レンタルして北海道を手ぶらでキャンプ!のススメ

本州に住む多くの人にとって、北海道をぐるっと回ることは夢のひとつではないでしょうか。これを安く叶えるための、待望のサービスが始まりました。
自分の着替えなど最低限のもちものを持って飛行機を下りたら、あとは千歳で全部レンタル。北海道をきままに周遊し、千歳でそのまま返却して、飛行機にて帰宅。こんな北海道観光をしてみたい人向けのレンタルサービスを紹介します。
北海道旅行にキャンプがおすすめの理由
手ぶらで「北海道キャンプ」の新サービス

富士登山者をメインに登山用品やキャンプやフェスのグッズのレンタルをしているそらのした。メンテナンスのクオリティが高いことで高評価な会社ですが、これまでは北海道で利用する場合、送料が掛かってしまいました。
しかし今回、千歳観光連盟が主体となって開設した北海道観光ステーション(HTS)の一環として、ウェブ予約したレンタル品を千歳でまとめて受け取れるサービスが始まりました(送料不要)。
本州からやってくる北海道旅行の観光客をターゲットにしたサービスなので、「北海道でキャンプしながら観光もしたい!」という人にとって、とっても使い勝手がとても良いのです。
北海道はコテージが少ないので、キャンプがおすすめ
本州と違って、北海道では雪の期間が長いため、ほとんどのキャンプ場は秋が終わったらクローズし、5月のGWにオープンといった流れです。
本州では「冬キャンプ」も流行っていますが、北海道ではグランピングなどに対応しているほんの一握りの施設のみです。
稼働期間の短さで採算が合わないためなのか理由はわかりませんが、バンガローやコテージの設備があるキャンプ場自体が、圧倒的に少ないのです。
おそらく民間では経営が難しいらしく、市区町村で運営しているバンガローなどが1棟2000円とかの格安でたまにありますが、そもそも数が少ないので、数ヶ月前の予約開始日をチェックしておきたいところです。

仮にそのバンガローが予約できても、北海道内に数が少ないので、次に泊まるバンガローまでが遠いので移動で時間が取られます。
また、市区町村でやっている施設には門限があったりと制限があることも多く、「もうちょっとゆっくりしていきたいな」と思っても、予定を組んでしまっていたら変更もできません。こういったことは、北海道内を自由に回りたい場合に、とても不便なのです。
どころがご存知のように、北海道はキャンプ場には恵まれていますから、キャンプ道具一式さえあれば旅の行程は自由自在。数がたくさんあるから本州のような混雑を避けることができるし、利用料金が安い。大自然の原始的な雰囲気も味わえます。
千歳(新千歳)だから便利。バーゲンチャンスも
このページで書いている千歳(ちとせ)とは、新千歳空港のことですが、ここを旅の出発と終わりの地にすることは、かなり便利です。
一番に、北海道には空港は数あれど、新千歳空港はダントツでジェットスター、ピーチ、バニラ・エアなどのLCCが充実しており、本数の多さも他とは比になりません。東京以外の地方空港からやってくる便も、多くが千歳までです。
例えば山形空港から北海道へ飛行機で行きたい場合、新千歳空港にしか便がないのです。千歳は、関東で言うところの成田空港のような存在です。
LCCが多いということは、飛行機代の基本の価格が安いだけでなく、片道約2000円などの大きなバーゲンを使えるチャンスもあります。
このような千歳空港ですから、周辺にはレンタカー屋も充実しています。レンタカーを借りて予約しておいたキャンプ道具を受け取ったら、そこからは時間に縛られない旅を始めることができます。
みどころをなるべく押さえたいときは、キャンプが◎
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北海道には、温泉宿に宿泊しなくても、各地に特色ある日帰り温泉がたくさんあります。泊まってみて気に入った場所があったら連泊したり、予定のコースを変えたりと、キャンプ泊まりなら自由にできます。
食事も、宿の決められた晩御飯を決められた時間に頂くのではなく北海道も力を入れている150を超える道の駅で美味しいものをつまんだり、ウニ丼やチーズフォンデュなどその地の人気店を訪れたりと、自分好みに変えられます。
しかも北海道は道路事情がよく、札幌を除いては駐車場の心配も、渋滞もめったにないので時間も読みやすく、町の中心部も碁盤の目のようにスッキリして初めてでも運転がしやすいです。
また、どこまでも続きそうな「道」そのものが見どころだったりします。また、北海道には本州の人が考えられないくらい、「祭り」のイベントが多いです。
これらのいろんな見どころをなるべくいっぱい味わって、かつ北海道らしさも満喫したい、しかも”安く”。となればレンタカー&キャンプは最適です。 でもキャンプのイスやらテントやらは大きくて、飛行機に乗せて持っていくのは現実的ではない。そこで、レンタルが大活躍なのです。
出発前にキャンプ道具を予約しておこう
サイトを見てもらうとわかりますが、宿代を考えると、レンタル代は激安と言えます。しかもレンタルなら干したり洗ったりせずにそのまま返却できることを考えると、とても手軽です。
そらのした北海道観光ステーション店では、当日在庫があればいきなりでもレンタルできます。でも、予めキャンプすることが決まっているのなら予約をしておきましょう。
旅のスタイルによってレンタル品を選ぼう
宿泊代は5泊6日で5,826円!(一人)
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そらのしたでレンタルが出来るキャンプセットはいろいろあります。
仮に、期間は5泊6日間で、3人で、夏に北海道を周る旅をするとして商品を見てみましょう。
例えば一番安い【みんなでキャンプセット】はテント、マット、夏用寝袋、ランタンの4点セットが3人分で、5泊6日のレンタル料金は17,480円です。一人あたりの宿泊代は5泊6日で、なんと5,826円という格安金額で済みます。
このセットにはバーベキューグリルなどが入っていませんので、観光や体験などをメインにして、「食事はすべて外食で北海道の名物を食べ尽くす」というスタイルの人に向いていますね。
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ちなみに、テントは4~5人用なので、寝袋をがんばってあと2つ飛行機で持っていけば5人で泊まれます。すると、一人あたりの宿泊代は5泊6日で3,496円まで節約できてしまいます。
お湯が沸かせるとなおGood
外食で済ます手軽なキャンプであっても、小腹が減ったときにカップラーメンとか、目覚めたときとかにコーヒーなんかを淹れられると幸せですよね。
そんなとき用に、小さな登山用のガスストーブか、一般のカセットボンベが使えるガスストーブを持参するのがオススメです。いずれも手のひらサイズです。ちなみにボンベは飛行機に乗せられないので、千歳に下りてからの購入になります。
お湯を沸かすには小さな小鍋が便利です。こちらの商品は500g弱と軽く、1Lのお湯が沸かせ、お米も炊けてしまいます。そうめんと粉末スープなどかさばらないものを緊急用としてバッグに入れておくと、子供が外食時にちゃんと食べてくれなくて、あとで「お腹が空いた」とぐずったときなどにも便利です。

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EPI(イーピーアイ) REVO-3700ストーブ(日本製)
これらは、帰宅後は災害用として役立ちます。荷物としてちょっとかさばりますが、自宅からレンタカーにたどり着くまでの辛抱です。
手軽キャンプなら外食&コンビニ
北海道観光を堪能したいなら、食事は外食メインでサブとしてのコンビニを上手に利用するのが手軽でオススメです。北海道には道民に愛されているセイコーマート(通称セコマ)というコンビニがあります。
そこではカップのうどんやそばが158円だったり、小さな惣菜が100円近く種類も多かったり、ホットシェフ(その店で調理している)がある場合は温かいおにぎりなども美味しいですので、ぜひローカルフードとして味わって頂きたいと思います。
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道産の食材を生かしたメロンアイスや豊富のヨーグルトなどのオリジナル商品の開発もがんばっていますので、ぜひたくさん利用してください。
BBQもしたいなら単品を追加しよう
「滞在中、何回かはキャンプ場でのんびりBBQしたいわ」とという場合は、泊まるためのテントの他に、リビングとなるスペースを作ると良いでしょう。
その時は、日陰を作ってくれるタープ、テーブルとチェア、コンロが必要となります。
- コールマンXPヘキサタープ 5泊6日で、¥5,980
- コールマンナチュラルモザイクファミリーリビングセットプラス 5泊6日で、¥6,880
- スノーピーク焚火台 Mスターターセット 5泊6日で、¥5,980
料金は3つ合わせても18,840円。先に紹介したテントや寝袋と合わせても合計で36,320円。5泊6日で、一人あたり12,107円という破格です。

リビング機能としてのタープ、テーブルとチェア、コンロがあるとかなりのんびり出来ますので、連日の観光で疲れそうだな、と予想されるときや、観光を楽しめない小さなお子さんがいる場合は大活躍です。
テントをレンタルしてかかる宿泊費は破格ですから、ムリヤリ全日テント泊をしなくても良いと思います。うまくバンガローやコテージが取れたら利用してみたりするのも気分転換になります。そんなときでもタープは役立ちます。
レンタルするもの、買うもの
レンタル品で揃えられても、全てをレンタルする必要もありません。コンパクトで今後もずっと活躍しそうなアイテムなら購入して持っていくなど、レンタルと組み合わせて使うのも良いでしょう。
人気のチェアワンミニは500mlのペットボトル1本分の重さで90kgまでの大人も座れ、快適と評価も高いです。
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これに焚き火台を組み合わせて、気分がのったときだけ焚き火で癒やされながら一杯、というような目的をしぼった使い方も良いでしょう。晴れた夜の焚き火だけならタープもテーブルも省けます。

北海道では、夏の時期にはそこらへんのスーパーでどこでも炭や薪やアミやバーベキューの消耗品を売っていますので、現地で簡単に手に入れることができます。
毎回イチから食事を料理しようと思うと観光どころではなくなって大変なので、目的をしぼってうまくレンタル品を活用できると良いですね。
観光かキャンプかメインを考えよう
炭を炊くなどBBQにウェイトを占めたキャンプになってくると、買い出しや片付けなどに時間が取られます。ここに観光をめいっぱい入れると全体として慌ただしくなってしまいますので、観光メインで寝ることが目的のキャンプなのか、自然の中で過ごすことを楽しむキャンプなのかを考えて計画をたてたほうが良いでしょう。
前半、後半など分けてメリハリをつけることも良いと思いますし、ちょっとめんどうなBBQはジンギスカンができるレストランで楽しむ、など切り分けも良いでしょう。

いずれにしても、キャンプで泊まること自体が、ホテルに泊まるより手間がかかるので、詰め込みすぎないことが重要です。
でも、その掛けた手間の分、いつもとは違う北海道の空気や温度やにおいを体感した旅になり、思い出深いものになるはずです。
ホテル利用のツアー旅行はある意味いつでもできるので、ちょっと手間のかかる濃厚なキャンプ旅を、ぜひぜひできるうちに楽しんでいただけたらと思います。
千歳での商品の受け取り方
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空港からレンタカー屋へ移動
新千歳空港の周辺にはレンタカー屋さんがたくさんあります。飛行機を降りたら空港内にあるレンタカーカウンターに行くパターンや、着いたら連絡先に電話するパターンなどがあり、いずれも空港まで迎えに来てくれて近くの営業所まで乗せて連れて行ってくれます。
「千歳 レンタカー」で検索するとたくさんヒットしますので、出発前に予約をしておきましょう。迎えに来てくれるので、荷物を持ち歩く必要がないのでラクです。
レンタカーで北海道観光ステーション内の「そらのした」へ
レンタカーを借りたら、次に、北海道観光ステーション(HTS)へ行って予約しておいたキャンプ用品を受け取りましょう。
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北海道観光ステーション(HTS)とは
北海道観光ステーション(HTS)は、2019年にスタートした新しい施設です。国内外からの観光客に対してワンストップでサービスを行うことをねらいとして出来た施設で、千歳市の千歳観光連盟が主体となって運営しています。
観光情報の提供を始め、2万5千㎡の敷地内にはキャンプ場もありますから、遅めの便の飛行機で千歳空港に到着したら「とりあえずここでキャンプ」ということもできそうです。キャンピングカーをレンタルして北海道を周ってみたい、というニーズも叶えてくれますし、ふつうのレンタカーもあります。車種や価格が希望に合えば、一つのところでぜんぶ済ませられて快適そうです。
新千歳空港からのシャトルバスも、1時間に2本出ているようです。
もっと手軽な、飛行機&キャンプ「そらキャン」
ここまで「キャンプで節約して北海道をまんきつ」というスタイルを紹介してきましたが、「もっとラクにキャンプを楽しみたい」「基本はホテルで1泊だけキャンプを入れたい」という人には「そらキャン」という商品もあります。

飛行機とキャンプがセットになった商品で、マイルを使ったり貯められるのがメリットです。
テントなどの設営や片付けも不要。温泉があるキャンプ場、ちょっとリッチなグランピング、釣りやマウテンバイクができる…などが厳選されています。
「めんどくさい調べ物や準備はイヤだけど、北海道でステキなキャンプがしたい」という方はぜひチェックしてみてください。
なお、そらキャン提携キャンプ場でなくとも、千歳空港近くの【そらのした北海道観光ステーション】でキャンプ用品をレンタルすれば、重くてかさばるキャンプ用品を自宅から持って行かずに、北海道中の好きなキャンプ場でキャンプを楽しむことができます。
スノーウェアのレンタルもおすすめ!
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冬まつりなどのイベントがたくさん!
北海道といえば冬の観光も人気です。特に札幌の雪まつりをはじめとして、洞爺湖冬祭り、支笏湖氷瀑祭り、昭和新山の雪合戦など、千歳に近いエリアだけを挙げてもたくさんのユニークな祭りがあります。このような、冬のまつりに参加する場合もレンタルが便利です。
ダウンジャケットやネックウォーマーなど、本州でのちのち利用できるものは買って着てきたり持参すれば良いと思います。
しかし、スノーブーツなど特殊なものは雪専用のものがあるとベストです。一般的な雨用の長靴だと足が凍えますし、ムートンなどのブーツでも雪用の滑り止めが着いていないとツルツルと滑ります。ゴム製の滑り止めをはめる、という手は観光客がよくやる方法ではありますが、祭りだと一日中外にいるので足から心底冷えて辛い思いをします。
なので、寒さが心配な人や子供は、祭りに参加するその日だけでもスキーウェアやスノーブーツをレンタルして完全防備で参加することをオススメします。そのほうが安心して楽しむことが出来ます。

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
北海道の冬と言っても、屋内や乗り物の中などは本州以上に暖房が効いているので、旅行期間中ずっとスキーウェアを着るには暑いし荷物になって大変なことになってしまうので屋外で長く過ごすときのみ完全武装するのがベストです。
そらのしたは登山用品をレンタルする会社なので、モンベルなどアウトドア専用の冬靴などの取り扱いが豊富です。子供サイズも各種揃えてあるので家族の分をまとめて借りることが出来ます。また、自社で独自の撥水加工技術(ドロップルーフ)を開発するなどのメンテナンスに力を入れていますので、靴なども安心してレンタルすることが出来ます。
スノーアクティビティにも
また、北海道全道に目を向ければ、冬の遊びやイベントは数え切れないほどあります。
氷の滑り台やチューブ滑り、バナナボートやイグルーやかまくら遊び、流氷見学や犬ぞりツアー…。これら本格的な雪遊びのときでも、アウトドア用のスノーウェアは最適です。

スキーウェアを旅行のために買って持ってきたり、手持ちの防寒着を駆使するよりは、現地受け取りで専門のものをレンタルしたほうがスムーズで帰宅後の保管にも手間取りません。
手ぶらで「北海道キャンプ」まとめ
北海道観光のためのキャンプ用品やスノーウェアのレンタルが千歳でできることになったことで、かなり北海道旅行の自由度が広がりました。
とかく、国内での1週間とかの長期旅行となると、飛行機代に加えて毎日の宿代が大きなネックとなっていました。また、休みを取りやすいお盆の時期は宿も高額となるため、「北海道周遊」なんて、かつてはとてもお金がかかって実現が難しいものの一つでした。
しかし、これらのかさばる道具を現地でレンタルすることで費用が劇的に押さえられるだけでなく、食事の時間や予約にとらわれることのない、広大な北海道を自在に楽しむのにより適したスタイルが可能になりました。
北海道には数多くの、安くて自然を堪能できるキャンプ場があり、四季を通じて見どころもいっぱいです。ぜひレンタルを活用して新しい北海道旅をエンジョイしてください。