キャンプの美味しいご飯の炊き方
アウトドアでも上手にご飯を炊こう!
キャンプでのお米の炊け具合は食事の満足度を決定します。米が炊きあがるまでの約20分、担当をしっかりきめて気合いを入れて火を見守りましょう!
米は洗わなくてよい無洗米がベストです。これなら米のとぎ汁で山を汚すのが気になるくらいの超自然愛護家の方にも安心です。炊事場があるキャンプ場でも、米を誤って流して罪悪感を感じることもありません。
お水のはかり方
炊飯用の水を計るためだけに計量カップを持っていくのはナンセンスです。自分の使う食器のコップなどに計量カップ1杯分の200ccなど、目印をつけておくと何かと便利です。粉ココアやスープを溶かす時などにも目安になって役に立ちます。私はアルミのコップの内側に200ccの目印をナイフで付けています。プラスチック製の食器なら、外側にシールや油性マジックなどで書いてもよいでしょう。
お米の量
お米は1食分ごとにビニール袋に分けて持っていきます。私は、男性は1食1合、女性は0.5~0.75合を目安にしています。男性が1人、女性が2名の1食分なら約2合を1食分としてビニールに入れていきます。お米1合=150~160g。水の量は米の重量(g)×1.2倍、無洗米の場合は1.45倍が適当です。つまり1合の無洗米に対して230ccとなります。さきほどの200ccのカップに1杯と4分の1程度のお水となりますね。またお米1合=180ccも覚えておくと便利です。
炊き方のポイント
山では標高が高くなるにつれ気圧が低くなり、すなわち沸点が低くなります。お湯は100度に行かずに沸騰してしまうわけですから、米をはじめそばやそうめんをゆでるなどのデンプン系は、よくよく注意しないと粉っぽさが残る場合があります。そして米の場合は芯が残ってしまう場合もあります。また、風や外気の低さが火の強さや鍋の温度に影響しますので「芯飯(しんめし)」を防ぐために以下のポイントが重要です。
- 可能な限り米を長く水に浸しておく。芯飯の発生を防ぎます。
- 風の当たらないところで炊く。火の調節が命です。
- 鍋とフタとのスキマを無くす。フタの上に缶詰など重石を置いて圧力と鍋内の温度を保ちましょう。
- 時間をキッチリ計って火の調節をする。
- フタを開けてチェックするときは瞬間的に終わらせる。鍋内の温度を下げるのは厳禁です。
ご飯の炊き方
これらを守って以下の手順で行いましょう。両手に軍手をはめることを忘れずに。テント内で炊く場合は吹きこぼれ用に雑巾があるとよいでしょう。また、コンロの燃料が20分分もつかを確認して、スタートです。
- ガスコンロの最大火力で吹きこぼれる直前まで。吹いたらサっと鍋を持ち上げて・・・湯気がウデにかからないように注意!超熱いよ!!
- ガスコンロの最少火力で20分、そのまま放置。火が消えるか、消えないかくらいの火力。消えてないか時々チェック。
以上です。ポイントを守ってこの通りに炊けば3000mくらいの標高でもほぼ、うまく炊けます。食べるまでに時間があるならタオルなどに包んでおけば保温もされてさらにヨシ!です。「炊き終わる最後に10秒最大火力で水分を飛ばす」という説もありますが、鍋が焦げて洗うのが面倒なため、べつにやらなくてもよいと思います。
芯飯ができてしまったら
万が一芯飯ができた状態で鍋内に水がなかったら、お湯(なければ水)を少し足して鍋の中を一度沸騰させ、同じく沸騰後最少火力で5分くらい様子を見ながら炊き続けます。あれば日本酒を少し入れるとよい、という説もあります。要は、「吹いて(沸騰して)から20分」の状態を延長するのです。一度沸騰状態に持っていくことを忘れないでください。
より詳しいごはんの炊き方
下記リンク先では写真付きでより詳しくご飯の炊き方を紹介しています(登山での美味しいご飯の炊き方になります)。