キャンプの服装・レインウェアの選び方
キャンプの服装のポイント
真夏のキャンプでも最低限の防寒着を
山や海などで一日中過ごすキャンプでは、日中はTシャツ一枚で過ごせても夜になると震えほど冷え込む時があります。特に標高が高い場所にあるキャンプ場では気温差も激しいので、夏でも薄着だけでキャンプに行くのは危険です。また夏の海岸のキャンプ場でも、風にあたり続ければ体温を奪われ体調不良の原因となりますので、最低でもウインドブレーカーなど風よけを持っていきましょう。
気温差の激しいアウトドアでは重ね着が効果的
この気温差や天候に対応するためにはレイヤリング(重ね着)が効果的。暑かったら服を脱ぎ、寒かったら服を着て、と持っている服を足し引きして変化しやすい気温に対応します。
直接肌に触れるTシャツなどのベースレイヤー、体を保温するミドルレイヤー、風や雨から体を保護するアウターレイヤー、この3つのレイヤーを足し引きしてその時々の状況にあわせます。またこのレイヤリングは全ての季節に有効です。寒い季節にはより保温性の高いミドルレイヤーを、ダウンジャケットも保温性が優れているのでおすすめです。
レインウェアも用意するのがベスト
またレインウェアもなるべくならあった方が良いでしょう。タープがあって雨があたる事が無くても、設営や撤収時には必要になります。全ての替えの服を持っていくのもかさ張りますし、レインウェアは風が強い時の防寒着の代わりにもなります。
キャンプの服装は長袖長ズボンがベスト
焚火のための枯れ枝集めや、虫除け日差しよけを考えると、キャンプでは長袖長ズボンがベストです。特に焚火では火を扱う事になりますので、肌をみせるのは危険です。夏でも長袖長ズボンを用意する様にしましょう。
ベースレイヤー
ベースレイヤーには速乾吸汗性の素材を
汗で濡れた服が風に吹かれると急激に体温が低下し、疲れや体調不良の原因になります。直接肌に触れるTシャツなどのベースレイヤーには、吸汗速乾性の素材のものがベスト。綿よりはポリエステルなどの素材が良いでしょう。また運動をする人は小まめに着替えをしたり、少しでも肌寒く感じたらジャケット羽織る事も重要です。
写真は速乾保温効果だけでなく、消臭効果もあるフェニックス社の人気のアンダーシャツ。
ミドルレイヤー
焚火で火を扱う時はコットンのジャケットを
汗を吸い取り発散するベースレイヤーと、風と雨から身を守るアウターレイヤーとの中間に位置するベースレイヤー。体を暖かく保つ「保温性」と、ベースレイヤーから水分を吸い上げ外へと発散する、「透湿性」がミドルレイヤーには必要です。
とにかく寒くなったから着て、暑くなったら脱ぐ。ジッパー式のミドルレイヤーならそれらの動作がしやすいのでおすすめです。また肌寒い季節のミドルレイヤーにはフリースや薄いインナーダウンが最適。
アウターレイヤー
アウターレイヤーは防水性に優れたものが嬉しい
キャンプ場を吹き抜ける風から体を守るアウターには、防風性はもちろん重要ですが、加えてタフさも必要です。また防水性に優れたアウターは急な雨にもレインウェア代わりになるので安心です。
写真はノースフェイスのマウンテンジャケット。1985年の誕生以来、世界中の登山家達に愛用され続ける歴史的名品です。ゴアテックス採用モデルなので防水性、防風性共にバツグン。 カラーリングも豊富でタウンユースとしても人気のジャケットです。
ダウンジャケット
ダウンジャケットは防寒着の王様
防寒・保温性に優れるダウンジャケットは、寒い季節のキャンプに最適のウェアです。軽量・コンパクトに収納出来るので持ち運びにも便利。寝袋内でもダウンを着れば、就寝時の防寒対策にもなります。しかしダウンの弱点は雨に弱い事。薄めのインナーダウンの上に撥水性に優れたアウターを羽織り雨対策をしましょう。
写真はモンベルの超軽量インナーダウン。最高級のダウンを使用し世界最軽量の145gを実現。収納も手のひらサイズで超コンパクト。
レインウェア
晴天でもレインウェアを
雨が降りやすい日本。特に高原地や山のキャンプ場では天気が変わりやすく雨が降りやすいので、予報が晴れでもレインウェアを用意しておくのが良いでしょう。またレインウェアは防寒着代わりにもなります。
レインウェアを選ぶ時に
レインウェアを選ぶ際には、防水性はもちろん透湿性にすぐれたものが良いでしょう。防水性が無いレインウェアを着て、雨に濡れて体が冷えるのはもちろん良くありませんが、レインウェアを着て出た汗で体を冷やすのも良くありません。ですので撥水性と、かいた汗を逃す透湿性の優れたゴアテックスを採用したレインウェアが最適です。
ゴアテックスは多くのブランドの多くのレインウェアに採用されています。値段は手頃なものから高額なものまで様々ですが、写真の「ストームクルーザー」ジャケットは価格も手頃で、登山では超定番のレインウェアでおすすめです。