チェジュ島旅行の準備 ~子どもと海外旅行 in チェジュ島 ②~
チェジュ島旅行の準備
あそさんは図書館ですぐにハングル語の本やガイドブックを借りた。やる気になってるのはうれしい。でもいつも出発前まで何も準備をしないタイプだという。
私は済州島の歴史の本を読んでいきたいなとずっと思っていた。以前八丈島に行くときに読んで行ったら旅がとても充実したものになった。これは登山でもそうだけど、調べていけば行くほど記憶に残るし眼に映るものの意味が違ってくる。
でも子育て中に一番難しいのは読書なんじゃないかと思ったりするくらい、なかなかできない。私が気軽に読書をしないで集中して取りかからないと出来ないタイプだからかもしれない。でも子育て中に狭くなる世界を一番広げてくれるのも読書な気がする。
とにかく図書館でガイドブックとか済州島の歴史に関する本を軒並み予約して、その中から1冊を読むことに決めた。タイトルはズバリ「済州島」。これには氷河期の時代から現在の産業に至るまで全体が網羅されていた。
ただ、5-6年前の本だったけどここ数年の韓国ドラマフィーバーについては書いてなかった。本の中では自給自足の貧しい島が韓国の商業農地と観光開発との大成功で終わっていたけど、まさかそのあとさらに韓国ドラマによってこんなにも賑わっているなんて著者の予想も超えたでしょうね。といってもドラマで騒いでるのは日本人だけなんだろか。
そうそう、会うたびに毎回話してたのは「まだ何にも用意してないや」という事だった気がする。ただ、ベビーカーを持ってくので今回はザックで行こうという事は早めに決まった。
さくちゃんはおとなしくベビーカーに載ってるタイプじゃなかったからかなり迷ったけど、でも最近お菓子やパンやニューニュー(牛乳)が大好きでどんどんと体重が重くなって足腰もニクニクした感じになっていた。これはもうおんぶ紐で何時間も背負っていられないし、リード(迷子ヒモ)で歩かせるにも「ガッコ(抱っこ)」がすぐに出てはかなわない…。
というのでお揃いでバギーとザック、中にはおんぶ紐という大筋が決まった。別にそろえる必要は無いんだけどね、まぁ揃ってるとラクだよね。幸いにもあそさんもアークテリクスの登山ザックを持っていたしバギーもおんぶ紐も良く使う人だったから、こういうのが似ていたのも旅行を楽にさせたのかもしれない。
あと迷ったのは、子供たちのごはん。私たちはあわよくば韓国料理をいろいろガッチリ食べたいと思っていたけど、無理ならコンビニの時もあるだろうと思っていた。子連れで「どうしても」って思うと思う通りに行かなくて嫌になるので「できれば」くらいで。
子供たちが食べれなかった時のためにすぐに頭に浮かんだのが、エジプト旅行用に買った海外用の電気の鍋だ。さくちゃんは白ごはんが大好きなので佐藤のゴハンみたいなのとふりかけを持ってけば困ることは無いと思っていた。みいちゃんも麺が好きなのでいつでもそれで食べれるねって話した。
でも出発直前にいよいよ本気で荷物を詰めてみようって段になった時にあそさんが言った。「思ったよりかさばってザックがパンパンだ」。そして麺はホテルの備え付けので何とかするから鍋は要らないんじゃないかって言ってくれた。こないだ遊びに来てくれたときに鍋を見せたんだけど、たしかにちょっと重い。
そうそう、この時にまたちょっと驚いたことがあって、この鍋を見たあそさんは佐藤のゴハンじゃなくてコメを持っていけは重さもカサも減るんじゃないかって言ったんだ。私は火でコメを炊くのに自信があったから「イヤイヤ、電気じゃムリだよ。火加減が難しい」的な事を言ったんだけど、なんとあそさんは独身時代電磁調理器と鍋でコメを炊いていたというのだ。えぇ、そんな人に初めて会った、だって火で焚くってだけで「すごいね」って言われるのが普通なのに。電磁料理器?の大中小の3つあるボタンだけで適当にやったら炊けたのでずっと炊飯ジャーを買わずにきてしまったというのだ。
やっぱり人は見かけでは分からないものだ。とにかく、その1度しか使われないで10年たった鍋はまた出番が無くなった。たしかに韓国見たいなお米の食事ならサクチャンも食べれないってことは無いんじゃないかって思っていた。それに今回は大きいKALホテル(Korean Air Line が持ってるホテル)にしたからいざとなれば中にあるレストランとかいくらでもどうにかなると思ってた、そんなサバイバルなことしなくても。
あとはそうそう、あそさんがKALホテルに電話してプール用おむつをした子供でもプールに入れるのかとか問い合わせてくれていた。でも結局本当に聞きたい答えが分からなかったと言っていたけど、国際電話をするなんて勇気があるなと思った。なによりもそうやって調べてくれることがありがたい。
そうだ、あとは防寒対策はたびたび話したかな。あそさんは寒いのが苦手で、私も寒くなって何にもやる気無くなったことは度々あるからこのことはちょっと警戒していた。あと子供たちも風邪とかひいたら悲惨だし。
出発数日前日本も暖かい日が続いたりしたこともあってすごく迷った。何しろあったかグッズはかさばる。ということで自分用にはモンベルのてのひらサイズのインナーダウンとネックウォーマーやレッグウォーマー、手袋といった小物で対処することにしアウターはモンベルのジャージみたいなソフトシェルと呼ばれるものに決めた。うちでも家着で着ていたりしてかっこよくもないんだけどなにしろ動きやすいし、なぜか多少暑いときでも着っぱなしでも気にならないし薄手なのに風邪を防いでくれて暖かいところが気に入っている。
さくちゃん用にはフリースやらジャンバーを持って行った。日本でもそんなに着ることはないから多いかなと思ったけど、心配だから多めに持って行った。でもベビーカーで足に掛けるものを薄手のストールにしたのは間違いでこれは専用のがあったので持っていくべきだった。あとはそんなに細かく打ち合わせしなかったけど、終日遊べる日が2日間あるので1日目はタクシーをチャーターして世界遺産を2つ回って、2日目のことは向こうで決めようって事になった。
どうやらその歴史の本によると済州島の一番の魅力は自然の景観らしかった。そう言ったらあそさんは「そうだよね、それなら見なきゃだよね」と言っていたのでそういうプランになった。私は、「せっかく韓国に行くのに韓国の生活や文化を見ずして自然ばっかり見てたら意味ないよね、韓国人がそうするなら分かるけど」って言おうとしてたんだけどせっかくの世界遺産だからこの機会に見てもいいかなとも思っていたので、まぁ良かった。あとはサクチャンが出発数日前から鼻水を少し垂らしていたのが気になったので何とか良くなってほしいと早めに病院に行って薬を飲ませて人ごみにもいかず大切にした。
あとはそうそう、持っていくお菓子とおもちゃで悩んだけど、最近サクチャンが大好きなスナックはかさばるし現地で買えばいいやと思ってラムネとゼリーとチューイングキャンディーというものを持って行った。
おもちゃは最近お母さんと弟がプレゼントしてくれたアンパンマンの車のおもちゃと大きめのチョロキュー、昔ディズニーランドで買ったオルゴールというその時お気に入りの厳選された小さめのものを持って行った。これは行きの飛行機の中でもホテルでもずっと2人は遊んでいたので持って行って良かった。あとは最近アンパンマンが大好きで携帯で良くYouYubeを見ているので、携帯の充電器と変圧器を持って行って部屋でWifiがつながれば見せようかと思っていたけど、これは使わなかった。とりあえず荷物はザックにいっぱいになった。