キャンプ場レポート「本栖湖レークサイドキャンプ場」
どんなところに張れるのかは要チェック
本栖湖レークサイドキャンプ場は、ロケーション的には名前の通り「湖畔」という事になります。オートキャンプをする場所は、海で言う「浜」の部分になるので、水遊びする子供をタープの下の日陰で見守ることができます。
以前利用した琵琶湖のとあるオートキャンプ場は、同じ「湖畔」であってもこうではありませんでした。指定されたサイトから水際までは数分かかり、水際は沼のほとりのように水草が生えて風で流されてきたものが堆積していました。だんだんとぬかるんで水になりというふうだったので、濡れずに近づくことはできませんでした。なので「ちょっと離れたところから湖を見る」という感じで、水にも触れないので子どもたちはすぐに飽きて湖はほとんど見ませんでした。そして戻った自分のサイトからは湖が近いことは一切感じられませんでした。
琵琶湖のキャンプ場でも、もちろん泳げるところもあります。一概に「湖畔のロケーション」と言ってもいろいろあるのですね。水遊びができるのか、水際からどの程度離れたところにサイトがあるのか、はきちんと確認したほうがいいなと思いました。
傾斜のある区画サイト
こちらは区画サイトの様子です。地面になんとなく細いビニールテープがありましたが、いったいどこがどうなのかさっぱりわかりませんでした。この日は営業期間がオープンして二日目でしたので、これから繁盛期にかけて整備するのかもしれません。区画は8m☓8mで、150区画あるそうです。
サイト代はテント・タープ一張\1,130で日帰りでも泊まりでも同じ値段です。他に車が一台\1,130、他に入場料が中学生以上一人\670(4歳以上\410)がかかります。
サイト全体は、湖にかけて傾斜がありました。6月29日(日)であるこの日は全部で4グループほどしかいませんでしたが、夏は大混雑らしいです。
バンガローの様子
本栖湖の反対側はこのように背の高い松林になっており、その中に小ぶりなバンガローが点在していました。
内部はこのようにシンプルな和室でした。料金は4畳の\5,400~8畳\12,900。設備は電灯くらいだと思います。バンガロー利用者は駐車場一回\500です。
温水シャワー
3分間100円です。
キャンプ場のトイレ
トイレはどのバンガローにもついていなく、このようにいくつかある共同トイレを利用します。綺麗でした。
りっぱな松林には、松だけでなくモミジのような広葉樹もありました。きっと秋にはきれいなんだろうと思います。
管理事務所の様子。自動販売機やレンタル品の受付をしています。ボートのほか、釣り竿やバドミントン、卓球などもできると書いてありました。
本栖湖、そして湖のよさ
本栖湖は国内の湖の中でも透明度がかなり高い方らしく、シュノーケルもできるそうです。水はとても綺麗です。
本栖湖へは、モーターが付いたボートなどの乗り物が入ることが禁止されているとのことで、静かに遊ぶにはもってこいです。ただ、海と違って浅いところがあんまり広くないように感じました。波もありますし、足元は砂浜のほうが安定しているかもしれません。
現に1歳8ヶ月になる子供も水打ち際で足を滑らせ、水中に頭まで入ってしまったあとは体制を立て直すことができずに溺れかけていました(一緒にいく浅い市民プールでもよくこうなるのですが)。ですので、近くでずっと見張っている必要はあります。
でも、海と違って塩がないので体がベタベタしません。着替えもラクでした。風が常にあるので、水に入る人は羽織るタオルなどを用意しておくといいと思います。
私も溺れかかった子供を助けに洋服で湖に入りましたが、湖って良いですね。海と違って服が濡れてもそんなに気持ち悪くないです。ボートに乗ったときも水が跳ねて頭などもかなり濡れましたが、気がつけばそのうちに乾いていました。
これまで、十和田湖、琵琶湖、富士五湖・・・いくつもの湖にいって、そこではただ漫然と眺めていました。正直湖を眺めてもなんとも思いませんでした。眺めるためだけにわざわざそこにいくのに、それに見合った満足は得られ無かったんだと思います。
しかし今回、塩水ではない湖はとても遊びやすいとわかりました。そして眺めるだけでなく、BBQをしながらのんびりとすごす場所として行くとなんだかすごくいい!と思いました。さらに 「泳げる」 ならなおさらです。
湖にお決まりのボートこぎ
ボートにも乗りました。1時間\1,130で、人数分のライフジャケットも貸してくれます。ただ、湖から吹いてくる風に阻まれてなかなか陸を離れることができませんでした。
風があるので波もあり、けっこう揺れます。あまりに揺れるので、子供は気持ち悪いと言って途中で降りました。管理人さんが「1時間も乗れば十分だよ」と言われたとおりでした。海とは違って風があってもどこか遠い沖に流されてしまう心配がないので安心してザップンザップンと激しくボート漕ぎを楽しめました。
しかし、今回の一番残念だったことはサイトから富士山が望めなかったことです。タープの下の日陰でくつろぎながら湖越しに見える富士山を見せてあげられると思いこんでいたのでとても残念でした。
本栖湖は、現在の千円札の裏に書いてある富士山の絵が見える絶景スポットです。しかしここのキャンプ場からは尾根に阻まれて少しも見えませんでした。ただ、ボートで 湖の中央に行くと、大きく富士山が見えました。
子供はこういう水のあるところは大好きだし、おじいちゃんは孫といっしょにきれいな石を拾ったり、おばあちゃんはタープの下でゆったりと新聞を読んだりと、みんなとてものんびり楽しめました。人に気を遣うストレスも全くないので、観光と食事を兼ねたような手軽なBBQ、どんどんやろうと思いました。