山道を登って引越し荷物の搬入
北海道旭川・移住の記録 #3
2020年6月4日(木)。ヤマトの「単身者向け引越サービス」で東京から旭川に送った荷物が届いた。料金はカーゴ2台を利用して税込み9万200円。
(詳細は、東京から北海道へ。ヤマトの「単身者向け引越サービス」の料金とレビュー )
引越し荷物の搬入後は役所で転入届けを出したり、コープで光熱費の手続きをしたり、免許センターで住所変更をしたりして旭川を忙しく巡った。
山道を登り引越し荷物の搬入
朝6時ころ起きると、歩いて姉の家へ朝ごはんを食べに行った。
天気が良くて、風が涼しくて、遠くには残雪の白い筋が入った旭岳とその仲間たちが見える。石狩川の川面が朝日で輝いて美しい。移住したんだけど、まだ旅行で遠くの町に来たみたいな、フワフワとした気分だ。
姉の家で朝食を食べゴロゴロすると、ヤマトから9時から11時頃に来るという電話があったので、姉と二人で購入した自宅に車で向かった。今日姉は一日空いていて色々と手伝ってくれる。何をするにしても、車がない僕は一人では何もできない。
ヤマトの作業員は3人だった。男性2名とおばちゃん一人。引っ越しの搬出とは違い、今回はグルーブ会社ではなくちゃんとしたヤマトの社員の様だった。いつも通り爽やかなヤマトの従業員だ。
まずは荷物を積んだカーゴの封印テープを解く儀式を行う。そしてその後すぐに荷物の搬入がはじまる。道路から家までが山道で坂で、しかも距離があるので、申し訳なくて僕と姉も搬入を手伝った。
グローブをつけて腕まくりをする。さあやるぞと気合を入れたが、数年引きこもりの様な生活をしていた僕は山の上り下りですぐに息が切れ、おばちゃんより先に脱落した。しまいには、大事なJBLのスピーカーを緊張気味に持った瞬間、あばらを痛めた。
そしてやる気がなくなり、萎えた。引越しの荷造りをした東京でも背中の筋肉を痛め、それが2週間くらい治らずに何もできない経験があった。なので、またやっちまった、と思った。上半身を動かせなければ引越しの片づけも掃除も出来ないではないか。
という訳で僕は、部屋の中で荷物を受け取る役回りを選び、楽をした。ヤマトの従業員もおばさんもみな汗がポロポロと顔面からこぼれている。申し訳ない。
5人作業だったので搬入はあっという間に終わった。みな明るくて、搬入作業もすごく丁寧で嬉しかった。梱包材のプチプチも持っていってくれたし、床が傷つかない様シートも敷いてくれた。
しかし僕はこれだけの作業でぐったりして、あばらも痛くて先の事を考えるとうんざりして何もしたくなかった。しかし今日はやることがたくさんある。 そして僕と姉は区役所に向かった。
転入届はマイナンバーカードで。光熱費はコープで
転入届をマイナンバーカードで出す
東京では転出届けを郵送で出したが、その後役所から電話があり「転入はマイナンバーカードで行ってください」的なことを告げられた。
なので旭川の役所で「マイナンバーカードを使って転入をしたい」、そう告げるとすんなりといった。マイナンバーカードはたまに便利だ。そして車を買う時に必要だと思い、住民票も手に入れた。
コープの窓口で手続きに混乱
その後コープの窓口に行きコープの会員になる手続きなどをした。
この辺りを未だ自分は理解していないのだが、僕は電気とプロパンガスと灯油をすべてコープで支払う予定なのだ。支払う予定というのは、姉にこの方法が安いのでは、と教わり、ふんふんと聞いていただけなのだ。
で、そうやって光熱費の供給をコープに依頼し代金を支払うと、セット割もあるしコープのポイントも付く。そのポイントを得るためにはコープの会員になる必要がある、という流れの様に理解している。
そしてまた、その光熱費代を支払うためにはコープのクレジットカードが便利。ということでコープの「Clover トドックカード」なるものも作る。まあここではClover トドックカードの申込みは出来ず、申し込み用紙をもらって帰った。
まとめると、
- 電気
- プロパンガス
- 灯油
水道以外の光熱費をコープにお願いする。 そして、
- コープの会員になるために「ちょこっとカード」を作る
- コープのクレジット機能のついた「Clover トドックカード」を作り、そこから支払う
の様になりそうだ。
セット割りで安くなった光熱費の代金をClover トドックカードで支払い、そこで得たポイントが「ちょこっとカード」に貯まる、という流れになるのではなかろうか。
しかし「Clover」とか「トドック」とか「ちょこっと」とか謎のワードが連発したので窓口での申込みでは非常に混乱した。光熱費の支払いが一箇所になり手間が省けたのはありがたいが、今後はより簡素なシステムの構築をお願いしたい。コープ初心者には厳しい。
しかし月々の支払いは一体いくらいになるのであろうか。近いうちにデータをまとめて発表したいと思う。男性一人が北海道の一軒家で暮らすと水道光熱費はいくらになるのか、というデータである。
静寂を打ち破る大雨
その後は免許センターに行って免許証の住所を変更した。
それらが終わるとまた家に戻り、今度は隣近所に挨拶へ伺った。僕よりも姉のほうが隣近所と顔見知りなので、姉も一緒に挨拶に行った。みんないい人でよかった。
すごくハードな一日だった。引越しと転入後の各種手続き、お隣さんへの挨拶まわり。
姉が車で連れて行ってくれたのでそれでも楽だったけれど、一人だったらどれほど大変だったろうか。車があったとしても慣れない土地では時間がかかるだろうし、コープにしても何がお得とかそういうこともわからない。やっぱり、誰も知らない土地に移住しなくてよかった、と思う。
姉が帰ったあと、僕は一人家へと戻った。 シーンとしている。たまにキーンとなる。昼間は窓を開けて、鳥も虫も風の音もにぎやかでいいけれど、夜は窓を締めるのでほとんど音がない。外は何も見えない暗闇だ。たまに屋根からコンッと音がするとビクッとする。
疲れ切った上にあばらも痛かったので何もしたくなったが、少しソファぼーっとするとずいぶんと元気になった。なので荷物の開梱作業をがんばった。
夜飯にはイオンで買っていたパンとかを適当にかじり、そしてくたびれてソファーで寝た。
南の方角に雷光が見えると大雨が降り始めた。屋根に当たる無数の雨音によって静寂が破られた。
雨よもっと降れ。