富士山山頂「お鉢めぐり」のコース紹介
富士山の山頂をぐるっと一周することを「お鉢めぐり」と言い、富士山登頂後の人気のイベントとなっています。このページでは7月の富士登山で撮影したたくさんの写真を使い、お鉢めぐりのコースや見どころをスライドで紹介しています。
お鉢めぐりの紹介、コースの地図とスライド
お鉢めぐりの俯瞰図
日本最高所のトレッキングコースである「お鉢めぐり」。一周に要する時間は約1時間30分ほど、距離は約2.6キロです。
お鉢めぐりの魅力
お鉢めぐりは富士登山の中で一番楽しいイベントだと個人的に思います。富士山の大きな火口を足を使って感じることが出来ますし、特にお鉢めぐりの後半は火口に近づけるので上から見下ろすのとはひと味違う風景を楽しむことができます。単調な登りが続く富士登山ですが、お鉢巡りはそれまでとは全く異なる富士山の景色を見せてくれます。
ということでお鉢めぐりは楽しいので皆さんにおすすめしたいのですが、お鉢めぐりを富士登山のプランに入れると体力的に厳しくなります。次の項でお鉢めぐりと剣ヶ峰登山のアドバイス的なことを書いているので一度参考にしてみてください。
お鉢めぐりのスライド
お鉢めぐりのスライドです。上の画像をクリックすると画像が拡大します。写真下部の矢印を押しても次の写真をみることができますが、キーボードのカーソルキーを使うと簡単です。
スマートフォン等でスライドが見づらい人は下記のリンク先を御覧ください。グーグルフォトのアルバムにジャンプします。
お鉢めぐりと剣ヶ峰登山のアドバイス
お鉢めぐりは無理してやらない
富士山から見える遠くの山々を見ながら歩いたり、ダイナミックな火口を覗いてみたりと魅力がいっぱいのお鉢めぐりですが、疲れていたら無理してやらない様にしましょう。ただでさえ富士登山は登る標高も距離も長くハードな登山ですので、その上1時間30分も歩くとなると体力的にはかなりきつくなり、下山まで体がもたなくなる恐れもあります。
またお鉢めぐりでの登り下りは少ないので登山時に比べると平地みたいなものかもしれませんが、しかし標高が3700メートル以上の富士山頂では状況が違います。少しの登りでも息は切れ体力は奪われてしまい、その上すでに体力を失っているので大変重労働となります。
条件がそろったらお鉢めぐりをするのがおすすめ
ですので、
- 体力も下山をするのに余裕がある(山小屋で一泊している)
- 時間に余裕がある(早歩きはかなり体力を消耗します)
- 晴れて展望も良く風も強くない(風も体力を奪います)
などの条件がそろった時にお鉢めぐりをするのをおすすめします。
剣ヶ峰に登るなら「富士宮ルート」からの登山がおすすめ
人気の吉田ルートはアクセスも良く山小屋も多く便利ですが、剣ヶ峰は吉田ルート頂上の反対側に位置しているので、剣ヶ峰を往復するとお鉢めぐりと同じ様な距離と時間を歩かなければならなくなります。
なので、お鉢巡りはしなくても「富士山の最高所である剣ヶ峰には登りたい」と言う人には富士宮ルートを使っての登山がおすすめです。富士宮ルートの頂上から剣ヶ峰は近いので、30分~40分程度で往復することができます。
ザックを「デポ」して身軽にお鉢巡り
お鉢巡りをする際、重たいザックを背負ったままだと大変ですよね。標高も高いし下山もしなければならないのでなるべく体力は温存したいところです。
そこでザックの「デポ」がおすすめです。「デポ」とは登山用語で、必要以外の荷物を置いていくことを言いますが、こうすることで体力の消耗を抑えることができます。
おすすめはサブサック(ポケッタブルバッグ)
荷物をデポしても万が一の時に手ぶらだと困りますので、水、行動食、防寒着、貴重品などの必要最低限のものは持って行きます。
その時おすすめなのが軽くて小さいサブサック(ポケッタブルバッグ)です。このサブサックに必要なものだけ入れれば、極力少ない荷物でお鉢巡りが出来る様になります。
トイレの際の荷物入れとして、貴重品を入れて常に身近に置いておくバッグとして、また下山後の温泉で使うバッグとしても役立つので大変おすすめです。
サブサックはグループ登山に最適
単独の登山ではザックをデポしてサブサックを利用する効果はやや少なめですが、グループでの登山では大活躍します。体力に自信のあるメンバーが代表してサブザックを持ち、メンバーを手ぶらでお鉢巡りさせてあげることができます。