上手な焚火のやり方 ② 直火で枯れ枝を使った方法
焚火はキャンプの醍醐味!
街で暮らしていると焚火をする機会はほとんどありませし、都会で焚火ができる場所はほとんどありません。ですので、ぜひキャンプに行った時は焚火を楽しみましょう。焚火の楽しさや火のありがたさもわかり、そしていつも以上に優しくなれるかもしれません。
ここでは、直火が許されているキャンプ場で、購入した薪を使わず天然の枯れ枝や枯れ葉で焚火をする方法を紹介します。焚火台を使った焚火のやり方は他のページで紹介しています。
薪(枯れ枝)集めのポイント
薪に向いた木とは?
焚火の薪には海や川なら流木、それ以外ではナラやカシ、クヌギの様な重くて堅い広葉樹の枯れ木が向いています。これらの木は着火までには時間がかかりますが、火力も強く、火持ちが良いのでおき火にもしやすいのが特徴。また煙も少ないので焚火に向いています。そして薪を探す時に重要なのは、何よりも乾燥したものを探す事。生木や雨などで濡れている薪は不完全燃焼を起こし、煙が多く出て不快な焚火となります。もし濡れた木を薪として使う場合、焚火の側において乾燥させてから使用するのが良いでしょう。
薪のサイズ
メインの薪には腕くらいの太さのものがベストです。しかしそれ以外にも火をおこすための細い薪、火力をあげる中くらいの薪の様に、3段階くらいの太さの薪を用意すると良いでしょう。枝がついた木はナタやノコギリを使い切り落とし、1本1本の状態にしておくと燃えやすくなります
薪への着火
薪への着火材として、枯れ葉や木の皮を利用する方法があります。マツやスギの枯れ葉、シラカバの皮、ススキの穂などは火のつきが良く着火材として最適です。良く乾燥したものを選んで拾いましょう。また乾燥した木をナイフで削り、できた木屑を着火材として使うのも良い方法です。
薪が良く燃える様にするために
薪に着火させやすくするために、ナタなどで薪を割ったり砕いたりしておくと良いです。雨に濡れた薪は特に着火しにくいので、より細く割って表面積を大きくすると火つきが良くなります。またナタの表面や石で木をたたき樹皮をやぶいたり、ナイフで切れ込みを入れるだけでも着火がしやすくなります。
焚火の注意とマナー
焚火の場所選び
焚火はテントやタープから十分に離れた、キャンプサイトの風下場所で行います。また火事の危険や樹木への影響を考えて、草や木々が茂るところも避けましょう。
焚火の風下には可燃物を置かず、近くに水場が無い場合は水の入った容器をそばに置いておきます。また焚火を行う前に地面を整理して燃えやすいものは取り除いておく事も大切です。
焚火の後片付け
焚火は水をかけて消化するとたくさんの燃えカスが出てしまいます。ですので白い灰になり完全に燃えつきるまで待つのがベスト。就寝前の焚火では薪の量を計算してくべる様にしましょう。また焚火の灰や炭はキャンプ場のルールに従って処理をしましょう。
上手な焚火のやり方② ~直火で枯れ枝を使った方法
1. 焚きつけ用の枯れ葉に着火
まずは焚火の焚きつけ用にマツやスギの枯れ葉、シラカバの皮、ススキの穂などに火をつけます。良く乾燥したものを用意しましょう。
2. 細い枝をくべる
さらに焚きつけ用に細い枝をくべます。乾いた枝をたっぷりと使い火を大きくしていきます。立てかけるように置くと木が燃えやすくなります。
3. 徐々に太くし最終的にはメインを
焚きつけに火が移ったら次に太い枝をくべ火を大きくしていきます。枝にナイフで切り込みを入れたり、石で叩いて樹皮を破いておくと燃えやすくなります。
最後に一番大きな薪をくべ炎を徐々に大きくしていきます。ここまでくれば、炎が消えても、風を送ればすぐに炎がでます。
4. 状況にあわせて火の変化を
薪を寝かせるようにくべれば火が長持ちします。逆に立てるようにくべれば炎が高くなり豪快な焚火となります。また料理用の焚火には、おき火の状態が向いています。火が落ち着くのをまってから料理をすると良いでしょう。