ファミリーキャンプでティピー泊「持っていった道具と食材・メニューの紹介」
冬の間、近所にティピーに泊まれるキャンプ場「アウトドアベース犬山キャンプ場」があることを知りました。キャンプ用テントを持っていなかったので、「これだ!」と思い、春が来るとすぐに泊まりに行きました。
ティピーとは、インディアンテントとも呼ばれていて天井が高く、上下に少し空間があるので中で焚き火が出来るというものです。逆に夏は熱すぎるので暖を取って楽しむのに適しています。そんな訳で2014年3月29日、現地へ向かったのでした。
ティピー泊に持って行った道具
メンバーは大人2人と高校生1人、3歳と1歳5ヶ月が一人づつの計5名です。
一番大事な寝具
- 汚れても良い古い毛布☓2枚
- 3シーズン用寝袋☓2個
- 家で使っている羽毛掛け布団☓2枚
どういう割り当てで寝るのかは決めていませんでしたが、とりあえずこれだけ持っていきました。羽毛の掛け布団は汚れるだろうな~と思ったけどもうそろそろ洗おうかと思っていたのでよしとしました。かさ張るので布団圧縮袋に入れました。掃除機は現地では使えないので行きも上に乗ることで圧縮してみましたが、そこそこ縮みました。寝袋が準備できない時のキャンプにも使えそうな手応え。
3月といえば、春一番なんかも吹いて一気に暖かくなった気分になります。しかし三寒四温というように裏切られたような寒さも戻ってきます。寒くなるたびに「大丈夫だろうか?」と心配し、暖かい日には「寒さが怖くてキャンプに行けるか!」と気合を入れ、前日までその繰り返し。
管理人さんに電話してみると、「ティピーは通気を良くするため上下が空いているので防寒はしっかりしたほうが良いです。ただ、他にも4組ほど予約が入っています」とのこと。”他にも泊まる人がいる”という言葉に勇気づけられ決行したのでした。「小さい子供連れなので寒いのが心配だから、日帰りにしようか迷っている」と管理人さんに相談すると、「そういうことでしたら、泊まるかどうかは当日決めてもらっても良いですよ」とのこと。ありがたいです。
リビング用品
キャンプ本によると、テントは寝室、人が集まる所はリビング。なるほど、そのように役割で分けて考えると配置を考えやすいです。持参したものはこちらです。
- チェアー☓1脚
- テーブル
- ランタン(電池式)
- ブルーシート
予めレンタル品の値段表を見てみるとチェアーは1脚200円なので、必要ならばレンタルすればよいかと。結果、2脚レンタルしました。わかったことは、キャンプにチェアーって必須ですね。他のグループもみんな持っていました。高価では無いのですが、かさ張るので購入は迷ってしまいます。
テーブルは結婚式の引出物のカタログギフトでなんとなくもらった小さなものですが、キャンプでは大活躍。っていうか、テーブルも必須でした。
ランタンですが、本来は屋外用の大光量のランタンが必要とのこと。しかし買うのももったいないと思い、家にあった電池式のランタンを持って行きました。予想通り、日が暮れると外は真っ暗で、他のお客さんと離れているのをいいことに車のヘッドライトで照らさないと何も見えず片付けもできない、という状況でした。
ブルーシートは子どもたちの食事用に。しかし、ブルーシートを留めるペグを持参しなかったので風が少し吹いただけでもブルーシートがめくれて大変でした。テント用のペグでは穴(ハトメ)が小さくて入らないんです。
と思っていたら先日、友人が便利なものを持っていました。これなら、子供が躓いて転ぶのも避けられそうです。 硬い地面では刺さるのか分かりませんが、安いし、持っていても良さそうです。
まだ暑くないのでタープは使いませんでした。ただ、日向がぽかぽかして気持ちいいと言ってずっと外にいたら顔がヒリヒリしてしまいました。帽子は必要でした。
キッチン用品
キャンプで料理を行う場所をキッチンと呼ぶらしいです。うちには全然揃っていなくて、持って行ったのはこちらです。
- スノーピークの焚き火台
- ユニフレームのチャコスタ
- 革手袋(チャコスタの取っ手を握る時に必要)
- 着火剤
- チャッカマン
- トング
- うちわ
- アミ
最近気づいたのですが、子連れキャンプには焚き火台ではなくてBBQグリルの方が向いている気がします。高さが低くて危ないですし、焚き火を囲んでじっくりと語らう時間は無いですし、肉を効率よく焼くには浅くて焼く面が広いBBQグリルのほうが向いています。ただ、BBQグリルでは焚き火はできません。傷んでしまうようです。
このスノーピークの焚き火台はとても頑丈で、1年間外に放っておいても少しもサビず雨で汚れが落ちていたほどでした。ながーく使える事とかさばらないという利点はありますが。
また、この写真には写っていませんが、シングルバーナーとしてEPIの登山用のコンロを持って行きました。薪や炭の火だけではなく、ガスで簡単に付く火は必須ですね。無い場合は、ナベをする時に使うカセットコンロも燃料も安くて便利ですよ。
と言うか、家族分の料理をサッと済ませたいなら思い切ってツーバーナーを使うのも良いかもしれないと思いました。これまで「ツーバーナーなんか持って、何をしにキャンプに行くの?」って思っていたけどこういう時にニーズがあるんですね。ラーメンも4人分作ろうと思うと結構な量です。
キャンプ用品ってしっかり調べたこと無いんですが、やはりコールマンって手頃なんですね。人気の理由が分かります。あんまりキャンプ専用の荷物は増やしたくないけど、これは気になります・・・
あと、子連れにはあった方がいいと思ったものにウォータータンクがあります。登山用の2Lの水入れは持って行ったのですが、当然足りませんでした。3月はまだすべての水場が使えなかったので遠めの水場に行く必要があり、それもめんどうだったのでウェットティッシュやトイレットペーパーを駆使して汚れを拭きました。水が冷たいこともあり、食器は洗いませんでした。
プラティパスは2Lの物を登山用で使っていますが、かれこれ20年位経つのに破れません。外側全体が薄汚くなっているけど未だに臭いも付きません。でも荷物のカサを気にしないなら、ホームセンターのポリタンク&灯油ポンプで十分行けると思います。
調理器具・食器
- ナベ
- 登山用の角型クッカー3個セット
- 登山用のアルミ食器3枚
- ざる
アルミ食器と角型クッカーは軽いですし直火に掛けられるので便利です。
上の写真の物は、全部スタッキング(重ねる)できるので、かさばらず大変便利です。オシャレなキャンプだとホーローのナベなんかも持って行くのだと思いますが、ナベに関してはかさばらなければいいかなぁと思っています。
家がフローリングなので最近もっぱらプラスティックの食器を使っています。ヤハリ食べるのは、金属じゃない食器が良いですよね。サイズがバラバラでかさばったので、100円ショップで売っているメラミン食器を買い揃えて見ようかなぁとも思いました。
他に、アルミホイル、キッチンペーパー、トイレットペーパー など。
持って行った食材とメニューの紹介
肉類
大人3人、子供2人(3歳と1歳半)分です。
- 焼き鳥20本
- 棒付きフランクフルト
- 肉各種 700g位
- 焼肉のタレ、焼き鳥のタレ
棒付きフランクは普段は食べないんですが、なぜか炭で焼くと3倍位美味しくなります。子供に対して一人3本位あっても良いかも。安い焼き鳥にはやっぱり塩じゃなくてタレですね。次回はちゃんとお肉から焼き鳥を作ろうと思います。
その他の食材
- 野菜は夕食のBBQ用
- おやつとして、さつまいも(焼き芋)と魚肉ソーセージ、スティックソーセージ
- おつまみとして、カマンベールチーズ
- 朝食のホットドック用にウィンナーとチーズ
- 他に撮り忘れたもの・・・ホットドック用のパン、パックごはん3個、海苔、にゅうめんの食材
調味料
- うどんスープの素
- 乾燥ネギ
- かつお節
- 塩
- ケチャップ
- しょうゆ
- 粒マスタード
とても便利なうどんスープ。一個入れておくとなんか汁物が欲しい時に役立ちます。あと、お寿司に付いているしょうゆは、使わずにとっておくと便利ですね。また、フリカケもあると便利なグッズです。
作ったメーニューその1 にゅうめん/初日の昼ごはん
食材の写真に全く写っていませんが、なんとなく出発間際ににゅうめんの材料を荷物に入れました。
- そうめん
- うどんスープの素
- 乾燥わかめ
- 乾燥ネギ
- パックのツナ
現地は結構寒かったので、暖かい汁物を食べたことで気分もだいぶ落ち着きました。本当は焼き芋を食べる予定だったのですが、しっぱいしたので急遽作りました。「こういう時のためにインスタントラーメンなどは予備に持っておくべきだ!」と痛感しました。
作ったメニューその2 やきいも/初日のおやつ
ここのキャンプ場はそこら中に枝が落ちていましたので枝はたくさん集めることができました。遊びで炭を使ってしまうのはもったいない、ということで拾った枝で火をつけようとしましたが全く安定しません。ついには薪も買ってきて焼き芋をしました。
気がつけば焼き芋のアルミホイルは剥がれ、芋は炭に。ほとんど食べれるところもありませんでした。私はいつも焼き芋は石を使って石焼芋にしてるので焦げる失敗は無いんですが、焚き火でやる場合はただ放り込めばいいって言う訳じゃなくて意外にもちゃんと気を配ることが大事みたい。
- 洗った芋を、濡れた新聞紙でくるむ(蒸らすため)
- アルミホイルで2重にくるむ(頑丈に)
- 火の弱い部分で、30-40分程度、たまに向きを変えながら焼く
注意点はこちら。
- アルミホイルが剥がれると丸コゲ!トングでの扱いには注意。
- さつまいもは70℃前後で甘さが分泌される。ボウボウの炎の中に入れると外は焦げて中は生、になってしまう。おき火の中で1時間とか、炭ならアミの上に乗せるなども良い。
作ったメニューその3 BBQ/初日の夜ご飯
屋外用の明るいランタンがなかったため、BBQの後半には肉が焼けているのかどうなのかもよくわからない状態になりました。身内だけのキャンプだったので「野菜なんて無くてもいいか~」と思いつつ、冷蔵庫にあるものを適当に入れたのですが、「もし野菜が無かったら胃がもたれたかも」と思いました。火に近づきたがる子供とバトルしながら肉を口に放り込むゲームのようでした。
作ったメニューその4 焼きおにぎり/初日の夜食
BBQが終わった頃に子供が「お腹がヘッタ」と言い出したので作りました。パックごはんをフタ付きフライパンで焼く方法で、ボイルするよりも早くできます。また、おこげがおいしいです。作り方はこちら。パックごはんは常温でも保ちますし、食べなければ持ち帰れば良いのでキャンプには必須だと思います。子供の予備食としてはオニギリが最適です。
作ったメニューその5 ホットドッグ/2日目の朝食
今回一番おいしかったのはこれでした。一人2個くらいあったほうが良かったくらいです。試したかったことの1つに、「牛乳パックでホットドッグを作る」というもの。なんかのテレビ番組でやっていたんです。
洗って乾かした牛乳パックに、アルミホイルで包んだホットドッグを入れ、フタを押しこむようにして閉じて、火を点けます。
牛乳パックのコーティングがよく燃えるため、すぐに火だるま状態になります。
パックが燃え尽きると、このように勝手に火が消えます。一瞬です。
下に枯れ葉なんかがあるといけないし地面保護の観点から、アミの上などでやると良いですね。アルミホイルを開けると、上の写真のようにチーズも溶けて全体もホカホカのホットドッグが出てきます。
これには子供もとても喜んでいました。ただ、ホットドッグ1つにつき、一本の牛乳パックが必要です。
眠れぬ夜とバタバタのキャンプ
3歳児と1歳半連れのキャンプ
「いやー止めておけばよかった」 これが帰りの車中の感想でした。
なんだかバタバタしてすごく疲れた。オシャレに目覚めた3歳のサクちゃんは何度言ってもダウンを脱いじゃうし、1歳半のカエデちゃんはウロチョロウロチョロ・・・ 今回の場所は直火OKの地面が硬いタイプだったので転ぶと危ないんですよね。着て来たピンクのダウンも帰る頃には真っ黒。カマド用のU字溝の中にも入っちゃうし。
ほら、やんちゃそうな顔をしているでしょう?女の子です。たぶん結構やんちゃな方だと思います。同じ一歳半がみんなこうでは無いはず。
1歳時を連れてキャンプに来る人は、電話で地面の質も尋ねると良いかもしれません。ネット上ではわかりにくいですもんね。ここは街によくある駐車場とよく似ていて、硬い地面で尖った小石も多かったです。芝だと全然違うと思います。
サイトの目の前はこんな感じになっていて、危なくは無いんですが転がると前歯くらい折ったかもしれません。今回はもう一人の参加者である高校生のイトコがメインでカエデちゃん子守をしてくれましたが、彼が居なかったらキャンプは成り立たなかったでしょう。
ティピーの中も、カエデちゃんは靴をぬぐことも無く出入りしていました。
昼寝って意外と風邪をひきやすいですよね。寒いので厳重に暖かくして寝せました。
子どもたちは広いキャンプ場内をうろちょろして、道に咲いている小さな花を摘んだり虫を眺めたりして、たいそう楽しそうでした。釣り堀には魚もいるし、アヒルもいるし、何時間も外で遊べるんだから楽しいに違いありません。
大人が「BBQで美味しい肉を食べて、イスに座ってのんびりしよう」と期待するから「行かなきゃよかった」と思うんでしょうね。まさに帰りの車中の私は、漠然とした楽しいキャンプを思い描いていたのであまりのバタバタさにやられてしまった訳です。
今気づいたんですが、思い切って「焚き火」は止めてもいいかも。いや、「じっくり焚き火を囲む」というのを諦めたらよのかも。端っこに置いた背の高いグリルでサッと肉を焼く。食事は簡易的に済ませる。クッキングを楽しむなんて考えず、出来るだけの下ごしらえをしておいてカレーなどを一人が一気に作る、とか。
今度行くときは、食事周りは装備もメニューもなるべく手軽に終わらすことを心がけたいと思います。できた時間で、子供と散歩や遊びをすればいいんですね。
しかし「止めとけばよかった」という理由はこれだけじゃないんです。
極寒と夜泣き
日が暮れて、だんだん寒くなりました。ティピーの中で火を焚いて温まろうと思っていたのに、カエデちゃんがウロチョロしてそれどころじゃありません。速攻焚き火台は外に出して、中で火を炊くのは諦めました。室内が温まらないうちに、もう寝ようという事に。
フォールディングマットを敷き詰めてもまだ床は冷たく、持ってきた毛布を敷き詰めます。ティピーの壁側は寒いので荷物を置いたりしてくっつかないようにしました。
誰がどの布団で寝るかを相談していると、サクちゃんが「寝袋で寝たい」とゴネるので私の夏用のダウンの寝袋を渡しました。絶対最後まで入っているいられないだろうに。
カエデちゃんは私の真横で寝ないといけないので私とカエデちゃんが羽毛掛け布団を。キタオくんが3シーズン用の寝袋を、高校生のイトコがもう一枚の羽毛布団を使うことになりました。
カエデちゃんはものすごくテンションが高くなっており、室内にぶら下がったロープを握りしめて「バンコーバンコー(ブランコーブランコー)」と叫びながら何分間もブラブラしていました。お昼寝をしなかったサクちゃんはおりこうに寝袋に入って速攻寝ました。
みんな昼間の服装のまま、ダウンを来て、帽子を被って寝ました。体温は頭から逃げていくので、頭の防寒は重要です。というか、被っていないと頭がめちゃくちゃ寒かったんです。寒さに強いキタオくんも「さみーさみー」と言っていました。
なんとかカエデちゃんも寝たと思ったら、夜中の2時にサクちゃんがぐずり出しました。「うんにゃーうんにゃー!」とか言っていたような。「うっちー」だったかな、イヤ「うっぽー」だったかな。とにかく意味不明な言葉を連呼して不満を訴えるんです。
すぐに終わって再び寝ましたが、それに釣られてカエデちゃんが目が覚め、それから夜泣きが始まりました。産まれてこのかた、ほとんど夜泣きなんてしたこと無いのに。
大音量で叫ぶように泣いて、座って抱っこしているとしばらくするとウトウトするんですが、床に置くとまた泣きました。
私は寄り掛かる場所もなく、「1時間経ったらキタオくんに代わってもらおう」、「大丈夫。明日は帰るだけだ」、「いざとなれば車で温まろう」、「必ず朝は来るんだ」と自分を鼓舞しつつ、極寒のティピーの中で時計ばかり見ていました。
こういう瞬間って、「なぜ今こんな辛い思いをしないといけないんだ」と思いつく限りの後悔が頭をよぎります。家でおとなしくしていれば良かった、寒いところなんてもう絶対に行かない、キャンプなんて何が楽しいんだ・・・
後悔の中、1時間経ったのでキタオくんを起こし、抱っこひものエルゴを渡して私は寝ました。1時間後に交代する事を約束して。
カエデちゃんはエルゴの中ですぐに寝ましたが、キタオくんはしばらく背の高いティピーの中でウロウロして熟睡に誘っていました。気がついたら床に置くことに成功したようで、自分も横になっていました。
私は子供に挟まれて寝ていたので正直布団をちゃんと掛けていれば寒くはなかったですが、ティピーの中の空気はツンとしてすごく冷たかったです。
何度も起きて、寝相の悪い子どもたちが掛け布団からはみ出さないようにチェックして・・・を繰り返して寝た気もせず、目を開けた瞬間朝が来ていた時は一種の喜びを感じました。
朝、トイレに行く途中で出会った他のグループの女性に昨夜うるさかったお詫びをしたら、車の中で寝ていたのでなんにも聞こえなかった、とのこと。ホント、まだまだオンシーズン前でお客さんも少なく距離があったので助かりました。
やはり普段と違う環境になると夜泣きすることもあるんですね。夜泣きはテント泊の大きな課題です。混雑するシーズンは避けたほうが良さそうです。