初心者のための登山とキャンプ入門

キャンプ場レポート「アウトドアベース 犬山キャンプ場」と「ティピー」

アウトドアベース 犬山キャンプ場とティピー

今回泊まったのは、愛知県犬山市にあるアウトドアベース犬山キャンプ場。名物のティピーの他にもいろいろ遊びの工夫がこらしてあって小規模ですが個性的なキャンプ場で、とても好感が持てました。

ティピーの紹介

インディアンテント ティピー

ティピーとは、インディアンテントとも呼ばれていて天井が高く、上下に少し空間があるので中で焚き火が出来るというものです。逆に夏は熱すぎるので暖を取って楽しむのに適しています。

大きさは大人5人用、4.7畳。料金は一泊6,000円+入場料おとな一人800円でした。

火が炊けるので背が高いのが特徴です。上部の緑の部分が傘状になっているので雨でも平気。竹の先には布の一部がくっついていて、これを移動させることで上部の穴を広げたり狭くしたりします。地面に接する部分は空いているので、テントよりも寒いとのこと。

ティピーの内部

「お!広い!」という印象でした。

床には利用しやすいように板が敷かれており、真ん中の板を外すとコンロ(石の枠)があります。その上に焚き火台を置いたり、BBQグリルの上の部分だけを置いたり、網を置いてナベをしたりします。

内側には、冬のテントで言う「内張り」的なものが設置されていて地面との隙間が多少埋められ、空間もできているのでかなり保温効果があると思われます。冬はこのような対処がされています。

ティピー フォールディングマット

フォールディングマット(折り畳みマット)が人数分備え付けてあったので助かります。このフォールディングマット、薄いのに凹凸が気持よくてすごく気に入りました。エアーマットと違って滑らないし、丸めるよりカンタン。この先マットを買う機会があればこれを買うかも。レンタル(したわけじゃないけど)の利点ですよね、こういう知らなかった装備に出会えるのは。

ティピー 内部

構造は、こんなふうに鉄のパイプが円錐状に束ねられて、ロープで固定してあります。写真は天井部になります。

構造は非常にカンタンですが、パイプを地中深くまで打ち込んだり、この特別な布を入手したりするのが大変そうです。しかしこのティピー、自分で作れたらいいなーとすごく思いました。例えばイベント会場の周りにティピー村を作ったり、災害時なんかにもどうだろう。・・・ティピー職人になろうかな。

ティピーの入り口と素材

素材は、ゴムでコーティングされた頑丈な布、という感じです。このへんは風情はありません。入り口もこんな感じでロープで結ぶだけ。寒いわけです。

ティピーサイト

こんな感じで11張あるティピーサイトでした。適度な距離があり、車も各1台横付けできるので便利です。

薪で炊くお風呂

薪風呂

例えばこれ、昔ながらの薪で沸かすお風呂。2時間2,000円。40分ほどで湧くそうです。夕方暇になったらやってみようと思う人もいるかも。この手作りアイデア感がステキです。

水上デッキ

水上デッキ

このキャンプ場の付近には小さな池がいっぱいあって、キャンプ場内を川になって流れています。その水が一度釣り堀を通過するようになっていて、水に浮いたデッキの上でBBQが出来るようになっています。1時間1,000円+入場料大人一人500円。

コンロセットがついていて片付けも不要との事なのでお肉だけ買ってぷらっとBBQする場合に良いかも。面白いアイデアですね。
ただキタオくんには小学校の時の飼育小屋のイメージが蘇ったらしく、「アヒルが泳いでいる池でゴハンを食べるって趣向の、意味がわからない」と言っていました。

テントサイト

区画サイト(オートサイト)

ここでは「農園オートサイト」という名前でした。牧場の柵みたいなものに覆われた区画内には、車を入れて犬も放し飼いにし、屋根がついた部分があります。まだ3月でしたが何組かはヒザに毛布をかけて犬を抱きながら、焚き火に当たって日陰で語らっていました。100㎡なのでテントもタープも入ります。一泊3,500円+入場料大人一人800円。

フリーサイト(野営サイト)

ここでは、車は駐車場において貸出のリヤカーで荷物を運ぶスタイルでした。こういうのを最近では「野営サイト」と呼んだりするらしいです。サイトはャンプ場内各所に散らばっていたので「混雑感」が無くて良いかも知れません。料金は一人200円+入場料大人一人800円。

水場と洗剤

キャンプ場の水場

ここでは合成洗剤禁止で、その代わりに備え付けの洗剤を使ってもよいことになっていました。 高規格で下水施設が整っているキャンプ上では制限がない所もありますが、キャンプ用に常備しておくなら「せっけん」と書いてある食器洗いがオススメです。

ミヨシ 食器洗いせっけん
ミヨシ 無添加 食器洗いせっけん

こちらはなんかのキャンプ本でもオススメされていましたが、私は手荒れ防止の為日常で使っています。脂っこいものはお湯でゆすいだりしないといけないこともありますが確実に手にはやさしいです。

ここでは夏にはホタル鑑賞もウリの1つとして大切にしています。なので、なるべく食器は自宅で洗うことを推奨しています。

ゴミのルール

ゴミのルールもキャンプ場によってさまざまですが、ここでは「分別すれば量に関係なく300円で引き取り」でした。私達はめんどくさかったので持ち帰りました。

ゴミ問題に対応しきれずに閉鎖するキャンプ場もあると聞きました。「有料引取り」はなかなか良い方法だと思います。

その他の設備

コインシャワー、キャンプファイヤー用広場、水遊び場、鉄板焼きデッキ、和室や大広間などがありました。

キャンプだけでなく忘年会とかいろんな用途を想定したキャンプ場のようでした。個性的なアウトドアグッズの販売もしていました。
また、戻ってきて知りましたが20分も森のなかを歩けば遊べる沢や滝もあるそうで、興味が湧いてしまいます。