初心者のための登山とキャンプ入門

ニュージーランドを去ることについて

さて日記を書こう、と思ってもこれと言って書くこともない。今日は、うん、学校に行って帰ってきて10分寝て、アイヴァンが来て帰って、英語の勉強をして・・・。という感じである。いつも通りだ。

ここウェリントンは日に日に寒くなっていっている。気がつけば周りの人は冬の装いである。気がつけば僕だけが短パンとロンT、サンダルという格好で、取り残されてしまった感がある。僕は寒がりである。しかし最近は寒くないんですか?と色々な人に聞かれる。寒くないかと聞かれると寒い。短パンである。しかしアパートから学校までは歩いて3分ほど。どんなに寒がりでも3分くらいは我慢できるのだ。なので僕はいつも夏と変わらない服装なのだ。

そう、来月の23日は僕はオーストラリアに行っている。あともうウェリントンに滞在する期間は1ヶ月しか残されていない。たったの1ヶ月である。30日くらい寝て、起きてを繰り返せばもうオーストラリアだ。
ビザもとってチケットも買ったあとだが、正直に言うと今更移動するのはめんどくさい。何から何まで1からはじめなければならないし、金も時間もかかる。正直に言うと今の環境はかなり気に入っている。僕が時間をかけてつくりあげた環境だ。

まずはアパート。フラットを探していた時代はひどく苦労した、と言っても2週間くらいであるが、結果的に皆が羨むアパートに僕は住むことができた。家賃は安いし学校にも近い。こんな物件はまずないようだ。僕は奇跡的に手に入れたと言っていい。未だに何ヶ月間も探し続けている人もいるし、フラットが見つけられないドイツ人まで存在する。これを放棄してしまうのは極めて惜しい。
そして学校の仲間。もちろん皆いずれは去っていくのだが、僕は今の学校生活にかなり満足している。ここを去ると思うと寂しくなる。朝学校に行けばリブが食パンをかじらせてくれるし、昼はビビアンが煮物をくれ、日本人のおばちゃんはフレンチトーストをくれ、女子高生のみんなは僕にバナナやキウイを与えてくれる。みな僕をかまってくれるので毎日学校は楽しい。まだまだ話したりない人がたくさんいるくらいだ。そしてどの先生とも仲良くやれていると思う。思うとすごく恵まれた環境にいて、また同じ様な環境を作れるかどうかはわからない。

そして語学を交換しあっているアイヴァン。彼との別れも寂しい。彼とは日に日に関係が深くなっている。話す内容も濃くなってきている。この間は僕がアイヴァンに、地震に対する日本人の姿勢を熱く語ったし、彼は中国の話しや自分の過去、キリスト教に出会った時の話を熱弁してくれた。大体の人との英語の会話はノリだけであるが、彼との会話は違う。本気である。お互いの腹を見せ合っているので、日に日に関係は深くなっている。

なぜ僕はオーストラリアに行くのだろうか、と考えても素敵な答えが浮かばはい。ついつい30分くらい考えてしまった。飽きたからか、寒いからか、刺激が欲しくなったからか、でもそんな事だけだろうか。しかしこれ以上考えても時間の無駄である。今日の日記はこれで終わる。(3/23 end)