テント泊の夜に。カルツォーネでおつまみ晩ご飯
カルツォーネとはピザ生地に具を挟んで両面焼いたイタリアのスナックです。山では生地を餃子の皮で代用していろんな具を挟んでフライパンで焼きます。人数がいていろんな味をためせるならとってもおいしくてたのしい食事になります。想像よりお腹にたまるので思い切って晩ご飯メニューにしてはどうでしょうか。付け合わせでボリュームと満足感を調整すればしっかりとした登山の食事になります。
ハム&チーズのアメリカ風
材料
1. 餃子の皮
1個につき2枚使います。大きめで厚めや「もっちり」めの物を選んで下さい。真夏の低山なら1日目の晩ご飯がいいでしょう。秋冬春ならそれほど保存は気にしなくても大丈夫だと思います。パッキングする時は押しつぶされて合体したり敗れたりしないようにしましょう。
2. ハム
1個につき半分~1枚使います。
3. とろけるチーズ
1個につき半分~1枚使います。
4. ブラックペッパー
このメニューではとても大事な存在です。めんどうですがジップ付き小袋に入れていきます。
5. バター
チューブでバター90gがコンビニなどでも160円くらいで売っています。今回はこれを油として全部のパターンで使います。
各餃子の皮16枚、チーズ8枚、ハム4枚、ブラックペッパー少々で302gです。一人4個食べるとすると餃子の皮1パックで2人分になります。ハムやチーズは余ってしまうかもしれませんがもちが良くないものは開封せずに持って行き、行動食などで食べるのがベターです。
作り方
具を餃子の皮の真ん中に乗せ、ブラックペッパーもかけます。
指先で円周を水で濡らし、もう一枚の餃子の皮で挟み、指先で強く押してくっつけます。
フライパンにバターを少し乗せ、溶けたらカルツォーネを入れて焼きます。
出来上がりです。チーズいっぱいがおいしいです。
キーマカレーのインド風
インド風の食材です。餃子の皮1パックとキーマカレーのルーで318g。レトルトカレーは便利ですが液体なので重いのが難点です。
ルーは温めずにそのまま餃子の皮に乗せます。狭いテントの中では、ルーをコップなどに入れて倒れないようにして作業をすると良いですね。
同じように少量のバターを垂らしたフライパンで焼きます。
出来上がりです。
やはり具だくさんのキーマカレーは良く合います。チーズ好きならとろけるチーズを加えてもおいしそうです。
おもち&あんこの日本風
餃子の皮1パック、スライス餅(このうち2個分)、あんこ1本で合計381gです。
あんこは、井村屋(株)より つぶあんトッピング 130g、230円です。余って行動食にする時などチューブだと食べやすくて良いですよね。
スライスもちを半分に割って、もち、あんこ、もち の順にしてみました。餃子の皮は薄いですし両面焼くのでもちもちゃんと柔らかくなります。
出来上がりです。
おもちが入っている分、ボリューム満点。おみやげで売っていそうなお菓子になりました。何個でも食べられそうです。
チーズ&バジルのイタリア風
餃子の皮1パック、とろけるチーズ1パック、ハム1パック、 使いきりケチャップ1袋、乾燥バジル(ジップ付き小袋に移して)で315gです。
ケチャップを薄く塗り、具を餃子の皮の真ん中に乗せます。
出来上がりです。
アメリカ風と似ていますが、ケチャップとバジルが入ることで一気にピザっぽくなります。
仮に一人分として4個作ったらこれくらいのボリュームになります。これくらいでちょうどいいかなぁという感じです。
おつまみでなく晩ご飯にする工夫
登山の料理といえばどうしても丼ものや麺の一点ものが多くなりがちです。しかし時間があって人数がいる時の夕食ならこういったおつまみ的メニューをメインにして、つけ合わせで調整してボリュームも栄養も補うのはどうでしょうか。そう考えれば登山の食事にもより多くのレパートリーが考えられるのではないでしょうか。
付け合せの例① ニンジンサラダ
生野菜も捕れてさっぱりしますし、栄養満点。カルツォーネ風サンドに合わせる時は味を薄めにすると良いでしょう。作り方はこちらのページに書いてあります。
付け合せの例② フリーズドライの贅沢めスープ
フリーズドライのスープは1杯100円以上と高いものが多いですが、バリエーションも多くボリュームがあるものも多いです。こちらはアスザックフーズ(株)の商品ですが、アマノフーズも様々な商品を開発しておりインターネットでも購入できます。
登山では山に囲まれて料理する時間とか、あるもので工夫して美味しいものを作ったりみんなでワイワイ作業することも大きなたのしみの一つではないかと思います。歩く時とは別の人柄が見えてきたりと、妙に人間関係が深まってしまうのも料理の時だったりしませんか。ですので、軽いからといって食事の全部がフリーズドライというのは悲しいですが、時にはメインに、時にはサブにとフリーズドライをうまく入れていけばその分、別の料理に手間が掛けられたりしてより豊かな食事になると思います。