初心者のための登山とキャンプ入門

ニュージーランドからみた日本の地震

久しぶりの日記になってしまった。5日ぶりになるだろうか。さぼり癖がついてきてしまっている。どうしたもんだろうか。
なぜ日記を書けなかったかと振り返る。思い返すと特別な事もしてないが、ただ先週末あたりは精神的に疲れていてくたびれていた。まあ大した事もないのだが、人脈を広げすぎ、色々なところに顔を突っ込みすぎてしまったのだ。そして週末には日記を書こうと思ったが、日本の地震である。毎晩ひたすらニュースを追い続けていたので、日記を書くひまなどなかった。

地震が起きたころ、僕は寝ていた。何時頃だったが、ニュージーランドの時間で夜の8時くらいだったか。夕方から次の朝まで寝てやろうと思っていたが、何故か目が覚めてしまい寝ることができなかった。あたりまえか。そしてなんか携帯がなる気がするな、と思ったら本当に携帯がなった。アイヴァンからのテキストである。内容は「 Go watch the news now」というものであった。なんだよ意味が分かんねえ、動詞が2つ繋がってるじゃん、と思いながら寝ぼけた状態で2階のダイニングにあるテレビを見に行った。

2階についてテレビを見ると、アイヴァンの言う事がすぐわかった。テレビには日本の畑が映されており、何やら黒いものがどんどんと広がっていっていた。畑に津波か、というのはすぐ理解できたが、被害も少なそうだな、と思ったのが第一印象。しかしそのあと家が流されて破壊される映像が次々と流れた。火もでている。これは大変なことになった、と思った。

しばらくテレビを見るも延々と似たような映像ばかりで的を得ないし、解説の英語はさっぱり。とりあえずミヤギプリフェクチャーと繰り返し言っていたので、それが東北であることはわかった。チャンネルを変えられてしまったのでグランドフロアーに行き、そこに備え付けてあるテレビをしばらく見た。3人のマオリ系の住人がニュースを真剣に見ていた。僕もしばらくそれを見ていたが、やっぱり状況が飲めない。被害は一部だけか、全体か。

こうなるとやはりインターネットである。部屋に戻り、インターネットをつなげた。現在はアパートのインターネットお試し期間中で一ヶ月間5ギガまで無料である。そしてここから僕のヒキコモリは始まった。まずはヤフーでニュースの詳細を調べ、姉や母のメールに連絡、そのあとミクシーやフェイスブックで友人の安否を調べた。その後はひたすら、UstreamでNHKのニュースのライブを延々と見続けた。さすがに災害の当日は情報が少ないが、それでも地震の被害がどれくらいのものか想像できた。姉からの連絡で家族は無事とわかった。しかし東京では電車が使えずみんな大変だろうなと思った。

翌日は夕方頃に起きると、部屋にあるものを食べて一日を乗り切った。一歩も外に出ず、インターネットのニュースを延々と見ていた。そしてより詳しい情報を得ることができた。そして被害はかなり大きくなると想像できた。あまりにも範囲が広いので情報の収集ができないのである。また東北だけでなく関東にもかなりの影響がある。原発の問題もある。ニュースから目が話せずひたすらパソコンの画面を見続けた。翌日になると各テレビ局がUstreamでニュースを流しはじめ、NHKだけでなく各局から違った情報も得ることができた。

その翌日はちゃんと朝に起き、近くのスーパーに買い物に行った。新聞の一面は、日本の被災地の様子であった。 スーパーから帰ると夜まで英語の復習と勉強をし、寝る前にフジテレビの小倉さんの地震特番を見てから寝た。

今日月曜日、学校の日本人はみな学校に来ていた。僕が心配だったのは、女子高生達であった。彼女らはみな仙台からきたのである。しかし皆の家族は無事なようで安心した。
しかし日本人のシンは親戚が仙台に住んでいて連絡がとれないと言っていた。そしてアイヴァン。アイヴァンの日本人の友だちも仙台に住んでいて連絡がとれないと言う。僕は無事だと言い切っている。しかし早く連絡がとれるような状態まで回復して欲しい。

語学学校では昼に臨時の日本人会議があった。マネージャーらが日本人生徒を部屋に集め、私たちにできることがあれば協力する、という話をしてくれた。ありがたかった。全員で日本人生徒は10人はいただろうか。

学校が終わったあと、シンとタバコを吸いながら話した。彼は東北に、何か手伝いに行きたい、と言っていた。その気持がすごくわかる。僕も同じである。人から距離が遠ければ遠いほど、人を思う量、心配する量は増えて行く。もし僕が東京にいれば、僕は自分の事だけをきっと考えているかもしれない。(3/14 end)