山ご飯の王様、乾燥食材のみで作るチャプチェ

チャプチェとは韓国料理で春雨と野菜などを炒めた食べ物です。今回はどこのスーパーでも安く手に入る乾燥食材でおかずを一品作ります。桜えびやゴマとにんにくの風味が食欲をそそります。今回は、タレを事前に家で調合して持っていくというパターンで作ってみたいと思います。一見めんどうに思いますが料理のバリエーションが増えますよ。
タレの作り方と持って行き方

- おろしにんにく 1片
- 白すりごま 大さじ1
- 酒 大さじ1
- しょうゆ 小さじ2
- さとう 小さじ1/2
- 塩 少々
これを、事前に家で混ぜあわせてボトルに入れて持っていきます。注ぎ口のとがった容器で混ぜ合わせて下さい。タレを作って持っていくのはめんどうに感じますが、材料はどこの家にもたいていあるものなのがうれしいですね。また、組み合わせを覚えてしまえば登山の料理では何かと応用が効いたりしますから、ぜひめんどうがらずにチャレンジしてみてください。
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タレを何に入れて持って行こうか、迷うところだと思います。50mlもありませんのですでに持っている60mlのナルゲンボトルに入れていきたいところですが、残念ながらナルゲンボトルにニオイが付いてしまうとなかなか取れません。そこで今回選んだボトルはコレ。
プロビオヨーグルト112ml、118円。これにテーピングテープでラベルを貼り、今後ニンニク系のタレ専用の入れ物にしようと思います。50~100mlくらいのサイズのものは調味料入れに便利です。見かけたら捨てずにキープしておくことをオススメします。
チャプチェの食材
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- 緑豆はるさめ 50g
- 乾燥わかめ 5g
- 桜えび 大さじ3杯
- 油 小さじ2杯
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油をのぞく材料の重量は、たった58gしかありません。
普段の料理では食品の保存性も考えて開封せずに1パックまるまる持っていくことが多いのですが、今回はタレの量が決まっているので(味が薄くなると調節できないので)ピッタリの量を持っていきます。乾燥食材はこのように事前に開けてしまっても保存上問題がないので登山の料理に便利ですね。
上記レシピの量をサランラップに包んで春雨の袋に同梱します。

油を除いて、121g。2~3人前です。晩ご飯のおかずでは "これ以上ない"というくらい軽い食材です。山行の後半でも作れるのがすばらしいですね。
チャプチェの作り方
1. 春雨とわかめをお湯でもどす
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炒め用以外のコッヘルに春雨が埋まるくらいのお湯を沸かし、沸騰したら春雨とわかめを入れて3分おいておく。(長い春雨だったら、入れる前に折ったりハサミで切ったりしておくといい。巨大なわかめだったらバリバリと割って小さめにしておく。)
2. お湯をきってタレを和える
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3分経ったら、コッヘルのフタやフォークを駆使してお湯を捨てる。そしてタレを入れてよく混ぜる。
3. 桜えびを炒める
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コッヘルに油と桜えびを入れて炒め、香りが立ったら2を入れる。
4. 全部を炒める
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わかめの色が鮮やかになるまで弱火で炒める。
できあがり
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かんたんに風味豊かな韓国おかずが出来上がりました。乾燥食材のみにもかかわらず、エビやゴマ、にんにくといった食材の風味が活きておいしいですよ。
出来上がり量は 325g。普通にモリモリ食べるなら2人分。他におかずがたくさんあって小鉢的なら3人分というところでしょうか。この写真は160g、2人で食べた時の1人分の量です。
韓国ではゴハンの上に乗せて「チャプチェパプ」というメニューがあります。このレシピだと味がそこまで濃くないですし野菜の歯ごたえがないのが寂しいので、白米と合わせる場合には全員で1パックとかの漬物なんかがあると良いかもしれません。
もし山行初日なら乾燥食材にこだわる必要はありません。牛肉やニラやしいたけなどいろんな具材で作ってみて下さい。