山ごはん・真のレギュラー麻婆春雨定食
レシピというよりメニューの紹介になりますが、実際、真の定番登山メニューと言ったら麻婆春雨ではないでしょうか。学生や社会人山岳部などで数日間山を歩く場合やベースを張って何日も岩を登るような人はだいたい食べているメニューです。安くて軽くてあっという間に作れる上に味が濃いのでごはんがすすみます。効率の面から言って、これをしのぐ登山メニューは無いと思います。また、そんなにハードな登山をしないよという人でも予備日のおかずなどとして使えると思います。
麻婆春雨定食の食材
麻婆春雨
永谷園より、228円。どこにでも売っています。3人前(メインディッシュにするなら2人前だと思います)。あとは油も要らず、水450mlだけあれば5分で作れます。
ただ・・・好みの問題かもしれませんが、私の場合は 「楽しみにして食べる晩ご飯」 というわけではなかったですね。どうしても荷物を軽くしたい時や遅めにテンバに着いてサッと食べて寝る日、山行6日目とかの晩ご飯などに利用していました。軽いし長持ちするのでとにかく便利です。楽しみではないと言ってももちろんマズイわけではありません。自分で味付けをしないので失敗が無いのも良い所です。
フリーズドライスープ
麻婆春雨の晩ご飯を楽しむためには付け合せが大事な気がします。というのは、きくらげやたけのこなどいろいろと食感の違う食材が入っているとは言っても、煮物などとは違って味が1つしかないからかなあと思います。今回は、スーパーで売っていたけんちん汁を合わせました。アスザックフーズより4個入りで360円。1食90円。フリーズドライスープの相場から言えば高くはないのですが、カップラーメンなんかと比較するとやっぱり高いですよね。
スープも2個入れて、2人分で190g。お茶漬けご飯やふりかけご飯をのぞけば、1食でこんなに軽いメニューはなかなかありません。今回は軽くてあっという間に作れるおかずとスープでの定食2人分です。
麻婆春雨の作り方
1. コッヘルに水と春雨をいれて火にかける
コッヘルに水450mlと春雨を入れて火(強火)にかけ、ほぐしながら沸騰させます。
2. ソースを入れて煮込む
沸騰したら中火にし、ソースを入れて3分間混ぜながら煮込みます。
できあがり
3分煮込んでつゆが春雨に浸るくらいになったら出来上がりです。フリーズドライスープの器にもお湯を注ぎましょう。
出来上がり量は530gです。パッケージには3人前と書いてありますが、メインディッシュがこれだけの登山の料理なら2人分というところでしょう。底の広い家庭用のフライパンではなくちいさなコッヘルで作ったからでしょうか、すこしツユだくになってしまいました。
麻婆春雨丼定食の完成
器に持った麻婆春雨の量は1人前(半分)の265g。山もりですが女子一人で食べれる量です。ツユはそれほど辛くないので飲み干せましたが、飲みたくない場合は水を少なめにするか火力を強めにして(春雨がクタクタにならない程度に)水を蒸発させると良いでしょう。味が濃いのでご飯がガンガンすすみます。
スープは、「シャキシャキ根野菜のけんちん汁」です。れんこんのシャキシャキ感が残りとても美味しいです。子供なんかは好きな味で、これに白ご飯をオニギリ2個分浸して食べてしまいました。しかし麻婆春雨との組み合としては少し似た味になってしまいました。麻婆春雨の付け合せにベストなものはもっと他にあるのではないか、という気がしました。それこそ軽くて手軽なベストな付け合せが見つかれば、もっと積極的に麻婆春雨定食を登山のメニューに入れても良いと思うかもしれません。
カサ増し術
学生山岳部の頃は、これに春雨を1袋加えて普通に4人の女子で食べていました。スープがたっぷりあるので全然にいただけますよ。
今回のおやつ「焼きマシュマロ」
インスタントとか少し味気ない晩ご飯のあとのおやつに「焼きマシュマロ」はいかがでしょうか。キャンプではもはや定番ですが、登山でもテンバに早くついた日や晩ご飯のあとのくつろぎ時間にオススメですよ。焚き火ではなくガスだったとしても火をじっとみつめながら炙るというあの行為、なんとも癒やされますよね。
ホワイトマシュマロ128円、110g。潰れても大丈夫なのもうれしい。
キャンプでやった人はわかると思いますが、箸やフォークに刺して火に近づけて炙ります。火にくっつけると途端に「ジワー」っと表面の糖分が焦げて茶色くなってしまいます。火から少し離して、じっくり炙ります。表面は焦げなくても構いません。上手に炙れると、噛んだ時に中だけトロっとふんわりしたクリーム状になって外はサクサクしておいしいですよ。食感的にも楽しめます。
お酒飲みの人スルメを炙る横で、甘党の人はマシュマロを炙りながら明日の行動の打ち合わせをしたりなんて、登山やテント泊の最高のたのしみですよね。