世界で住みたい街・第2位 メルボルン
メルボルン2日目。朝は8時過ぎに起きた。緊張感があるのですっと起きる事ができる。荷物を整理し、朝飯に米を炊いて食べた。ここで始めて、姉が家から送ってくれたうどんの素を使った。単純にスープとして飲んだだけだが非常にうまかった。日本の味である。そして優雅な朝である。
やることもなくなり、街へと出る事にした。名目はスーパーマーケットで洗剤を買うという感じ。
空は快晴、雲もなく気持ちがいい。通りは広く大きな街路樹が大通り沿いにずーっと続いている。こんなに暖かいけれどその枯葉が落ちてくる。気がつくと道は枯葉だらけ。秋なのだなあと思う。
僕の滞在しているBOZOバックパッカーは、ビクトリアマーケットと呼ばれる市場の北に位置している。ビクトリアマーケットとは、露店の集まりでアメ横みたいな雰囲気がある。かなり巨大で売っているものも様々、ディジュリドゥーやブーメランなどの土産物から、洋服、日用雑貨、おもちゃ、食料と様々だ。かなり巨大で客も多く活気がある。ここを歩くだけで一日を過ごせるかもしれない。
ビクトリアマーケットを過ぎるとまた大通り沿いを歩く。と、言ってもここら辺はほとんどが大通り。ウェリントンの感覚だと全てが大通りに感じる。広い通りは気持ちがいい。
路面電車がレールの上をカチャカチャと走る音が心地良い。たまに馬もパカパカと通り過ぎる。信号が青になった事を知らせる、カチカチ、という音も街の雰囲気にあっている。ニュージーランドの信号のドピューンはここに相応しくない。
ぶらぶらと歩く。背の低い古いレンガ造りの建物と暖かい日差しと青空。ここに来て始めてセブンイレブンを見かけた。日本でも良く見る、海外のブランドの店も多い。そしてアジア人が圧倒的に多い。中華街的なものがあるくらいだから中国人が多そうだ。
歩きながらアジアレストランの値段を調べる。僕が思うに、ウェリントンより安い。たくさんの飯屋があり競争があるからだろうか。700円くらい出せばがっつりと食べれそうである。
スーパーマーケットに入る。色々な物の価格を比較し日本円に換算すると、ニュージーランドより気持ち高いというくらいか。それでも高すぎるという気はしない。1オーストラリアドルが80円くらいになれば、ずいぶんと暮らしやすいはずである。にんじん、にんにく、りんご、ぶたにく、パスタ、米、オリーブオイル、洗剤などを買った。
BOZOバックパッカーに戻ると洗濯をし、その後昨夜知り合いになった日本人のシンゴと話し、街にでかける事になった。
日が若干傾きつつあるメルボルンの街を歩く。はっきりいって、歩いているだけでウキウキとする街である。美しいのだ。シンゴは日本からメルボルンにダイレクトに来て、既に2ヶ月もここにいるという。その気持ちがすごくわかった。また話によると、メルボルンは世界で暮らしたい街、第2位のようだ(2011)。なるほどと思う。
今メルボルンではコメディフェスティバルがやっており、フェデレーションスクエアのステージでは何やらやっている。ヤラ川沿いの巨大なステージでは、クライストチャーチのチャリティライブが行われていた。また予約制だがツタンカーメンも来ているらしい。今はエジプトにはいないようだ。
そんな感じで、ぶらぶらして一日を終えた。思った事は、ここに住んでもいいなあということだ。かなり素敵な街である。歩いているだけで楽しいし、歩き甲斐のある街なのだ。そして人に活気がある、街全体が明るい気がする。ウェリントンには申し訳ないが、あのウェリントンのちょっと閉じた暗い感じはない。開放的な街なのだ。今から冬に入るが、夏はもっと良い街になることだろう。(4/24 end)