ニュージーランド・ホームステイ事情。
2月の24日。本当なら明日の日記で書きたかったことだけれど、明日は金曜なので日記を書かない恐れがある。なので今日書こうと思う。もちろん大したことではない。
明日でウェリントンのキャンベル語学学校に入学してから一ヶ月になる。記念すべき日だ。感慨深くはないが、1ヶ月も学校に休まず遅刻せずに通い続けるなんて小学生以来なので、とても不思議な感覚だ。大人になったなあなんて思ったりする。
僕の英語の能力はあがっただろうか。授業で先生が話す英語は大分聞き取れるようになった。85%はいっただろうか。ただそれを正しく解釈して、自分の中に落とし込めたかどうか。やはりまだ70%くらいだろうか。相変わらず、自分が言いたい事を言えない。これは変わらない。言葉が脳から口へ、そして飛び出してこない。なので何かについて語り合う時、自分のほっぺをひっぱたきたくなる衝動にいつもかられる。
あとは英語で文章を作る時、ロジカルに文章を作ればいいのだけど、何か面白い事を書こうとして悩んでしまう。これがなおらない。でもコミュニケーション能力はあがったとように思う。どうあがったかというと、だれかれかまわず話す、と言った感じ。フレンドリーになってきた、というのが正しいだろうか。アパートで一人だろうからか、とにかく人と話すのは楽しい。今考えると、話している内容はほとんどジョークばかりである。逆に日本人とはなしていると真面目になって不思議な感じになる。それと授業中での発言も増えてきた。かなり抑えている方だけど、発言したい欲が僕の中にいっぱいある。キャラが変わりつつある。
ニュージーランド、日本人高校生のホームステイ事情
そんなこんなで今日は昼休みに、日本人女子高生のグループの中におじゃました。ホームステイの現状が聞きたかったのだ。僕がホームステイを今後する可能性は3パーセントくらいしか今はないが、女子高生達がどのようなホームステイライフを送っているか知りたかったのだ。ちなみにこれが関係者に見られて迷惑をかけたらごめんなさい。美味しいお昼ごはんをご馳走します。
そう、迷惑をかけると書いたが、それはネガティブな話が多かったからだ。別に僕はそれに対しては何も思わない。当たり前の感想として聞いていた。
彼女たちの、今のところのホームステイの感想は、おすすめしないという結論である。皆の意見はホストファミリーとうまくいっていない、ということでまとめる事ができる。ある子は、夕食後はホストファミリーと団欒するというイメージを持っていたが、実際は家族水入らずに過ごす時間で、自分は部屋に戻る、と言っていた。
ある子はシャワーに毎日入るな、と言われていたり、また洗濯物は週に一回だけ、という風にも言われているようだ。この場合、ホストファミリーの分は毎日洗濯しているようである。また皆共通していたのが、どこにも行けないということだ。門限は5時半くらい。ホームステイ先の多くは遠い場所なので、放課後に友人同士で話し会う時間は多少なりあるように思われる。休みの日のみんなの話は聞けなかったが、ある子は外出ができない環境にあるようだった。なので休日も部屋に閉じこもっているらしい。また皆お金がないので遊ぶ事もできず、観光すらできていないようだ。休日はホストファミリーとおでかけ、なんて事もこの子達にはないようである。
それでも、みんなこのような環境の中でたくましくやっているようだ。みな不満を言いながらもそれに負けていない。何かあるごとに悲しがっていたらやっていられない、というのが彼女たちの言葉だ。そしてこの先にある長いニュージーランド生活を乗り切っていこうとしている。僕はそれを感じられて安心した。もしこれが一人だったら大変だろう。内気な子は尚更大変である。僕も経験してわかることだが、孤独は最大の敵である。でも彼女らはみなでそれを乗り越えていくだろう。
と、いうのが今日聞いたホームステイの事情だ。だけどこれはほんの一例で、ホストファミリーと楽しく過ごしている人もたくさんいる。そして彼女らは未成年ということもある。扱いが成年よりも厳しくなっているのは間違いないだろう。(2/24 end)