初心者のための登山とキャンプ入門

東京から旭川へ「ヤマトの単身者向け引越サービス」でお引越し

ヤマトの単身引越しの様子 カーゴ
ヤマトのカーゴが2つ。青い服の人は、多分佐川の人

北海道旭川・移住の記録 #1

2020年6月2日。東京から北海道の旭川へ荷物の引越し。引越しは引越し業者ではなく、ヤマトの専用ボックス(カーゴ)を使った「単身者向け引越サービス」を利用しました。

下記リンク先では「単身者向け引越サービス」について詳しく書いています。

引っ越しの作業員はグループ会社

ヤマトの引越しは午前中でお願いした。
9時過ぎに電話があり、30分後くらいに来るという。しかし30分後には来なかった。団地の入り口にヤマトのトラックらしきものが接近したのは確認したが、うちにはやって来ない。

なぜだろうかと考えると、団地のエリア内に入るにはゲートの鍵が必要なのだ、と重大なことに気づいた。その事を完全に忘れていた。

ヤマトに電話をして、今からゲートの鍵を持っている住民の所に行き鍵をもらってきます、と告げるべきだろうか。
しかしヤマトは毎日毎日この団地に来ているだろう。鍵が必要なことも知っているし、例え彼らが鍵を所有していなかったたとしても、昨日の連絡でその話がでてもいいんじゃないだろうか。
まあ、問題があれば電話が来るはずだ。

そしてヤマトは来た。予定よりだいぶ遅くなったがやってきた。一旦鍵を取りに帰ったのだろうか。

引っ越しの作業員は男性二人で、いつものヤマトの爽やかなイメージとは違う。
一人は20歳前後、もう一人は30半ばだろうか。予定より遅れてしまっているのか、やや焦っているのがうかがえる。鍵を用意しなかった僕を恨んではいないだろうか。荷物の扱いがゾンザイになりはしないだろうか。

想像はしていたが、彼らはヤマトのグループ会社の業者だった。荷物の搬出の打ち合わせの最中に彼らがそう告げた。
ちなみに僕の中でヤマトのイメージはとてもいい。いつも爽やかだし、荷の扱いが丁寧なイメージだ。もしかしたら子会社的なものが来るんじゃなかろうかという不安はあったが、やはりその通りとなった。

作業は、若い方が部屋で荷物を数えたり梱包をしたり、そしてもう一人が荷物を外廊下に運び出し持ち手のない台車に積む、という形だった。その台車は何台かあった。
そして荷物が満タンになった台車をエレベーターで下ろし、一階に置いてある2台のカーゴへと積み込む、という流れだった。

ヤマトのカーゴで運ぶ荷物
一応全ての荷物にナンバリングをしました

作業員がカーゴに荷を積み込む様子を上から確認したが、その近くにトラックはいない。やはり、彼らは鍵を得ることができず団地エリアに入ることができなかったのかも知れない。
彼らは団地エリアの外にトラックを停め、何らかの方法で(持ち上げたりして)カーゴをゲート内に運び入れ、そこからガラガラとカーゴを押してきたのだろうか。鍵があるならば、トラックごと来てしまえば楽なはずなのだ。

そしてさらに、帰りはどうなるのだ。荷物満載のカーゴをゲートまで持っていき、そこからどうするのだろう。カーゴから荷を下ろし、カーゴをゲート外に出し、そしてまた積み直すのだろうか。あるいはその頃までには誰かが鍵を持ってくるとかあるのだろうか。

想像すると申し訳ない気持ちになったので、考えることを放棄した。

引越しの搬出には満足

荷物の扱いは荒いと思った。けれどこれが普通なのかもしれない。

僕は大事なスピーカーを梱包する際、ショートケーキを箱詰めするかのごとく丁寧に優しく扱ったが、彼らはぐいっと力いっぱいに傾けて持ち上げていた。

まあそんな丁寧に扱っていたら仕事にならないでしょう。壁にぶつかったりとか投げたりとかはないので、全然許容範囲だ。ただ自分の気持的に、時間をかけ魂を込めて梱包したスピーカーが荒く扱われると、ウウッと思ってしまうのだ。なので引っ越し作業からも目を背け、ひたすらスマホをいじくっていた。

しかし素晴らしいこともいっぱいあった。規定より高さがオーバーしてしまった本棚も持っていってくれたし、衣装ケースはプチプチで梱包してくれた。

そしてまた、僕が用意した荷物は全て積んでくれた。
僕は事前に3Dソフトでどれだけの荷物が入るかシミュレーションしていたので、もしかしたら入らない荷物があるかもしれないと懸念があった。シミュレーション上ではかなりギリギリだったのだ。

でも彼らはうまく積み込んでくれた。持っていければ持っていって欲しい、って感じで用意したネパールで買った壺とか、屋久島で買った土埋木とかが入らなかったのは残念だけども。

blenderで引越しシミュレーション
シミュレーションの様子。左の黒い線の箱がヤマトで右が西濃

作業は30分から1時間だったろうか。あっという間に終わった。

支払いはカードで予約していたが、カードリーダーとかがあるわけではなく、伝票のQRコードをスマートフォンで読み、リンク先のページにカード情報を入力して支払う、という形だった。
僕は数日前までスマホを持っていなかったので、もしスマホを持っていなかったらどうなったのだろうか。

ネパールで買った木の壺と屋久島の土埋木
ネパールで買った木の壺と屋久島の土埋木

空っぽの部屋ではやたらと声が響く。
母親が自分の机を早速運び入れ、ここにポスターを張りたいわ、と嬉しそうに言った。