焚火に必要な道具と着火剤の種類
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焚火に必要な道具
炭
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アウトドア料理の燃料の定番は炭。炭は火力も強く火持ちも良く、遠赤外線の効果で食材を美味しく焼く事が出来ます。キャンプで使われる炭の種類はいつくかありますが、国産のものがおすすめ。より強い火力と火持ちの良さでさらに美味しく焼けます。状況にもよりますが、炭の量は1回4~5人程度なら3kgもあれば十分です。
革手袋
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軍手でも代用できますが、火を扱う時は耐熱性の皮手袋があると安心です。特にダッチオーブンを使う時は革製の手袋があると良いでしょう。
柄の長いライター
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100円ライターなどよりも柄の長い ライターが火をつかやすくおすすめ。火傷の危険性が減ります。
トング
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炭を並べたり動かしたり、落ちた炭の燃えカスを拾う時に使います。トングがないと、火力を調節する時に炭を動かす事ができません。また料理用にももう1つトングがあるのがベスト。料理用には短めのトングを、焚火用には長いトングを用意するのがおすすめです。
うちわ
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炭に着火をさせる時の風おこしとして使います。新聞紙やダンボールの切れ端より強い風を送る事ができるので早く着火させることができます。また通常のうちわよりもプロの料理人が使う「渋うちわ」なら完璧です。
ノコギリ
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枯れ枝を使って焚火をやるならノコギリがあると便利。長くて太い枝を、焚火に丁度良い大きさに切る事ができます。
ナタ
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薪を作る場合や枯れ枝の分かれ目を切って一本にする時に使用します。市販の薪を燃えやすくするために切る場合にも役立ちます。
着火材の種類
市販の着火材
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ライターやマッチで細い枝に火をつけるのは難しい。がんばって火をつけたとしても、他の枝に移る前に消えてしまう事もしばしばあります。そこで使いたいのが着火材。着火材は新聞紙など火が燃え上がるものであれば何でも良いと思いますが、市販の着火材には火持ちが優れたものもあり初心者におすすめです。市販の着火材には主にチャコールブリケット、固形材、ジェル状の着火材などがあります。他の着火材よりも少々高くなりますが、チャコールブリケットは火持ちも良く着火が簡単です。ジェル状のものは携帯性に優れ、必要分だけ絞って使う事が出来ます。
自分で作る着火材
着火材を用意していなければ自分で作る事もできます。例えばホワイトガソリンを浸したティッシュペーパーを着火材として使ったり、「オイルドチップ」と言われる、おがくずを灯油に浸したものを着火材として利用する事が出来ます。オイルドチップは東北地方などの雪国で、石炭ストーブに火を点けるために昔から使われていた着火材で、かなりの火力があり薪にも炭にも簡単に火を点ける事ができます。オイルドチップの作り方は簡単で、ペンキ缶などの密閉性の高い容器を用意し、そこに工務店などでもらってきたおがくずをびっしりと詰めます。あとはそこに灯油をおがくずがひたひたになるまで注いで完成です。使い方はトングを使い薪などに振りかけて火を点けるだけ。ものすごい火力があるので確実に薪に火を点ける事ができます。
天然の着火材
市販の着火材とオリジナルの着火材以外には、枯れ葉や木の皮を利用する方法があります。マツやスギの枯れ葉、シラカバの皮、ススキの穂などは火のつきが良く燃え上がるので着火材として最適です。良く乾燥したものを選んで拾いましょう。また乾燥した木をナイフで削り、できた木屑を着火材として使うのも良い方法です。