自転車旅行25日目： 雨のため岐阜県飛騨古川で停滞

2007年5月31日

昨日の晩御飯に食べた「牛筋の煮込み」で食べた油の量は思いのほかひどく、夜中目が覚めてゲロをちょっと吐いた。若干目も回った。許容範囲を越した油の量をとるとこのようになるという事がわかった。とみちゃんも同じ様な症状だったらしい。今後気をつけたい。

今日は雨のため、ここ道の駅「アルプ飛騨古川」で一日中休憩をする事にした。四日連続で走っていたので休憩はすごい嬉しい。

相変わらずとみちゃんは早起きでダッチオーブンの掃除をしていた。牛筋煮込みを食ったあと倒れるように眠ってしまったからだ。その匂いが嫌で僕は寝袋にもぐって眠り続けた。朝飯の卵ごはんを食べ終わり、9時になると隣の畳がある休憩所があいたので、テントを片付けてそこに移動した。とみちゃんは麻ヒモのアクセサリーを作り、僕は枕を持ってきて寝た。熟睡し十二時頃に起きると、とみちゃんのアクセサリーは完成していてびっくりした。もう彼女はマスターしていた。

食って寝て起きたばっかりだが、昼なのでご飯を食べる事になった。売店で買っておいた弁当と炊いたご飯だった。食後近所のスーパーに買い物に行き、夜ご飯のカレーの食材とインスタントコーヒーとドーナツの材料を買った。帰ってくるととみちゃんはドーナツをつくり、僕は壊れた靴を縫って治した。ドーナツを食べるとカレーの準備にとりかかり、そして今、野菜をダッチオーブンで蒸らしている最中である。

どこを見ても働いている人ばかりで、僕達は何もしていない。だが腹が減る。どんだけ食っても食い足りるという事はない。朝飯を食ったあとは昼飯を考え、昼飯の後は夜飯を考える。人間というものは食うのが仕事のように思える。そして肥えたところをでっかい鬼か何かに食べられてしまうのではないだろうか。

カレーが足りなかったら、ストックのドーナツがある。今日は幸せなのだ。