登山用品(装備)と持ち物リスト
このページでは、登山に必要な持ち物と装備を紹介しています。またそれらの装備がどんなものか、選ぶ際のポイントなども詳しく解説しています。
登山の基本的な装備と持ち物リスト
日帰り、山小屋泊、テント泊、など登山にはいくつかのスタイルがありますが、下記のリストはどのスタイルの登山でも必要になる基本的な装備です。
なので登山初心者の方はまず下記の装備を用意しましょう。下記リストのものがあれば登山が出来ます。
”便利な道具、状況によっては用意する装備” は必ず用意しなければならない装備ではありませんが、使用している登山者が多い装備や、登山の内容によっては用意したい物の一覧です。
装備名のリンクをクリックすると、その装備を詳しく説明した箇所にジャンプします。
装備・持ち物名 | 装備の説明 |
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登山靴 トレッキングシューズ |
簡単な山歩きならスニーカーも可。 |
ザック | 重要。荷物の少ない日帰りの数時間の登山なら普段使いのザックも可。 |
レインウェア | 必須。上下に分かれた蒸れにくい素材のものがベスト。 |
ザックカバー | ザックを雨から守るために。なければゴミ袋で代用も。※飛ばないよう注意。 |
水筒 | なければペットボトルで代用。少なくとも1リットルは水を持ち運べる様に。 |
ヘッドランプ | 懐中電灯でよいが手が塞がるのでヘッドランプがベスト。昼の登山でも必須。 |
予備電池 | ヘッドランプもしくは懐中電灯用の予備電池。 |
コンパス | おもちゃの様なものでなければよい。 |
登山用地図 | 最低何かしらの地図は必要。広範囲で細かく書かれているものが良い。 |
腕時計 | 防水機能があるものを。 |
山行計画書 | 万が一事故が起きた場合に備えて。 |
携帯電話 | スマートフォンであればGPSの地図アプリなどを入れておくと安心。 |
エマージェンシーシート | 超薄手の保温断熱素材のシート。病人や怪我人の保護にも。 |
筆記用具 | コースタイムの記録用に。登山届を記入の際に必要な場合も。 |
ライター | 緊急用に。BICなどの着火石点火式が最適。 |
タオル・てぬぐい等 | 汗拭き以外にも救急用、日焼け防止として役立つ。 |
ティッシュペーパー | 芯を抜いたトイレットペーパーが量があっておすすめ。 |
薬類 | バンソウコウ、消毒液、鎮痛剤、解熱剤など。 |
行動食(おやつ) | 登山中のエネルギー補給におかしなど。 |
非常食 | 緊急用に、日持ちが良くカロリーが高いものを。 |
健康保険証のコピー | 万が一のためにコピーを用意。 |
ビニール袋 | ゴミ入れや着替え入れに。防水バッグの利用もおすすめ。 |
カメラ | コースタイムの記録にも使える。 |
日焼け止め | 日焼け止めはもちろん、UV入のリップクリームも用意したい。 |
便利な道具、状況によっては用意する装備 | |
ゲーター | 小石や雨が靴の中に浸入するのを防ぐ。ズボンの裾の引っかかりをなくす。 |
トレッキングポール | 杖の様なもので、歩行のバランスをとり足腰の負担を軽減。 |
ナイフ | ナイフ、マルチツール等料理用にも、非常用としても持っていいたい道具。 |
折り畳み傘 | 長い林道歩きやバス利用時などに役立つ。 |
軽アイゼン | コースに雪渓がある場合には4~6本爪の軽アイゼンを。 |
サングラス | 雪渓や高山歩きには必要。 |
ウェットティッシュ | 汗拭きや化粧落としとして。 |
携帯灰皿 | タバコを吸う人は必ず。 |
小物入れ | ウエストポーチなど。地図や行動食、日焼け止めなどの小物入れに便利。 |
モバイル充電器 | バッテリーの消耗が激しいGPSアプリを使用する場合 |
服装
肌着 | ポリエステルなどの化繊の素材を。長袖がベター。 |
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パンツ(ズボン) | 動きやすい化繊素材のズボンを。長ズボンがベター。 |
防寒着 | 夏でも防寒着を用意する。フリースやダウンが定番。 |
靴下 | 靴擦れや足の保護、怪我の防止のために厚手の靴下を。ウールがベスト |
帽子(ハット) | 日よけや頭の保護。寒い季節には防寒用に。 |
手袋 | 寒い季節の登山では用意したい。 防水のグローブもおすすめ。 |
スポーツタイツ | 筋肉や腰、関節のサポートに。体力、筋力に自信がない人に。 |
着替えのシャツ | シャツが濡れてなってしまった時の予備用。防寒着にもなる。 |
替えの靴下 | 靴下が塗れると靴擦れの原因になるので、天気次第では用意したい。 |
装備ではありませんが、登山の服装は装備同様に重要なので一覧にしました。
下記リンク先で、登山ではどの様な服装や素材が適しているか、などを詳しく解説しています。
持っていない登山用品(装備)は代用品で
登山には必要な道具がたくさんあってお金がかかりそう、と思われる方も多いと思いますが、はじめての登山で全ての装備を揃える必要はありません。登山で使用する道具や装備は代用する事ができます。
例えば東京の高尾山や自然歩道の様なコースなら普段履いているスニーカーでも歩けますし、ハイキング程度ならザック(リュック)も普段使っているもので代用することもできます。
もちろん登山専門の装備は便利だったり機能的だったりしますが、まずは代用品を使い簡単な登山からはじめ、登山の難易度を上げるにしたがって必要な装備を買い足していく、と言う方法がおすすめです。
もう少し大きいザックだと便利だな、料理を作ってみたいな、あの人の使っている道具が便利そうだな、など登山を経験する中で気づくことも出てくると思います。
登山用の装備の特徴
大自然の中で自ら持ち運ぶ、という事を前提に考えて作られているので、登山の装備は全体的に軽くてコンパクト、頑丈、濡れに強いなどの特徴があります。
キャンプでも似たような装備を使いますが、キャンプ道具は快適さに重きを置く傾向にあるので重さや大きさはあまり考慮されていません。
なお登山靴やザック(場合によってレインウェアも)は一日中常に体に接触している装備なので、軽くて頑丈、濡れに強い等に加えて、疲れにくい様に、快適な登山を続けられる様に、と言った工夫がされています。
靴、ザック、レインウェアは直接お店で買いましょう
前述した様に、登山靴、ザック、レインウェアは一日中身につけて歩く装備ですので ”体のサイズにあっている” 事がとても重要になります。なのでこれらの装備を購入する場合はアウトドアショップ、登山用品店で直接フィッティングを確かめてから購入しましょう。
この3点以外の装備はネットの評価やレビューを確認しながら買うのは問題無いと思います(ショップの店員さんに相談すると言うのも大切なことですが)。
料理・テント泊の装備のリスト
登山で料理を作ったり、テントを張って宿泊したい人に必要な装備の一覧です。参考のために載せました。
料理、テント泊装備の詳しい説明は一覧の下のリンク先でしています。登山をステップアップしたい、という人はぜひ参考にしてみてください。
料理道具
装備・持ち物名 | 装備の説明 |
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ストーブ | アウトドア用のコンロ。ガス、ガソリン、アルコールなどの燃料を使用。 |
燃料 | ストーブの燃料(ガスカートリッジ、ガソリン、アルコールなど)。 |
クッカー | アウトドアに適した鍋、食器セット。湯を沸かす、煮る、炒める、炊飯に使用。 |
ナイフ | 食材切り、また非常用にも。 |
カトラリー | 箸、スプーン、フォークなど。 |
ライター | 自動点火装置付きのストーブでも念のため用意。BICなどの着火石点火式が最適 |
ぐんて | 綿100%の物を。 |
テント泊の装備
装備・持ち物名 | 装備の説明 |
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テント | 登山には山岳用の軽量テントを。 |
シュラフ(寝袋) | 予算に余裕があればダウンの寝袋を用意したい。 |
シュラフカバー | シュラフの保温力アップや防水に。ダウンのシュラフを使用する場合あった方が良い。 |
マット | 空気を注入するコンパクトなもの、ロールタイプかあり好みが分かれるところ |
サンダル | テント場での移動時にあれば快適。 |
装備と持ち物のチェックリスト
登山の持ち物と装備の「チェックリスト」を作りました。A4サイズなのでプリントがしやすくなっています。
登山の準備の際に、また買いだしの際などにお使い頂けたら幸いです。
基本的な登山の装備の解説
登山靴・トレッキングシューズ
登山入門者向けの履きやすさを追求したキャラバンのトレッキングシューズ。
登山では「登山靴」もしくは「トレッキングシューズ」と呼ばれる靴を履くのが一般的です。
両者の大きな特徴は、スニーカー等に比べると「ソールが固く山道でも歩きやすく疲れづらいこと」です。また多くのモデルがゴアテックスを使用しているので雨にも強いです。
登山靴の特徴
トレッキングシューズと比べると重くて頑丈。特にソールが固いので、重たい荷物を背負っていても岩場が歩きやすく疲れにくいと言った特徴があります。
また登山靴と呼ばれる靴は基本的にハイカット(足のくるぶしまでしっかりと覆ってくれる、スキーブーツの様な形状の靴)なので、山の急な斜面を下る時に疲れづらくなります。
日本の3000メートル前後の山、アルプスの岩場等を歩く時はこの登山靴タイプの靴が適しています。
トレッキングシューズの特徴
トレッキングとは山頂を目指す山登りではなく「山歩き」的なアクティビティで、比較的傾斜の少ない山道を歩きます。
その様な傾斜の少ない道ではソールが硬い靴よりも柔らかい靴の方が歩きやすいので、トレッキングシューズのソールは登山靴ほど固くないと言った特徴があります。
またトレッキングシューズは登山靴のハイカットに比べ、ミドルカットのモデルが多い様に思います。ミドルカットの靴は足首の固定が少ないので平地では歩きやすくなります。
買う時はアウトドアショップ、登山専門店で
道が整った遊歩道だったりハイキングコースならスニーカーでも歩けることがあります。
しかしやはり登山をするなら、まず登山靴(トレッキングシューズ)は買いたい装備の一つです。安全に登山が出来ることはもちろん、疲れも減りますし、山道を歩くのが楽しくなります。
登山靴を購入する際はアウトドアショップや登山専門店で、店員さんと相談しながら選ぶ様にしましょう。足の形と合わない靴を履いていると靴擦れをして大変なことになりますので、自分の足にあった靴を直接履いて確かめてから購入しましょう。
下記リンク先で登山靴、トレッキングシューズの選び方を詳しく解説しています。
ザック・バックパック
使い勝手の良いサイズと機能を備えた定番のザック。36-38リットル
ザックとはリュックサックの事で、登山ではザックと言ったりバックパックと言うこともあります。
登山用のザックは一般的なリュックと違い、長時間背負っても疲れにくい様に作られています。背中全体で荷物を背負える様な設計だったり、荷物をバランス良く入れられる設計だったり、背中の熱を逃がす仕組みだったり、普段使いのリュックには無い機能や特徴がたくさんあります。
ザックの容量には日帰り用の小さなものから、山を数日間歩くための超巨大なものまであります。容量の表記は「リットル」になります。
またS・M・Lと、身長にあわせてサイズが選べたり、女性用のザック、子供用のザックなども販売されています。
ザックも登山靴と同様に一日中身につけている装備ですので、サイズが自分に合う、という事がとても大事になります。なので購入の際にはアウトドアショップの店員さんに相談し、店内であれこれ背負ってみてフィット感を確認する事をおすすめします。
荷物の少ない日帰りの数時間の登山なら、日常で使用するザックを利用しても大丈夫だと思います。腰にベルトがあるタイプのザックだと肩にかかる負担を減らせるので、あればそちらを利用するのがベターです。
なお「登山用ザックの選び方」のページでは、ザックの機能や特徴、容量や背負い方など、ザックの選び方についてより詳しく書いています。
本格的なザックの購入を検討している方は一度ご覧になってみてください。
レインウェア
山は天候が変わりやすいので、たとえ晴れていてもレインウェアは用意しなければならない必需品の一つです。
レインウェアにはポンチョやレインコートの様なタイプもありますが、登山では上下に別れた動きやすいタイプが適しています。
また、レインウェアは雨具としてだけではなく、風が強い時、寒い時の防寒着としても役立ちます。
登山用のレインウェアの特徴は、雨を防ぎつつも汗(蒸気)を逃す「透湿性」に優れた素材を使用していることです。その「防水、透湿性」に優れた素材の代表的なのがゴアテックスです。体から出た蒸気を逃がすことによってレインウェア内部が汗だくのずぶ濡れになることを防ぎます。
一方ビニールガッパなどは「透湿性」が全くないので着て歩くと服はずぶ濡れになってしまいます。それが風で冷やされると体温が奪われ体力も消耗し、場合によっては低体温症にもなることもあります。
このような理由で登山用のレインウェアは防水と透湿性に優れた素材を使用していますが、こういった素材のレインウェアはとても高いです。
安く買うオススメの方法は、登山用品店に行ってその店オリジナルのレインウェアを買うことです。ダサかったり使い勝手が悪いこともありますが、ゴアテックスを使用しているモデル安価で購入することができます。またホームセンターやワークマン、釣具屋のカッパにも安くて良いものがあります。
下記リンク先で、登山のレインウェア、その他の雨具について詳しく解説しています。
ザックカバー
ザックカバーとは、ザック内を雨から守るための、ザックの上からスッポリと被せるカバーのことを言います。ザックのサイズは数種類あるのでそれぞれに対応できるよう、数種類のザックカバーが販売されています。ザックと同様にサイズをリットルで表します。
ザックカバーが用意できない場合はゴミ袋等で代用する事もできますが、風に飛ばされない様工夫しましょう。
水筒・ドリンクボトル
容量も大きく収納にも便利なソフトボトル。登山の定番
もれないキャップ、目盛り付き、プラスチック臭がない、広い飲み口など完成されたドリンクボトル。こちらも登山の定番
水筒はペットボトルで代用できます。用意する水の量は登山の内容により異なりますが、ハイキングや日帰り登山では500mℓ~1ℓの水を、山小屋に泊まる登山やテント泊の登山の合は最低でも1ℓ以上の水があると安心です。
水筒の形状はボトル型が主流ですが、ソフトタイプ(写真上)のものもおすすめです。軽くて量も入り、形を変形させてザックに納めることができるので便利です。
私の場合上で紹介しているプラティパスとナルゲンのボトルの2つを常に持って登山しています。 プラティパスは水の補給用に1リットルから2リットル入れておき、ナルゲンは行動中のドリンクボトルとして使用しています。ボトルの水が空になったらプラティパスから補給する、という形をとっています。
ヘッドランプ、ヘッドライト
ヘッドランプとは頭につけるライトのことです。頭につけるライトは歩行中にも手が空くので安全です。
日帰りの登山にはヘッドランプは必要ないと思われるかも知れませんが、何らかの原因で下山が予定より遅くなることも充分に考えられます。なので日帰り登山でも必ず用意しましょう。なお山小屋泊の登山では夜トイレに行くときなどに使用します。
登山用のヘッドランプは軽い、頑丈、明るい、濡れに強い、明るさの調整が細かく出来る、などの特徴がありますが、ホームセンター等で買える安いものでも問題ないと思います。予備の電池は必ず持参しましょう。
ヘッドランプが用意できない場合は小型のペンライトや、重くなってしまいますが、最悪でも懐中電灯を用意しましょう。
コンパス
コストパフォーマンスが高さで評判のスントのコンパス
コンパスには現在位置を確認する、向かう方向を確認するなどの使い方がありますが、それらの使い方を知らなくてもいざと言う時に方位を知ることができるので役立ちます。
また景色の中に見える山の名前を確かめることもできる楽しい道具の一つでもあります。小型で精密なオリエンテーリング用のコンパスがおすすめですが、どんなタイプのものでも良いので1つもっているのが良いでしょう。
地形図・登山用地図
登山用地図「山と高原地図」
登山をしようと決めた時にまず用意してもらいたいのが「山と高原地図」の様な登山地図です。コースタイム(ポイントからポイントまでのかかる時間)、水場、テント場、山小屋、避難小屋の情報、みどころ、危険箇所、近隣の公共機関の情報や駐車場の場所などの情報が満載です。
また等高線も色分けされているので山の形状が理解しやすい様に工夫されています。この地図1つあれば登山コースや周辺の環境のイメージが大体掴み取れるでしょう。
地形図
地形図とは国土地理院が発行している地図で、地形の把握がしやすいので地形図が読める力があれば有効に使うことができます。しかしコースタイムの記載もなく情報も少ないので初心者の方には不向きです。登山に慣れてきたら地形図に挑戦してみてください。
地形図を正確に読めるようになると道迷いを防ぐだけでなく、山歩きにたくさんの楽しみを与えてくれます。
なお登山の種類によっては、ガイドブックに記載されている地図やインフォメーションセンター等で配られる地図でも十分な場合のもありますが、歩くコース以外の情報がなく、また山全体のイメージをつかみにくいのでおすすめはできません。
腕時計
高度計、気圧計、温度計、コンパス搭載の高機能モデル。
時間を確認するために腕時計をつけて登山をしましょう。雨に濡れる可能性が高いので防水のものが望ましいです。アウトドア用の腕時計には、現在の標高や気圧、気温、方位などが測れる高機能なモデルもあります。
山行(登山)計画書
山行計画書とは、登山者が万が一事故にあってしまった場合、第三者が確実に登山者の足どりを追えるよう、登山コースやメンバーなどが記入された計画書のことです。
この山行計画書を記入し所轄する警察署に提出することになっていますが、それ以外にも一緒に登山をするメンバーで共有したり、また家族にも渡して安心してもらいましょう。
携帯電話(GPS)
緊急の連絡用としてだけではなく、携帯がスマートフォンであればGPS代わりにもなります。携帯の電波が入らない山中でもGPSを利用すれば自分の現在地を知ることができます。しかし充電の問題、故障等の可能性もあるので、GPSを使用しても必ず地図とコンパスは持っていく様にしましょう。
また携帯電話やスマートフォンは電波がないとバッテリーの減りが早いので、登山中は機内モードにするか、もしくはモバイルバッテリーを用意した方が安心です。
エマージェンシー(サバイバル)シート
エマージェンシーシートとは遭難時などに体に巻きつけて使う超薄手のシートで、体の熱を逃さず体力の消耗を少なくします。それ以外には具合が悪くなった人やけが人の保護にも使用します。価格も高くなく重量もありませんので、万が一に備え1人1つ持っておく事をおすすめします。
筆記用具
使用する場面は少ないですが、コースタイムの記録だったり、また登山口で登山届を書いて提出することもあるのでボールペンはあった方が良いです。(普通ボールペンも一緒に置いてありますが、ボールペンの順番待ちすることもあります。)
ライター
料理を作らない人やタバコを吸わない人も、非常用に100円ライターを1つ持って行きましょう。電子点火式より、石を擦る着火石点火式のほうが高山では点火しやすい場合があります。コンビニで買える「BIC」のライターがおすすめです。
タオル・手ぬぐい等
てぬぐいやタオルなどの布は、汗拭き以外にもけが人が出た時の応急処置にも使えます。
登山でおすすめタオルは「速乾タオル」です。吸水力に優れ、乾きやすく、また軽いので持ち運びも便利です。
ティッシュペーパー(ロールペーパー)
ポケットティッシュは使いやすいのですが、量が少ないのでロールペーパーの方が便利です。ただし新品まるのままは必要ないので、必要な分だけ持って行きましょう。芯を抜いてつぶしたら、濡れないようジップロックなどに入れておきます。
薬類、救急セット
絆創膏、テーピングテープ、消毒液、頭痛薬、下痢止め、鎮痛剤、解熱剤など、グループに1つ用意しましょう。テーピングテープは靴擦れにも使えます。
行動食
登山では多くのエネルギーを使うので、低血糖にならない様ちょこちょこ食べてエネルギーを補給しながら歩きます。なのでおにぎりやパンなどのガッツリとした食料以外にも、登山中のエネルギー補給に「行動食」を持っていきましょう。
チョコレート、クッキーやナッツ、ようかん、ドライフルーツなどが定番ですが、疲れていても自分が食べやすいものがおすすめです。
非常食
万が一のために非常食も用意しておきましょう。行動食と同じようなものでかまいませんが、日持ちが良くかさ張らないものがベストです。カロリーメイトやスニッカーズはコンビにでも購入しやすいのでおすすめです。濡れないようジップロックやビニール袋に入れて携帯しましょう。
健康保険証のコピ-
登山でケガをして近隣の病院に行くことも考えられます。健康保険証のコピーを携帯しましょう。
ビニール袋、防水バッグ
ゴミ袋用に小さいもの一つ、また45Lのゴミ袋を一枚入れておくと、雨除けや濡れたザックを置いたりする時に役に立ちます。
荷物の防水用と整理には穴のあいてしまうビニール袋ではなく、耐久性のある防水バック(ドライバッグ)を購入してしまうのもおすすめです。
ザックカバーをしていても一日雨に降られるとザックの中は濡れますので、濡らしたくない物は防水バッグに入れておくと安心です。
便利な道具、状況によっては用意する装備
ゲーター(スパッツ)
ゴアテックスを採用した蒸れにくいゲーター
ゲーター(スパッツ)とは、靴の足首まわりをカバーして雪、雨、砂、小石など異物が靴の中へ侵入するのを防ぐ登山用品です。
またぬかるみでズボンの裾が汚れるのを防ぐ役割や、下で紹介しているアイゼンからズボンを守る役割もあります。
トレッキングポール(ストック)
トレッキングポール(ストック)とは杖の事で、歩行のバランスを保ち、足腰への負担を軽減させる役割を持っています。特に斜面を歩行する際にバランスがとりやすくなり、転倒を防止するのにも有効な登山用品です。しかし使い方には慣れが必要なので、うまく使えないと余計に疲れやすくなります。
トレッキングポールは1本のタイプと2本のタイプがありますが、2本のタイプは1本のものよりバランスがとりやすくなり、より脚力を補うことができます。
また種類も様々あり、カーボン素材の超軽量のもの、地面からの衝撃を軽減するもの、カメラの一脚として使用できるものなどもあります。
コンパクトに縮めることができるので、必要のない時にはザックにかけたりしまっておくことができます。もちろん必ず必要な登山用品ではないので、必要に応じて用意しましょう。
ナイフ、マルチツール
料理を作る人以外ナイフの出番は少ないと思いますが、ナイフは非常時に役立ちます。
マルチツール(十徳ナイフ、多機能ナイフ)は色々な道具が付いていて便利なのですが、登山での出番はほとんどないのでシンプルで軽いモデルがおすすめです。ナイフの他にハサミがあると便利です。
折り畳み傘
128gの超軽量折り畳み傘。普段使いにもおすすめ。
折り畳み傘があれば、蒸し暑い雨の日にレインウェアを着ずに済ますこともできます(もちろんレインウェアも用意する必要があります)。
しかし稜線を歩いている時や風が強い日に傘をさす行為は大変危険なので、遊歩道や林道などを歩くときに利用するのが良いでしょう。
軽アイゼン(クランポン)
夏の雪渓歩行に最適な軽アイゼン。軽量でコンパクト
本格的な雪山登山には向きませんが、雪渓歩きや低山の積雪、残雪などに備えて用意するのが軽アイゼンです。通常軽アイゼンは4~6本爪で、雪山で使う本格的なアイゼンより爪の数が少なくなっています。
軽アイゼンにはスパイク式やチェーン式など様々なタイプがあり使用目的に応じて選ぶことができます。