初心者のための登山とキャンプ入門

自転車旅行84日目:別府祭りと竹瓦温泉

別府の祭り

家に荷物を送る

200年7月29日

今は30日の月曜日で、昨日の日記を書く。今日もまだ別府にいて、先ほど家にほとんどの荷物を送った。今手元にあるのは自転車と服と必要なものだけである。この別府で、僕達の旅のスタイルを変更しようと思う。

「バカンス」
をテーマに沖縄までの旅を続ける予定だ。

九州には、九州中のバスに乗り放題のパスがあるという。3日間だけのパスだがそれを利用する事にした。そしてそのパスで福岡、長崎、そして最後は沖縄行きのフェリー乗り場である鹿児島まで行ってしまおうという考えなのである。

なぜこのような考えになったかというと、暑い、という事金がない、という事である。

最近僕らはエンゲル係数が高い。食が増えたわけではないが、暑いので飲み物を買ったりちょこちょこ色々なものを買ってしまうのだ。そのためお金の減りが早くなり、もうそろそろ限界に近づいてきた。そしてこの暑さである。この暑さの中、大量の荷物を積んだ自転車で観光している余裕はないし、走っていても周りを見る余裕が無いほどに暑い。

という事で、「とみちゃん・アラタの自転車旅」は終わり「快適!とみちゃん・アラタの九州、沖縄ツアー」に変更する。これからはもう苦労をする事なんてないだろう。

また本来なら自転車も送るはずだったのだが、ヤマトに頼むと二万円も取るので自転車も連れて行く事にした。そしてその自転車を運ぶためのカバーが、1日の水曜日に今いるゲストハウスに届く。なので今日、明日と別府、由布院を観光し、それから長崎、福岡とバス旅に出かける予定だ。もちろん自転車も一緒である。

別府ととみちゃん

竹瓦温泉

朝からホテルで「バカンス」の準備をしていた僕らは、それが終わると別府の祭りへと向かった。フェリーで別府に到着した日もそうだが、運良く僕らは別府の祭りにあたる事が出来たのだ。

祭りへ向かう前に、僕らは温泉に入ることにした。「ここぞ別府!」と言われている「竹瓦温泉」である。

竹瓦温泉は唐破風と言われる造りの立派な温泉でなんと入浴料は100円ぽっきりだった。しかしその理由も入ってみるとわかった。 湯船しかなく、端っこに二つほど水が出る場所があるだけなのだ。なのでみんな湯船の脇で、温泉を利用して体を洗っているのだ。

温泉はかなり熱かったが、僕の好きな温泉で、またこのクラッシクなスタイルが気に入った。値段も安くていい。風呂上りには素敵なばあさんとおしゃべりが出来た。

竹瓦温泉の前にて

別府祭り

別府の祭りは、タイのカオサンロードのようだった。別府の人間や、九州の人間、留学生や、外人観光客が入り混じり、またそれらの欲望や、希望や、期待、思いが南の暖かい空気と共に体にまとわりつき、異様な空間を作り出していた。

この日は祭り最終日の花火大会だったので、僕らは会場へと向かった。会場では盆踊り大会のようなものが催されており、オリンピックの開会式のようにプラカードを持った人の後ろを踊りながら着いて行く、といったものだった。何組も出場しており、大分銀行や、JA、フラダンスのチームなども出場していて面白かった。

特に良かったのが、何のチームだかわからんが、「鳴子」を持ち四国の「よさこい」を踊っているチームだった。盆踊りとは次元の違う踊りで、「踊る」と言った簡単なものではなかった。なんとも説明が出来ないのだが、あまりの素晴らしさに泣きそうになった。また先頭のリーダーは「阿波踊り」なども見せてくれ、これも素晴らしかった。

僕も見たことはないが、四国の「よさこい」と「阿波踊り」は金を払ってでも見に行くべきである。絶対に。それくらい、ここで見せてくれた踊りに心が震えた。日本が世界に誇れる素晴らしい踊りである。

盆踊り大会の後は、インドネシアの踊りと、市長の挨拶、そして最後にメインイベントである打ち上げ花火を行った。打ち上げ花火にはプログラムがあり、一つ一つにテーマがあったが、その合間合間にトークが入り、「今の花火はどうでしたか~!良かったと思う人、ハイ拍手~!!!」とかそんなんがあって鬱陶しかったが面白かった。ラジオのパーソナリティなどが来て会場を盛り上げているのだ。花火は、東京のものと比べるのはあれだが、良かった。

大分の海に打ち上げられた花火は、旅を続けてきた僕には特別な美しさがあった。

別府祭りの花火
出発地 現在地 走行距離 走行時間 総走行距離 朝飯 昼飯 夜飯
- 別府 - - 1745k パン なし せんべい