初心者のための登山とキャンプ入門

セントレア空港より大韓航空に乗る ~子どもと海外旅行 in チェジュ島 ③~

セントレア空港にて

チェジュ島へむけ、まずはセントレアへ

当日、12/18(日)は13時にあそさんの旦那さんの運転する車がうちに寄ってくれて一緒にセントレアに行き14:15の集合に間に合わせるというスケジュールだ。

13時というのはあわただしく無くてすごくちょうどいいし家の前で合流できるというのは安心だ。ぎりぎりまでサクチャンのジャンバーを持って行くべきかどうか迷ったけど、一度車に乗ってしまえば落ち着くものだ。
みいちゃんはおとなしくチャイルドシートに座って落ち着いて窓の外を見ていた。お昼寝から目覚めたばかりのサクチャンは早速みいちゃんのクックを脱がせようとしたりと車内でも活発に動き回っていた。
あそさんの旦那さんの運転は素早く、あっという間にセントレアに着いた。

セントレア空港

今回はAとかBじゃなくてまずは日本旅行のブースに行った。するとそこではすでに行きも帰りも座席の決まったチケットを渡され、あとは荷物を預けるだけとなった。「子供がいるから良い席にしてくれるかな?」「早く行ってチェックインすれば席選べるかな?」そんなこと話していたので拍子抜けだった。じゃあ荷物預けちゃってデッキで飛行機を見て時間を潰そうっていう事になった。

その準備をしている間、サクチャンは機内に持ち込むお菓子とおもちゃが入った手提げを引きずって出発ロビーをうろちょろしていた。ずいぶん遠くまで出かけていたけどロビーは空いていたのでよく見渡せた。サクチャンはカウンターの中の人やイスに座ってる人を観察しながら歩いてる感じだった。そう、よく人の顔を見ている気がする。で、おばさんが話し掛けたりしたら「バイバーイ、タッチ」と言ってタッチしてどっかに去る。
おとなにはガンガン行くかもしれない。逆に子供にはちょっと警戒して観察してるような時もあるかも。

荷物は「出国前に持ち込めないのが見つかれば没収される」というあそさんの言葉があったのでよくよく警戒して預けた。
あそさんは今回のために新調したおもちゃが強いマグネットだったので念のためそれを聞いていた。受付の人はどこかに持って行って確認していた。確かにそのおもちゃはそのマグネットの台がないとまったくおもしろくないものなので確認して良かったと思う。
あとベビーカーは搭乗時にも預けられるし、また、子供用の水筒に入っている飲み物は持ち込みOKだということを知った。

セントレアのデッキは広々して気持ちいい。風が強かったけどそれでも陽がさして気持ち良い日だった。飛行機が離陸するところも着陸するところも良く見えた。サクチャンは数ヶ月前に友達と来たときよりも飛行機を理解し少し面白がっているように見えた。
サクチャンもみいちゃんも近頃では飛行機が飛んでいるのを見ると楽しそうに指をさす。サクチャンは「アッキーン」という。エアプレーンのことだ。みいちゃんは「あっち、あっち行った」という。あそさんがいろんなものを指さしてそう教えているうちに「あっち」の指すものがいっぱいになってしまってみいちゃんは全部「あっち」という名前だと思っている、と行っていた。
サクチャンも数ヶ月前から「アッチ」と言って人の手を引っ張ってどっかに連れていく。だいたい冷蔵庫の前か、パンやお菓子置場の前だ。こう聞くとかわいい感じがするけど、実際に一日に何度も何度も「アッチ」っていって連れてかれると嫌になる。ものすごい力で引っ張るけど、振りほどくとモーレツに怒る。まぁそれはいいとして、2人はあの飛行機に乗るんだと理解しただろうか。
あそさんは丁寧に話してちゃんと教えてあげていた。目の前で飛行機が降りたり着いたりするのはなかなか見れないし迫力があって面白かったけどそれについては2人ともキョトンとしてただただ飛行機を指さして「アッキーン」「アッチ、アッチ」と言っていた。

気がつけは15時になっていて、あれ、ゲートをくぐるのは15:15って書いてなかったっけ、といって慌ててゲートへ向かった。
デッキから見る22番ゲート付近にはずっと水色のコリアンエアーが2機止まっていて、あれに乗るんだよと教えてあげた。飛行機は小さめに見えた。

建物に戻るとクリスマスをイメージしたハンドベルコンサートがやっていて、美味しそうなものもたくさんあって賑わっていた。私たちはベーグル屋さんでベーグルを買って出国審査を受けた。寝ていたみいちゃんはベビーカーのままセンサーの門をくぐったのはこの時だったっけ。
私は弟がお土産にくれたアグのブーツを脱がされスリッパを履いた。サクチャンは1人で歩いて入った。さっき私の荷物の中におもちゃの袋を発見したサクチャンは見るなりモーレツアピールしてそれを奪った。最近腕に取っ手のついたものやらスーパーの袋なんかをひっかけて「バイバーイ」とどっかに行くのが大好きなさくちゃんなので、その袋をサクチャンの腕に掛けてあげた。
審査やなんかでそれが奪われるたびに体をのけ反らせて泣いた。でもすべての係りの人は大変好意的でサクチャンに笑いかけたり話しかけたりして時に「タッチ」を要求され応えていた。5カ月の時に作ったパスポートだから顔も全く違ってたけど笑顔で対応してくれた。
このパスポートチェックの人は無愛想なものだと思っていたけど今回は違った。サクチャンはまたバイバイをして無事出国審査は終わった。

すべての審査が終わって中に入ると、その先にあったテーブルでベーグルを食べた。子供たちはイスに登ったり早速カーペットの上でおもちゃを広げたり周辺でウロウロしてとてもとても平和に遊んでいた。近くには免税店もあったけどそちらには近寄らずおかげでベーグルを美味しく食べることができた。

セントレア空港

入ったところから22番ゲートに向かう通路の途中にはショッピングモールにあるような遊具スペースがあった。ああ、こんなところがあったなら早く来ても良かったなぁと思った。次回は利用しよう。

搭乗って時間通りに行ってもだいたい待ったり、列に並んだりすることが多いけどこの時は搭乗が始まったらサッと人がいなくなった。私たちは高をくくってのんびりおむつなんか替えてたので最後のほうになった。

搭乗チケットを渡してから写真を撮ってもらった。サクチャンはタッタカタッタカ元気よく走って飛行機へ連結する通路を走っていた。そこからは乗り込む飛行機も一部見えて、ちょっと楽しんでいるようにも見えた。 飛行機は通路を挟んで3列と3列のシートでとても小さかった。沖縄に行った時の国内線みたいだ。
私たちの席は行きも帰りも28列のEFで、それはファーストクラス(ビジネス?)のスペースのすぐ後ろだった。前が壁なので少し広かったしスチュワーデスさんが通るたびに子供たちに笑いかけてくれたりした。席のしきりにはテーブルが入っていたからあげることが出来なかったのがちょっと不便だったけど、どうやら今日は4人で3席使って良いらしい。インファント(幼児)扱いが同行にいるときはいつもこうやって席を考慮してくれるんだろうか。

いよいよコリアンエアーに搭乗

機内は空いていた。私たちが乗って間もなくして出発した。時間前でも乗客がそろえば出発するって聞いたことがある。国際線でもこういう事ってあるんだね。これからはちゃんと時間通りに搭乗口に来ようと思った。
サクチャンは足元にアンパンマンの電車を広げて早速床で遊んでいた。みいちゃんはほどなくして泣き始めた。雰囲気がいつもと違うからかもとあそさんは言っていたけど、少し寝た後に元気になったので眠かったみたい。
行きは窓側に座っていたサクチャンは窓を見ながら「キレー」と言っていた気がする。「コワーイ」も言ってたかな?とにかく食いついてはいないけどそれなりに興味はありげに窓の外を見ていた。
泣き続けるみいちゃんを見てスチュワーデスさんが‘耳の圧力が変だからでしょう’というようなジェスチャーをしていた。でもみいちゃんは声が小さいから全然気にならなかった。私は何度も耳が気になったけどサクチャンは全然大丈夫みたいだった。

飛行機はさっと助走ポジションまで移動したかと思ったらすぐに助走を開始して離陸し、あっという間に雲の上に出た。飛行機が小さいからだろうか。いつもはもっともっと時間がかかっている気がするのにとてもスムーズだった。 シートベルト着用サインが消えるまでサクチャンは席の上で立ったりしていた。足元の荷物を片づけるまでは何度か気にされたけど一度離陸態勢に入ったらスチュワーデスさんも来ることなく注意される事もなかった。

あっという間にサインも消えてサクチャンは自由の身となった。足元に再びおもちゃの袋をばらまいて床でアンパンマンの電車を動かしたり繋げたりしていた。「このまま着いてくれたらラッキーなのに」あそさんとそう話したのを覚えている。
乗ってすぐにスチュワーデスさんがくれたコリアンエアーのぬいぐるみもちょっと興味深そうに見ていた。子供にはおもちゃをくれることになってるんだね。でも音もならないし動いたりとかなんにもないただのフワフワはやっぱりすぐに飽きられていた。

しばらくして機内食が運ばれてきた。ちょっとしたお寿司だった。ベーグルでおなかいっぱいだったけど、機内食ってなんとなく食べないとソンな気がして食べてしまう。さほど美味しくないのになんでだろう。着いた後は楽しみな夕御飯もあるのに。
それに私たちの席はテーブルがイスのしきりに格納されているタイプだったから、それを出すと狭い空間がさらに狭くて狭くて、とてもゆっくり食べていられる状況じゃなかった。ひっくり返されないうちにとっとと食べて、飲んでという感じ。
みいちゃんをそういう面で警戒したことないから、どっちかっていうと私もあそさんもサクチャンの動きに注視しながら食べるっていう状況だった。思えば旅行中、常に。この時はサクチャンにスナックをあげてたんだろか。

とりあえず寿司は食べ終わって、あと隣のひと席にはだれも来ないことが分かったので、そこに済んだ食器を置いたりとかしてた。幸い今のサクチャンは興味のないものには手を出さないので、寿司には一切手を出さなかった。多分これまでにも何回も見てるけど酢飯が嫌で口から出しているから自分の好きなものは無いと判断したんだろう。絶対に気がつかなかったわけではない。
なんでもだけど、登場したらまず、興味を持って全力でそれを見に行くのがサクチャンだ。思いおこせば、へんに手で投げたりとか触ったりとかしなかったのもサクチャンが成長したあかしなんだろか。

とにかく食器を片付けてもらった後にコーヒーまでもらって一通りを食べれた。スチュワーデスさんにはマグマグを渡してお水も入れてもらった。座ってるだけでなんでもしてくれるのでとても助かる 。機内ってほんとありがたい。
スチュワーデスさんもみんな背が高く、ドラマに出ていてもおかしくないくらい美人かつ親切だった。

機内でのサクチャンと言えば何回か通路をバーっとダッシュして後ろの方へ出掛けて行った。多分そうするだろうとは思っていたけどそれでウロウロして気が済むならいいやと思った。みんな飛行機の中は退屈なのでそんなに怒らないだろう。私が捕まえに行ったのは3回くらいで、だいたいは途中で引き返して戻ってきた。
どうやら途中で通路側のおばさんが「ばぁ!」と顔を出してくれて、ひるんだサクチャンは戻ってくるっていう事が何回かあったみたいだ。どこへ行ってもおばさんには助けられる。

その後、空いていた後ろの列のシートベルトを全部はめて歩いて、たまに自分も席に座ってからシートベルトをはめて外せなくなってキーキー言ったりしながら過ごした。隣の列の席にも出没したりしていたけど、窓側に座っていた1人のおじいちゃんが「にっ」と笑い掛けるとサクチャンは後ずさりして帰ってきたりしておじいちゃんに迷惑をかけることもなかった。

コリアンエアーの機内

そうそう、サクチャンてこういう風に知らない人と1対1で向き合った時に悪いことをすることって絶対にないんだよね。相手が目を合わせてくると相手の顔をしっかり見てバイバイしたりタッチしたりするだけで一方的に何かをすることはない。逆にイヤなのがスーパーやコンビニで、商品を持って逃げたりそれを阻止されるとのけ反ったり。何度言ってもそうなんだけど、これはあえて教育すべきなのか連れて行かないべきなのか、だれか教えてください。
まぁそんなわけで最近晩ご飯はヨシケイを取ってるんだ。これでアオキスーパーに行く回数が激減したから楽になった。

あそさんが新しく用意したおもちゃも出してみた。それは強いマグネットの台に金属の動物を磁力でくっつけて積み上げるというコンパクトながらなかなか遊べるおもちゃだった。さすがあそさんだ。しかしその動物たちは全部で13個あったけど、遅かれ早かれ無くなる感じがしてた。と思った矢先に座席の隙間に入り、2人で交互に頑張ったけどやがて姿も見えなくなり取れなくなった。開けて数分で小鳥のパーツが無くなった。

チェジュ島へ上陸

そうこうしてるうちに離陸から40分50分と経って、みいちゃんもちょっと寝たら機嫌もよくなった。16:15に離陸して17:45には到着とアナウンスがあって、「あれ?もう?」ってびっくりして靴を履いた覚えがある。
予定では18:20分に済州国際空港に着となっている。もともと2時間5分のフライトだったのか。結局何時に着いたかは覚えてないけど、2時間半と勘違いしていたから早めに着いた感覚があった。

とにかく乗客が少ないので降りるにも入国審査にも荷物を取るにも両替するにも全部混むことなく済んだ。両替は空港の出国審査を終えたすぐ後にあるところがレートが良いと旅行代理店の人が教えてくれていた。
「いくら両替する?…2万円でいっか…」あそさんとは毎日のように遊ぶのに会ってて相談する時間はタップリあったのに何一つハッキリ決めていないねってちょと笑えた。なにしろ1日目にタクシーをチャーターするのに2人で8千円程度かかる以外は何も予定が決まっていないから当然だ。まぁ韓国ならクレジットカードも使えるしキャッシングもできるだろうから、実際どうにでもなるんだ。ホテルも移動しないからいつでも両替もできるしね。

まぁそんなわけで2万円を窓口に差し出すと札束が入った袋をポンと無言で渡された。細かい紙幣で欲しいと言おうかと思っていたら「じゃまだからどいて」的に促された。でも見てみると一番大きい緑色の紙幣の10,000ウォンでも700円だから、物価が日本とそんなに変わらない韓国では何にも問題ないんだった。
レシートを見てみると、どうやら20,000円はW287,000になったようだ。つまりW1=7円弱だ。ガイドブックなんかでは7円強だったり8円くらいだったりしたから、今思うとレートは良かったと言える。日本円に換算したらいくらかを知る時に、私はウォンを7倍したあとに0を2個取って、それよりもちょっと高いだろうなと思っていたけど7倍で十分だったって事だから。

気になって帰国後ウォンの為替を見てみると2007年後半までは上がり調子で一時期は1ウォン13円を超すこともあって、その後2009年1月あたりを底に6円ちょっとまで下がってきて、ここ2年では7-8円の間を上下してるようだ。そして今年の10月には一気に6.4円程度まで下がっている。いったいこの時に何があったんだろう。「何」って原因ははっきり分からなかったけど、とにかく2008年からは韓国内の燃料や原料が高くなって外資が逃げて行ったことでウォンが下がったとのことだ。
そしてここ3カ月では7円にほとんど行かない範囲で推移している。だから今はかなり円高ウォン安の時期だったようだ。最近新聞を読んでないしニュースも見ていないので全然知らなかった。もっとも、見ていてもこうして自分のお金に換算してみないとピンとこないんだけどね。
まぁそんなことで、手数料を入れても7円しなかったってことは良いレートだったと思う。他の両替所だとどうなのかは分からないけど、いずれにしろ2万円程度だから大差ない。とりあえず今後は韓国の為替にも注目してみよう。