自転車旅行73日目:明日三木を発ちます
2007年7月18日
前々回の日記で書いた「新潟ボランティア行き」の件は無くなった。わからないが色々と理由があるのだろう。予定通り、僕らは明日出発する事にした。
明日の予定では、みつをさんが午前中にちょいちょい仕事を片付け、その後車で神戸のフェリー乗り場まで送ってくれる段取りとなっている。それからフェリーに乗って香川県へと上陸するのだ。一度フェリーの味を覚えるとやめられなくなってしまうくらい、フェリーは良い。
体重は2,3キロ増え、腕は白くなった。今日久しぶりに自転車に乗ったら、かなりの前傾姿勢に驚いた。自分の道具がかばんのどこにあるかがわからなくなった。三週間ぶりに旅を再開する。まっすぐ走れるかどうか心配だ。
三木という町
約三週間くらい、兵庫県の三木という町に僕らは滞在した。金物の町として有名で、観光名所と言えば三木城跡があるだけの田舎だ。僕ははじめこんな三木がかなり退屈だったし早く出たかった。
だけど今は三木と言う町が好きになりつつある。中途半端な田舎だが、時間はゆっくりと進んでいる。兵庫県に来たらぜひ三木に訪れるといい。みつをさんは心から歓迎してくれるだろう。
みつをさん
みつをさんは良い人だと思う。僕がこんなに長い間一緒にいる事が出来るのだから間違いない。そして本当にお世話になった。観光にも連れていってくれたし、おいしいものも食べさせてくれた。旅に必要な道具も用意してくれたし、お米も買ってくれた。そしてその全ての僕らの為の行為に嫌味が無く、ごく自然なのだ。だから僕らもリラックスして、この三木の家を我が家の様にする事が出来た。またここまでしてくれたにも関わらず、路銀まで持たせてくれた。彼には一生頭があがらないだろう。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
しずえさん
しずえさんはみつをさんの元奥さんだ。週の半分ほど三木に来てみつをさんと暮らしている。詳しい事はよくわからない。みつをさんが「動」ならしずえさんは「静」。みつをさんの怒りまじりのマシンガントークを、ふんふんと横で聞いている。たまに「そうやなあ」と相槌を入れる。僕の場合右から左に受け流すどころか、右にも入れない。しずえさんはどうなのだろうか。
三児の母というだけあり、台所に立つと動きが機敏であり、良く気がつく。みつをさんは外で飯を食い終わると三秒で席を立つ様な人だが、その速さについていっているのがすごいと思う。別に早食いとかそういう事ではない。みつをさんは全ての行動がせっかちなのだ。あんなに早く夕食の買い物を出来る人を見たことがないが、それにあわせられるしずえさんはすごい。僕には絶対無理だ。少しでもうまい肉を買えるよう悩みたいし、悩むのが好きだ。
まあそんな事は置いといて、しずえさんもかなりいい人で素敵な人だ。みつをさんとは対照的なイメージ。目もキラキラして、僕はさとうたまおに似ていると密かに思っている。こっちの事は気にしないで三木に長くいてくれていい、一緒にいて楽しかった、と言ってくれたのが嬉しかった。僕の書いた絵を喜んでくれたのが嬉しかった。
しずえさん、大変お世話になりました。時間があればもっと色々と話をしたかったですね。本当にありがとうございました。
アール
犬のアールくんに関しては、何も書かない。なぜなら昨日と今日、とみちゃんを噛んだからだ。このまま静かに寝ていなさい。
おやすみ。