初心者のための登山とキャンプ入門

川でアイゼンのトレーニング

グリベルのエアーテック・ニュークラシック

えーと、
昨晩近所の川で行ったアイゼントレーニングはなかなか得るものが多かったです。
あれこれ考えながら、アイゼンを登山靴に装着して歩くという感覚を味わって来ました。
アイゼンはグリベルのエアーテック・ニュークラシックと言う名です。
1月末に赤岳に行くと山屋の店員さんに告げた所、
こちらの商品をおすすめして頂きました。

グリベルのエアーテック・ニュークラシック
グリベル エアーテック アイゼン(Grivel Air Tech Crampon) ニュークラシック

サイズはフリーです。

アイゼンはすごい道具でした

本番と同じ物ではないですが、
グローブをつけたままアイゼンを装着する練習から入りました。
家で素手でアイゼンを付けるのとは違って、やはり多少のつけにくさはありますね。
後は立ちながらアイゼンをもたもた付けてると疲れます。
もうちょい練習を重ねればならなさそうです。
アイゼンの装着感はばっちりです。

んで早速川の土手の石の上を歩きました。
土手の角度はそこまで無いのですが、
大きめの石なのでトレーニングには丁度良い感じです。

怖い!
3メートルくらいの長さの、角度の大きくない土手なのですが、
アイゼンを装着しながら見下ろすと、いつもと違う景色に見えます。
というのもまず自分の目の位置が高い。
ソールが厚くなった登山靴、プラスアイゼンで、
アイススケートの靴を履いているような感覚でした。

これで下るのかよと思いつつも、勇気を持って下ります。
だいぶよろよろします。
こけるのじゃなかろうか、と足を踏み出すのを躊躇してしまいます。
石にアイゼンの刃があたる、カチャカチャという音が、
不気味ですが、なかなか心地よくもあります。

そして、恐怖の”石が乾いていない領域”歩きます。
3メートルくらいの土手、とか書きましたが、
その内の半分位は先程まで川の中だったようで、
石が乾かず表面がぬるぬるしています。
実はアイゼンを履く前に普通に登山靴でそこを歩いて、
ずるっと滑ってしまっていました。
なので滑る恐怖感が頭にインプットされてるんですね。

勇気を振り絞って一歩目。
すべらない!

当たり前かも知れませんが、これは感動しました。
初めてわらじを履いて歩いた時の事を思い出しました。
釣りの時にアイゼンを履いておけば、
けっこう奥の方まで立ち込めそうです。

まあそんな感じで、
土手を下ったり登ったりトラバースしたり、
なんて事を2時間くらいやってました。
慣れてしまえば、恐怖さえなくなれば
土手の石くらいなら登山靴と同じスピードで歩けます。

初めてアイゼンを履いて学んだこと

思ったことは、
アイゼンすごい。全然すべらない。
きつい角度を下っても滑ることはありませんでした。
こりゃあすごい道具だ、家宝になる、と思いました。

わかったことは、
なるべく足をフラットに置くこと。
できるだけ石にアイゼンの刃を多く置いた方が良いっすね。
なのでアイゼンを履いていない時みないに、
細かいとこに足を置くと、バランスが取りづらくなりました。
足を置く石を丁寧に選ぶ事が大事だと思いました。

登りは、大きな一歩で登る事はできませんね。
細かく細かく、そしてガニ股じゃないと無理でした。
(あとでネットでアイゼンをつけての歩き方を調べましたが、その通りでした。)

一番難しいのはトラバースでしたかね。
土手バージョンのトラバースなので本番とは違うでしょうが、
やっぱり石を選んで足をフラットに置くことではないかと思います。

アイゼントレーニングはなかなか面白かったです。
少なくとももう一回くらいはやるべきですかね。
あとアイゼンを装着する練習も。

まあ考えてみると、赤岳でそんなに岩の上を歩くなんて事は、
ないだろうとは思いますが(予想です)、
凍った石の上を歩く恐怖を金峰山で味わっているので、
もうちょっと練習しておこうと思います。
それと今度はもっと歩きにくいところを歩いてみたいですね。
細かいステップだったり、足を思いっきりあげなきゃいけなかったり。

いやー、アイゼンのトレーニングをして正解でした。
本番でいきなりは相当恐怖でしょうね。
僕は、土手で滑って川に落ちる、と想像しただけで恐怖でしたから、
実際の山の高度感と雪ははんばなさそうです。

ではでは、アイゼントレーニング日記でした。