初心者のための登山とキャンプ入門

最も効率的な山の朝ごはん!ホットシリアル

山の料理 ホットシリアル

最も手軽で栄養価も高い朝食は、結局はシリアルということになるのだと思います。パッキングもしやすく人数が多くても調理の時間もかからない、まさに登山向けです。今回は、スキムミルクを牛乳代わりにつかい、さらにホットにしたものを朝食メニューにしようという提案です。山の早朝は肌寒く、お腹を冷やしてしまうとその後の行動中のトイレも気になります。ホットにすれば寝起きの体も温まり、スキムミルクもスムーズに溶けドライフルーツも柔らかくなり食べやすくなりますよ。

一食分の量と値段と栄養

朝食1回分に適当な量を出してみました。値段と重量も計算していますので食料計画の参考にしてみて下さい。

ほっとシリアルの材料

1. フルーツグラノーラ 50g

カルビーのフルグラ 50g分

こちらはカルビー(株)より発売のフルグラ。写真は1食分、50gの量です。(容器のサイズは300mlくらい入るシェラカップです)
このフルグラは380g入り、500円。(1食50gとすると)7食入り、1食72円。

一食分のエネルギーは223kcal。
これは白米お茶碗普通盛り1杯(140g)と同じくらいです。もちろんこの量に含むビタミン、ミネラルが総合的にこれ以上勝る食材はありません。毎日ハードな疲れ方をする登山では体を回復させてくれるビタミンやミネラルは非常に重要です。このようにジッパー付き袋の物を買うと毎回の食事に便利です。

2. スキムミルク 18g(カレースプーン山盛り1杯)

森永乳業のスキムミルク 18g分

こちらは森永乳業(株)より発売のスキムミルク。写真は一食分、約18gの量です。185g入り、350円。

一食分のエネルギーは64kcal。
スキムミルクは牛乳から乳脂肪分と水分を取り除き粉末状にしたもので、カルシウムが豊富で高タンパクです。普通にお湯で溶かして飲むとあまりおいしくないですが、はちみつを加えると甘いホットミルクみたいな感覚で飲めます。他にも、登山では持っていけない牛乳代わりとして便利に使えます。このようにジッパー付き袋の物を買うと毎回の食事に便利です。

3. はちみつ 13g(カレースプーン1杯)

はちみつ 13g分

こちらはセブンプレミアムのもの。写真は一食分、13gの量です。
150g入り、238円。(1食13gとすると)11食入り、1食14円。

一食分のエネルギーは42 kcal。
はちみつの主成分はブドウ糖と果糖で、これらは消化する必要がないので胃に負担をかけること無く短時間で吸収され栄養となります。

4. お湯 200ml

以上が一食分に適当かなと思われる量です。

重さは81g、エネルギーは329kcal、費用は118円。参考までに朝食によく使われるチキンラーメンは、重さは85g、エネルギーは375kcal、費用は90円。炭水化物ではチキンラーメンも負けていませんが鉄分、カリウム、ビタミンA、食物繊維等でフルグラは優れています。

作り方

1. スキムミルクとはちみつをお湯でとく

お湯200mlとスキムミルク

2. シリアル(フルグラ)を入れて、出来上がり

フルグラ 1人分50g

ホットでシリアルを食べる人は少ないかもしれません。しかし、意外かと思いますがとても食べやすいですよ。特にパパイヤなどの歯が折れそうに硬いドライフルーツも柔らかくなり歯で噛み切れますし、オーツ麦などの食べづらい穀物も柔らかくなります。なにより満腹感もあります。ぜひ登山の朝食の新定番として取り入れてみて下さい。