キャンプの計画を立てよう
キャンプ場は川、海、森のなか、高原、など様々なロケーションにあり、遊び方にも違いがあります。河原で釣りをしてバーベキュー、暑い夏、鬱蒼とした山の中や涼しい高原で過ごしたり、キャンプファイヤーで夜を過ごしたりなど色々な遊び方があります。
キャンプの計画は、どこでどんな遊びをしたいか、を考えるとスムーズに行くことが多いです。そこでこのページでは、どこでどんな、を簡単に紹介しようと思います。
キャンプに最適な季節
一年中誰でも楽しむ事が出来るキャンプ。季節により表情を変える自然の美しさや、その季節ごとの遊び方が出来るのがキャンプの魅力の一つです。自分達で料理を作るキャンプなら、季節毎の味を楽しめるのもキャンプの醍醐味です。さて、キャンプに最適な季節はいつでしょうか?
日本のキャンプのハイシーズンは夏です。7月中旬からピークが始まり、8月のお盆後くらいにピークが終わります。この時期のキャンプ場が一年で一番賑わい、ほとんどのキャンプ場はこの時期にオープンしています。子供の夏休み期間であり、寒さ対策などの装備が不要な点でキャンプしやすいのです。
しかしながらお盆などのハイシーズンやゴールデンウィークはキャンプ場を利用する人が最も多い時期です。ゆったりと自然を楽しみに来たのに都会並みの混雑も。自分のテントが見つからない事や、タープが張れないなんて事もあります。静かに自然の中でくつろぐキャンプを楽しみたい人は、ハイシーズンを外すのがおすすめです。
また、休みの都合を考慮から外せば、実は5月から梅雨までの初夏と、9月から10月中旬までの秋が気候的にはキャンプのしやすい季節なのです。日中は暑すぎず、夜は寒すぎず、快適にキャンプを楽しめます。ただ、朝晩は冷え込むので衣類と寝具の防寒対策が必要なことと、標高い高原などでは更に寒さに対する準備が必要になります。
春のキャンプ
多くのキャンプ場はゴールデンウィークがキャンプスタートの時期。「3ヶ月前から予約受付」というところが多いので、お目当てのキャンプ場があれば2月初めには予約を入れましょう。特にバンガローやコテージなどは早く埋まってしまう傾向にあります。
気候的には動きやすく、トレッキングや山菜採りなどのイベントや山々の新緑を楽しむことができます。しかし朝晩の冷え込みに対する準備を怠らないことと、特に山では天気が荒れたら真冬並みに寒くなるという事を頭に入れておきましょう。
夏のキャンプ
防寒に対する装備が少なくて済むという入りやすさと同時に、水遊びが楽しめるのも大きなメリットです。海や川や湖で水遊び、カヌーや釣りなどをたのしみつつのキャンプが出来ます。高原は避暑地になります。夏休みのイベントととしてのキャンプは子供に喜ばれることまちがいなしです。
しかし、虫が多い、暑くて寝苦しい、キャンプ場が混んでいる、などのデメリットもありますので、それに対する準備をしておく必要があります。
秋のキャンプ
夏の暑さがやわらぐ9月中旬以降はキャンプをするのに気持ちのよい季節です。涼しい中では秋の味覚をじっくりと楽しむキャンプもできるでしょう。暑すぎるときにはやる気のしなかったトレッキングやカヌーも、再び楽しめる季節です。もう少し時期を遅らせれば、紅葉狩りも兼ねてのキャンプも良いでしょう。
キャンプ場は11月初旬までオープンしているところが多いですが、もし防寒の面でテントや寝袋に不安があるなら、エアコン付きのバンガローやキャビンに泊まれば荷物も少なく快適なキャンプが出来ます。
冬のキャンプ
この時期はキャンプ場も閉鎖しているところが多いので、冬のテントキャンプには自分での完全な準備が必要です。寝袋やダウンなどの防寒グッズもかさばります。しかしながら、他の季節にはない澄んだ空気と独特の雰囲気を味わえます。人も少なく、テントを開ければ目の前は一面の大雪原です。
冬のテントキャンプをこれから始めたい人は登山用品店に行くと良いでしょう。冬用のテントや装備がたくさんあります。
キャンプ場のロケーション
数あるキャンプ場から理想に近い場所を探す前に、ロケーションをイメージしておくと探しやすいです。このロケーションとは、主に、河畔、海岸、湖畔、高原、林間など、どんな場所に作られたキャンプ場に泊まりたいか、ということです。キャンプではほとんどの時間を屋外で過ごすので外の環境は大切なのは言うまでもありませんが、それだけでなく、遊び方が異なってきます。
河畔のキャンプ場
川での遊びといえば一番には、やはり川遊び。ニジマスのつかみ取りをしてそのまま焼いて食べられる施設も多くあります。お父さんはその横で釣りをして、お母さんは子供を見守りながらタープの下で川の音を楽しむ。またキャンプ場の周辺にはカヤックやラフティングなどを体験できる施設もあるでしょう。
海岸のキャンプ場
海にあるキャンプ場ではやはり海水浴、潮干狩り、磯遊び、そして釣り。釣った魚をBBQにしたり、近くに漁港があれば新鮮な魚介類を買って調理したりという楽しみもあります。シーカヤックなどのマリンスポ―ツができる施設もあります。水平線に沈む夕日を眺めながら潮の音を聞いて過ごす時間は、大自然を身近に感じられるひとときです。
ただしハイシーズンは混雑することは間違いないので、それを覚悟で行くか、混雑が嫌なら時期をずらすかの判断も重要です。
湖畔のキャンプ場
高原と同様に見晴らしの良い湖畔のキャンプ場。湖の周辺を自転車でツーリングしたり、バスフィッシングや、ボート、周辺には森も多いので森林散策を楽しんだりと、アクティビティが豊富なロケーションが湖です。湖は海に比べると過ごしやすく、また周辺のトレッキングや昆虫採集などが出来ること、混みやすい海に比べるとゆったりとした雰囲気があるので、混雑したキャンプ場を避けたい人におすすめです。
高原のキャンプ場
夏の避暑地と言えば高原です。涼しく見晴らしもいいので開放感は抜群。天気も良ければ満点の星空も楽しむ事ができます。また周辺には体験教室や牧場、物産展などの観光するポイントも多く、周辺をドライブする楽しみも増えます。高原は朝晩の気温の変化が大きいので、防寒対策をするようにしましょう。
林間のキャンプ場
一番多くて、都心からも行きやすい位置にあるのが林間のキャンプ場ではないでしょうか。昆虫採集やトレッキング、木工教室やアスレチックを備えている施設もあります。
また、春には新緑、秋には紅葉の美しさを感じられのは、林間のキャンプならではです。隣のサイトとは木々の自然の仕切りがあり、プライトベート間が保たれたキャンプ場も多くあります。
キャンプ場探し
キャンプ場と一口に言っても、設備の違いは千差万別です。トイレがあるだけのワイルドなキャンプ場から、快適そのものなキャンプ場まで様々。整ったキャンプ場の事を ”高規格なキャンプ場” と言います。
ペットが居るなら、ペット可の場所、などと絞られてきます。その上で、ロケーションに合っていて自宅から2時間程度のところを探していきましょう。同行者にキャンプが初めての人が居たり、お年寄りが居るなどの場合はそのなかでも高規格なキャンプ場を選びましょう。高規格なキャンプ上にはレンタル品や売店も充実していますし、シャワーなどの設備も整っています。また、遊び盛りの幼児がいる場合は遊具が充実していると助かったりもします。
初心者がイメージを固めながら探していく場合は、「キャンプ場ガイド」などのガイドブックを参考にするのが一番です。本にはどんな設備が整っているのか、分かりやすいアイコンを使って一覧表示してあります。だいたいどの図書館にも置いています。
ある程度キャンプについて知っている人ならインターネットで検索するのもよいでしょう。キャンプ場検索サイトには次のようなものがあります。
ゴールデンウィークやお盆なら3ヶ月前くらいから予約を気にし始めても良いくらいです。特に寝具付きのコテージやバンガローは数も少ないため、早めに埋まってしまう傾向があります。
予約は電話でするのが一般的です。周辺の人気アクティビティについて情報を聞いたり、キャンセル料発生についても確認をしておきましょう。