自転車旅の温泉備忘録⑤ 兵庫県の温泉
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2007年の5月7日東京から沖縄へ。とみちゃんと僕は自転車での旅にでました。旅のテーマには色々とありましたが「温泉に立ち寄りながら旅をする」と言うのもテーマの1つ。無類の温泉好きのとみちゃんが、旅の途中で立ち寄った温泉についてコメントします。
灘温泉 / 公衆浴場
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水道筋店に入浴した。源泉かけ流しの冷浴と加温した温浴槽に別れている。天然の炭酸ガスと、体温より低い温度が心地よい。体に着く炭酸ガスを払っても払っても次から次にくっついてくるので面白い。夏場の冷浴は人気だろうが、浴槽が小さいので混雑するだろう。
有馬温泉 / 金の湯(金泉)
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きれいな温泉浴場だった。歴史は古く、日本三古湯の一つである。六甲山の北側にあるので、山深い登山道が根強い人気である。泉質は塩分と鉄分を多く含み、褐色を呈する含鉄強食塩泉。湧き出し口では透明だが、空気に触れ着色する。そしてタオルにかけ続けると赤く染まる。
炭酸煎餅のカスが一袋100円で売られていた。カスとはいえおいしさは煎餅と同じだ。平野屋本舗の炭酸饅頭・よい湯(と)まんじゅうは1個60円。とてもなめらかな餡だった。
岩井温泉 / 岩井屋
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岩井温泉は日本百名湯のひとつである。兵庫から国道9号をひたすら日本海へ向けて走る。鳥取との境に近い蒲生川の上流に、鄙びた岩井温泉の入り口が見えてくる。そこからは旧国道9号となり、山陰最古と言われる岩井温泉の街並みが広がっている。
岩井温泉の看板の隣りに「いなば温泉郷」とある。
男湯は2004年8月に完成した『祝いの湯』。女湯には「背戸の湯」という露天(景色は望めません)風呂がある。内湯は白と茶のタイルが使われていて、大正ロマン漂う雰囲気で男湯よりも大きい。宿泊者は時間帯により男女入れ替えがあるので、両方の浴場を利用できる。
湯は透明で飲用も出来る。飲湯の効能で慢性胃腸病とあった。あらたくんは胃腸の調子が悪いので飲めば治っていたかもしれない。
ここの内湯は一部深い部分があるのが特徴だ。お風呂の中にお風呂があるようなつくりだ。中央で立つと胸まである深い湯船であり、底から源泉そのままかけ流されている。シャワーもカランもすべて湧き出ている源泉そのままで、とても贅沢に温泉を楽しめる。
脱衣所から見下ろす場所に内湯と露天があった。総合的にとてもいい温泉だった。