自転車旅行40日目:三重県松阪市飯南町から奈良県御杖へ
美杉、奈良県との県境
2007年6月15日
昨日の夕方、道の駅の人間にキャンプを注意されたため今日は早く起きた。道の駅の人間にも色々といる。「がんばって」と応援してくれる人や、無関心な人。そして昨日のような注意をする人。僕らは明日去って行くってわかっているのだから、「今日は特別に泊まっていい」みたいな言い方をしなくていいのに。立場はわかるけど、そう言われても全然感謝する気もないし、むしろマイナスのイメージしか残らない。本当にもったいないと思う。
と言うわけで、六時半頃に起き準備をした。朝ごはんはいとこの弘子ちゃんにもらった、カロリーメイトとウィダーインゼリーで食事時間を減らした。天気予報では雨のち晴れと言う予報であり、雲は昨日より薄く感じた。茶倉から紀伊半島の真ん中に向け山を抜けていく。まずは道の駅【美杉】を目指した。
美杉への道のりは山道で、途中に峠を一個挟んでいる。なんっつう峠か忘れたが、ここは今までに無い様な峠だった。篠島の正信くんが言っていた「十津川温泉に向かう途中の山賊の出る道」のような峠であるかもしれない。大型トラックが通行不能の車道は、乗用車がぎりぎり二台通れるか通れないかの道幅だ。そのすぐ脇を背の高い杉の木が群生し、ちょうど道路の真上に枝を伸ばしている。そのせいで太陽の光は遮られ、道にほとんど光が入ってこず、暗い。あたり一面にはコケが生え、群生する杉の木にもコケが生え、まるで原生林を歩いているかのようだった。かなり傾斜とカーブが厳しい峠だったが、やはり山道は気持ちがいい。静かで、涼しくて、木の香りがたまらないのだ。
道の駅「美杉」は広く、木で建てられた気持ちのよいところだった。ここで面白い夫婦に会い、話をするとサインを書いてくれと言われた。生まれて初めて人にサインをお願いされた。ちょっと嬉しかった。
朝飯が早く、小腹がすいたので「いばらまんじゅう」というものを食べた。ここ道の駅「美杉」にはあんこ菓子が名物のようで、最中や洋館、まんじゅうと、地元で作るどれもうまそうな菓子が多く、選んだ「いばらまんじゅう」も餅の中にあんこが入ったお菓子だ。甘さが控えめのあんこで、周りの餅の食感が良くとてもおいしかった。あっさりと素朴なおいしいまんじゅうだった。
奈良県・御杖へ
美杉からさらに西に向かうと、奈良県の御杖に入った。ここに道の駅「御杖」があり今日の寝床とした。御杖の物産展では米と味噌とパンを買った。パンは昼飯に、味噌は今日の鍋物に使う予定である。
買ったばかでかいホウレンソウパンにジャムを塗り食べ、食後はとなりの「みつえ温泉 姫石の湯」に入った。現在まだ十六時頃であるが、今日はここでしばらくゆっくりし、夜は「ホタル鑑賞ツアー」なるものに参加する予定だ。偶然にもホタル鑑賞ツアー開催日に御杖に到着し、かなりラッキーなのである。今から大変楽しみなのである。
出発地 | 現在地 | 走行距離 | 走行時間 | 総走行距離 | 朝飯 | 昼飯 | 夜飯 |
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茶倉 | 御杖 | 27k | 4時間 | 1000k | カロリーメイト | パン | 鍋 |