み、担当の人に一つ一つ質問を投げかけて行きたいところだけれど、情報量の多さに日が暮れてしまうだろうと思われた。そしてここはパッパと行く所なのだろう、という事を空気で感じ取れる。なので不動産屋が説明するリズムをなるべく崩さないよう意識した。
もちろん途中途中に雑談を挟んだりもする。ここのプロパンガス会社はどうだとか、売り主の話だとか。隣家の話だとか。その都度このペースで大丈夫なんだろうかと心配したが、担当の頭の中ではしっかりとペース配分が出来ている様だった。
ネット振込に時間がかかり、焦る
もろもろの説明が終わると、続いて数々の書類に住所とサインを書きまくる。と同時に印鑑も押しまくる。
そして、「よし、もう少しで契約が終わりそうだ」というタイミングでドアが開くと司法書士のじいさんが登場。我々をどこかで見ていたかの様な絶妙なタイミングで、仕込みの役者なのでは、と疑うほどだった。
ナニワ金融道にこんな場面あった様な気がするな、僕は騙されているんじゃなかろうか、と不安になる。
ここまでで約1時間と少しかかっただろうか。
司法書士は「これこれで登録しますね~」みたいなことを言っていたがほとんど覚えていない。僕の頭はもう限界だった。また彼は後日に不動産登記の書類的なものを自宅に送る、とも言っていた。そして書類にサインをした。
そしてついにお金を振り込む時が来た。今日の山場だ。
普通代金の支払いは、不動産屋と共に銀行に行きそこでやり取りをするのが一般的、みたいな事を不動産屋の担当が言っていたが、僕はスマホから振り込む。しかし自分はスマホを持っていないので姉のスマホを借りた。
住信SBIネット銀行。限度額は事前に1000万円に上げておいたが、800万という大金を振り込んだことがないのでちゃんと機能するかどうか不安だった。
売り主には代金、不動産屋には仲介手数料を振り込んだ。そして現金で持ってきたお金は司法書士に手渡した。
しかし振り込みを終えてしばらくしても、住信SBIのアプリは振り込み済みとはならない。事前に予習していたものと違う結果だ。焦る。
隣をみると姉がアプリの更新ボタンを連打していた。
もちろん我々は不安だし、担当も今までこのパターンはやったことが無いらしい。そして遠く長野では売り主が銀行で入金を待っている。
まあ焦っても仕方がないので「とりあえず昼飯でも食べましょうか」って言おうと思ったタイミングでSBIのアプリに「振り込み済み」の表示が出た。
振り込みの手続きをしてから20分後くらいだったと思う。
引き渡し
10時に始まり12時頃、契約の儀式は終わった。
その後は担当とその家まで行き、土地の境界線の説明を受けたり、家の中に入ってブレーカーの場所とか止水栓のこととかの簡単な説明を受けた。そして鍵を受け取ると現地で解散した。
これで全て終わった。そしてこの家と土地は完全に僕のものになった、幸せだ、とはならなかった。特に喜びもなく、面倒な契約と無事に振り込みが終わったことでほっとしたのが全てだった。ものすごく欲しかった物を手に入れた時の喜びとは全然違う。土地と家の所属先が、誰かから僕に移動したんだなあ、と感じただけだった。不動産とはそういうものなのかもしれない。
内覧から約ひと月半、またここに戻ってきた。11月、白樺やミズナラの葉は枯れて落ち、前回と雰囲気はまるで違っていた。
しかしまた同じ様に心がときめいている。やはりここは素敵な場所なんだなと思った。不思議なところだ。
家を譲ってくれないか、という人あらわる
その家を購入してから3か月経った頃だろうか。旭川にある不動産屋から我が家に手紙が届いた。
「去年の秋口より、旭川市□□方面で住宅用地を探しているお客様がおります。
そのお客様が一番気に入っておりました□□のログハウスが建っている土地について、法務局で登記簿謄本を調べたところ去年の11月8日に東京にお住まいの□□様に所有権移転売買登記されていることを知り、(当時、お客様も希望されておりましたが先客があるとのことで諦めておりましたが、)一度は諦めましたが、どうしても諦められないので、ご連絡してみてくれないかと頼まれました。
この様な失礼なお手紙を出す事となりました無礼を、どうかお許しください。
お譲りいただけるものかご検討されて、ご連絡頂けませんでしょうか。」
と言った内容だった。もちろんお断りをしたが、同じ様にその家を欲しがっている人がいる、しかも諦められないほどに欲しがっている人がいることは嬉しかった。
そして僕の契約がもう少し遅ければ買えなかったかも知れない。姉に言わせれば「なぜ僕がすぐに買わなかったのかナゾ」らしいけれど。
のちの話しになるが「以前その家を買おうと思ったが売ってくれなかった」と言う人にも出会った。諦めたその人は2件離れた所に新築の家を建てた。
ちなみに上で書いた「譲ってくれないか」と言って来た人も、ちょうど空き家になった2件隣の家を壊し、そこに新築の家を建てる様だ。
やはりここは良い場所なのだ。買ってよかった。