タープの設営方法・張り方
ヘキサゴン型・レクタングラー型 タープの種類は2種類。
キャンプで良く使われるタープは、ヘキサゴン型のタープとレクタングラー型タープの2種類です。ヘキサゴン型のタープは使用するポールが2本なので設営が簡単。レクタングラー型のタープは、開放的ですがポールの本数も多いので設営はちょっと大変。どちらのタープにもメリットデメリットがありますが、シンプルな構造で風にも強く、設営が簡単なヘキサゴン型のタープが現在キャンプで主流です。
タープを何も考えずに設営してしまうと、後でタープを張りなおす可能性が出てくるので注意しましょう。タープを張った後にリビングや焚火スペースが無い事に気づいたり、雨が吹き込んでいたり、タープの張りなおし作業は非常に大変ですので、張る前にしっかりと計画を持つ様にしましょう。
またタープを上手に設営出来ないと、キャンプサイトの見栄えが悪くなるほか、強い風が吹くとタープが崩壊してしまう恐れがあります。1人より2人で設営作業を。そしてあせらず、何よりも丁寧に、順序通りにタープを張れば頑丈で美しいタープを張る事が出来ます。タープはキャンプサイトで一番最初に設営します。ここでつまづいてしまうと次に進む事も出来ません。
ヘキサゴン型タープの張り方
ヘキサゴン型タープの特徴は、2本のポールと本体布だけのシンプルな構造、そして簡単に設営できることです。2本のポールをしっかりとセットさえすれば、誰にでも同じ出来栄えでタープを張り上げる事が出来ます。ポールの本数が少ないのでレクタングラー型のタープに比べ重量も少なく、ロープの本数も少ないので初心者にも設営しやすいタープです。
また風にも強く、そして張りあがったタープのフォルムの美しさはヘキサゴン型タープの最大の魅力。現在一番多く使われている形状のタープです。
1. タープ本体布を広げる
タープを張る位置と方向が決まったらタープ本体布を地面に広げます。その際風向きや景観などを考え、また近くに大きな石がない事も確認しましょう。
2. ポールを本体布にセットし、メインロープをかける
分割されている2本のポールを組み立て、そのポールの先をタープ本体布のセンターにある二箇所の穴に下から差込ます。次にその両方の穴から出たポールの先端に、中心に輪のあるメインロープをひっかけます。
3. メインロープの角度
二股に分かれたメインロープをポールを中心にそれぞれ35~45度ほど開きます。長さはおおよそポールの1.5倍ほどです。
4. メインロープをペグ打ちする
ひとりがポールを立たせて支え、もうひとりが四箇所のメインロープのペグを打ちます。ペグを打ち込む角度を注意しましょう。
一人の場合はポールを立てずに、寝かせたままでも大丈夫です。
5. ポールを立ち上げる
ポールを立ち上げテンションをかけるとタープは自立します。この時ポールは地面と垂直にはせず、ポールの下を10cmから20cmほど内側に傾けると本体布がたるみにくくなります。
また本体布をピンと張らず、多少稜線をたるませておきましょう。あまりテンションをかけすぎるとペグが抜け、遠くに飛んで行ってしまいます。
6. 本体布にテンションをかけ、サブロープのペグを打つ
4つのコーナーにある全てのサブロープを、8割り程度のテンションをかけペグ打ちします。ロープの角度は、タープの中心からの延長線上に来る様にします。
最後にすべてのロープをサブからメインの順番で、残り2割の力でテンションをかけ、ペグをしっかりと打ち込みます。しわが出来ずに美しく力強い稜線が描ければ完成です。
レクタングラー型タープの設営方法
実用面積が広く、高さもあり開放的なレクタングラータープ。タープの四方を遮られる事が無いのでキャンプ場の景観を存分に楽しむ事が出来ます。またレクタングラータープは有効にスペースを利用する事が出来るので、家族や大人数のグループを含め幅広い使用が可能になっています。
しかしその反面ポールの本数が多く、セッティングの経験とテクニックの差がタープの張りあがりにダイレクトに反映されます。
上手に頑丈なレクタングラータープを設営するために、
- ポールを立てる順番
- ロープを張る時の角度
- ロープのテンションが均一かどうか
などを意識しながらタープを張る様にしましょう。
なおタープにかかるテンションが均一でないとタープに弱い箇所が出来てしまい強い風が吹いた時にそこから崩壊する恐れがあります。またヘキサタープに比べ設営が複雑なレクタングラータープは2名以上で設営する様にしましょう。
1. タープを張る場所を決め本体布を広げる
タープを張る位置と方向が決まったら、タープ布本体を地面に広げます。その際風向きや景観なども考えまた近くに大きな石がない事も確認しましょう。
2. ポールを組み立てる
長いセンターポールが2本と、短いサイドポールが4本ずつあります。分割されているポールを組み立てたら、それらを本体布の差し込む穴のそばに置いておきます。
3. ポールを本体布に通しロープをかける
センターポール、サイドポールを所定の場所に、本体布の下側から差し込みます。次にそれらの穴から出たポールの先端にメインロープをかけます。
4. センターポールのロープのペグ打ち
ひとりがセンターポールを支えて立ち上げもう一人がペグを打ちます。ロープの角度はこの後の工程で行います。
5. メインロープを張る
二本のポールを立ち上げるとタープは自立します。ここでもう一度メインロープを張ります。センターポールから35~45度ほど開いた位置がベストです。
6. サイドポールを立てペグを打つ
次にサイドのポールを立てます。全てのサイドポールが立ち上がったらタープの長方形の対角線に対して、45度の角度で均等にペグを打ちます。
7. 全てのロープにテンションをかける
全てのロープのペグを打ち終わったら、もう一度全てのロープにに均等のテンションをかけます。このときロープの角度と方向がずれていたらペグを打ち直します。真横から見てポールとロープがそれぞれ同一線上に並んでいれば美しいタープの完成です。