山の朝ごはんが進まない人に!いなり弁当
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山の朝ごはんをゆううつに感じる方、いないですか?前日たくさん歩いて疲れて、夜もあまり眠れなかったし、でも朝4時に起きてご飯食べてすぐ出発!だったりとなかなかハードです。そういう時は朝ごはんを前の晩に作っておいて、朝はお茶と行動食で軽く済ませて出発して体が目覚めたら外で食べる、というのもいいですよね。そんな時にオススメなのがおいなりさんです。
いなり弁当に使用する食材

お米
1合お米は無洗米にすると良いです。今回は女子2人分の朝食を想定して作っています。
いなりあげ
いなりあげは、常温保存のものと冷蔵庫に保存するものの両方が売っています。真空パックになっているのでどちらでも大丈夫かと思いますが、常温保存のものがあればそちらを買うといいでしょう。「汁が入って重い」というのが最大の難点ですが、その点を除けば山行4日目とか5日目とかでも普段と変わらない美味しいおいなりさんが食べられるというすばらしいメリットがあります。特においなりさんのような甘辛く酸っぱい味は食欲が無いときでも食べれてしまう、という人は多いのではないでしょうか。この商品は(株)みすずコーポレーションより 12枚入り、いなり12個分、カロリーは一枚36kcal。
すしのこ(酢飯のもと)
お米にふりかけるだけで酢飯が作れます。米1合に対し大さじ1杯使います。タマノイ酢(株)より75g、138円でお米5~7合分。
ごま
ごまは軽い割に存在感大です。
フリーズドライ飲み物とサーモス
今回はちょっと贅沢目に飲みごたえ・食べごたえのあるフリーズドライをセットにして朝食のボリューム感を出したいと思います。時間がたっぷりあるのならサーモスじゃなくてもお湯を沸かして飲んでもいいですね。
食材のパッキングのコツ

透明なのでわかりづらいですが、パッケージのカドをハサミで丸くしていくとビニールが破けなくて良いです。ビニールは少しでも穴が空くと単なる「ゴミ」になってしまいます。登山ではゴミを増やしたくないのでこのような工夫をします。ただ、誤って中身が出てくるところまで切らないようにしてください。

お米はこのように1回分ずつビニールに入れていきます。このビニールはゴミ袋として使えますので、開封するときは破らないようにしましょう。こまかい事を言えばしばる時も固結びにしないのがスマートです。

「作り方」は、必要な部分だけ切り取って持って行くと良いですね。山では自分以外の人がその調理を担当するかもしれません。また今回は透明なパッケージなのでわからなくなることは無いですが、いくつも不透明な袋に入った材料がある場合は切り取った「作り方」をテープで貼ると良いです。
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「すしのこ」の粉末は、今回は大さじ1杯しか使わず他の料理にも転用する可能性が無いのでラップに包みジッパー付きの袋に入れていきます。同じくゴマもそうします。絶対に水で濡れないよう、死守します。
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今回の食材、2人分で405g。朝食としては少し重めの贅沢メニューですね。
いなりの作り方ポイント
このメニューでの一番のポイントは、前日の夜にお米を一緒に炊いておくことです。そして夕食が終わったあとや手が空いていれば夕食を作りながら、同時に作ります。
初めに、包むものを用意します。はじめからお弁当にする予定であれば食材入れも兼ねて軽いタッパーなどを持っていくのも良いですが、ここでは ”急遽サランラップが欲しくなった時” に便利な方法を紹介します。
スーパーにあるような透明のビニールをナイフで切って、ビニールを作ります。もちろんビニールにまるごといれて持ち運んでも良いのですが、夜時間があるうちにワイワイいいながらカワイイお弁当を作るとテンションも上がります。

作り方は、お米にすしのことゴマを振りかけ、混ぜます。
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お米とあげがちょうど良くなるように注意しながら詰めます。
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先ほど作ったビニールに1回食べる分を包みます。

今回は、女子一人お米0.5合、おいなりさん6個の出来上がりです。1回の休憩で3個づつ包みました。こういう時もセロテープが大活躍です。こうやって包まれていると、なんだか食べるときうれしくないですか?
翌朝はお湯を沸かしてサーモスに入れるだけで出発できます。

ちなみに、いなりあげにはタレが入っているのが難点です。少しはご飯に混ぜると甘い味がついて美味しいですがそれでも少し残ってしまいますよね。これにも鍋や食器を掃除したあとのティッシュペーパーをグイグイと詰め込んで、足りなければ行動中に鼻を噛んだティッシュも詰めちゃえば十分に汁気を吸わせられますよね。そしてまたグルグルとセロテープで巻けば臭わずべたつかずの快適なゴミになります。
今回のフリーズドライ「ゆばのお吸い物」
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今回はアスザックフーズから出ている ”柚子香る 贅沢ゆばのお吸い物” を合わせてみました。粉末の味噌汁などよりはだいぶ割高ですが、朝食として合わせるならこういう贅沢もいいですよね。8gと軽いですが、フリーズドライはそこそこカサがありますね。
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味は、ゆずのアクセントが効いてとても美味しいです。ゆずもゆばも歯ごたえがあるところはさすが、フリーズドライです。日常で飲みいたいくらい、美味しいです。
あと、歩き出してから休憩中に朝直をとろうとするときは、食べるものと一緒に使うスプーンやカップを取り出しやすい所にしまっておくことも忘れないでくださいね。