初心者のための登山とキャンプ入門

キナバル山登山の手続・料金・行程

キナバル山の山頂にて

2009年8月、お盆の時期にマレーシアはキナバル山に個人で登山してきました。すべて個人手配でバタバタ、ヒヤヒヤの旅でしたがその分記憶に残る登山となりました。今はキナバル登山ツアーは安くたくさん行われていますが、ツアーに飽きた方や現地の方々の暮らしを感じながら旅をしてみたい人に「できるよ!」とエールを送る気持ちで、この日記を書きました。値段や予約システムはコロコロ変わりますが何かしらイメージが伝われば幸いです。
1マレーシアリンギット(RM)=30円で記載しています。

要綱(どんなところ?)

4095.2m 東南アジア一の高さで、世界自然遺産に登録されている山。
日本の山のように勝手に行って自由に登ったりできない。
入山に各種ルールがあり、きっちり管理されている。

  • IDを発行され、入山と下山が管理される
  • 登山道には約1時間ごとにシェルターと呼ばれる休憩所が設けられ、水洗トイレと水がある
  • 登山証明書を発行してくれ、購入できる
  • 山岳ガイドの同行が義務付けられている(手続詳細はコチラ
  • キャンプもビバークもできない。山小屋の予約が取れて初めて登頂の可能性があると考えてよい(このキナバル公園(Kinabalu Park)内の山小屋は全部Sutera Sanctuary Lodges が管理)
  • 山腹の山小屋4つのベッド数は1日130ほどしかない。これによって入山制限がなされている。
  • 各種費用がかかる(費用詳細はコチラ
  • 山小屋を予約すると4食(5食とも言える)付いてくる(食事詳細はコチラ
  • ゲートが2つあり時間になると鍵がかけられる
  • 上記の理由から、みな一律のスケジュールで登ることになる

全体図

まず、全体を把握するのに覚えたいポイント地点は以下の4つ

公園本部 Kinabalu Park Head Quarter みんな「オフィス」と呼んでいた。各種手続きを行う窓口、2つのレストラン、ロッジ、植物園などの全体を指す。1585mにある。
登山ゲート Timpohon Gate 「ティンポーンゲート」と呼んでいた(ゲートは2つあるので)。公園本部からここまではバスで移動。入山と下山のチェックをする。
ラバンラタレストハウスと周辺の山小屋 山腹の宿泊と食事はここ。ゲートから約6時間。
頂上 ラバンラタから約3-4時間。

個人で手配する場合の手順

①まず、ラバンラタ周辺の山小屋が確保できるか確認。

Sutera Sanctuary LodgesのHPで予約するのが一般的らしい。しかし次回行くなら、私はE-mailまたは電話で予約しようと思う。というのは、今回HPのWeb予約フォームから公園本部のグレイスホステル(GraceHostel)を予約したところトラブルが発生。きちんとバウチャーも届いて、公園本部で印刷したものを見せてチェックインすると、「バウチャーには2名と書いてあっても、予約は1人しか入っていない」という。料金も違うらしい。「・・・?」公式HPのWeb予約ページは一度別会社を通しているらしく、だからなぜ予約が間違っているのかこっちではわからない、もし泊まりたいならそちらの予約はキャンセルして、再度予約しし直すしかない、その場合既に払っている10%のデポジットは返金されない、という。「あなたの会社の公式HPから予約したのに、そんなおかしな話ありますか?」そう言っても、別会社だから分からないという。私たちはWebフォームから一人85RMで2人で170RM、10%のデポジット17RMを払っていた。これが正しい料金表と見せてもらうと一人120RMだと書いてある。問答の末、デポジット17RMを諦めて新たに120RMで予約しなおした

②ラバンラタ周辺の山小屋が取れなかったら、旅行会社に依頼する

今回Web予約ページからラバンラタ周辺の山小屋が一切取れなかったので日本の旅行会社に依頼した。小屋の予約は6か月前からできるらしいが旅行会社などが押さえたりして一旦満室になるらしい。なのでWebで空室がなくても旅行会社が持っている可能性はある。また、満室の場合Sutera Sanctuary Lodgesに問合せをしても返事が来ないことがよくあるらしい。しかし、売り切れなかった小屋はロッジに返却されるがWebにいちいち反映されないので、Sutera Sanctuary Lodges直接問合せする価値はありそうです。宿の予約だけなら旅行会社を通しても手数料がかかるだけなので。私たちの場合、一人320RM(約9600円)の宿を、日本の旅行会社の手配で12500円だった。ただ、ガイドブックを読んでも分からなかったことを質問できたことがあったので情報料と考えれば高くない。実際、出発の10日前からすべての手配を初めて4日前まで山小屋が取れなくて、キナバル日帰り登山を覚悟していましたのでホントにラッキーだった。

③ラバンラタ周辺の山小屋が取れそうなら、航空券を取る。

ホテルやキナバルパークまでの交通などその他はなんとでもなります。

日帰りは可能?ゲートの制約。

小屋が予約できなかった間に知恵を絞って考えたのが「キナバル日帰り登山」だ。実際キナバル山では登山レースが行われていて、1位の人は2時間半で登頂して降りてくる。最新の順位はコチラ。これは極端な例だとしても、山腹の小屋まで6時間、頂上まで4時間、下りで4時間。不可能じゃない。富士山だってたくさんトレランの人が走っているじゃないか。小屋泊まりで荷物も少ないし、方法がないならやるしかないんじゃないか。一日130人くらいしかベッドがないなら、小屋を取れない人もたくさんいるはず。いったいどれくらいの人が日帰りしてるんだろうか。もちろん登頂の可能性は10%くらいを覚悟して・・・。ネットで調べても情報はない。

旅行会社に聞くと、不可能ではないがゲート開閉の制約の中でやらないといけないとのこと。というのは、登山ゲートは7時からしか開かないうえに、それ以前に公園本部で各種手続きをしてからバスで移動すると、登山口からスタートは7時半を過ぎる。また、ラバンラタ周辺の山小屋を過ぎたあたりにゲートがあり、通常12時に閉鎖。天気が良ければ14時ころまで開いていることもあるとのこと。なので通常6時間かけて登るところを4時間で登らないといけない。

当日の山岳ガイドによるとこうだ。たとえば8時に出発、走って登って、12時までに山小屋上のゲートをくぐり、14時に登頂、17時に下山っていうような登り方は可能か?と聞いたら、「出来る」と答えた。しかし、安全上の問題から1日4グループしかできない、という。ちょっとどういうことか詳しくはわからない。山岳ガイド料を払った Sabah Park Operation Center(Payment Center?)rで聞くしかないかも。ここが天気の情報とか山岳ガイドの手配とかをしているらしい。E-mailはわからなかったけどもらった領収書にあった連絡先はこちら→ BOAD OF TRUSTEES OF SABAH PARKS P.O Box 10626,8806 KOTA KINABALU,SABAH,MALAYSIA. Tel :211585)
また、Sabah Park Operation Centerによるとガイドは常に100人くらいキープして待機させており、当日突然来てもすぐに手配できるという。本当だろうか?公園本部は町から離れているし、周辺にガイドがたくさんウロウロしているわけではないので心配になってしまう。システムはわからないが、Sutera Sanctuary Lodgesの山小屋に予約をした人数を登山人数としてガイドを用意しているのかな。

当日のガイドさんいわく、今ガイドは185人いるらしい。他人伝手の情報によると、ガイドは1年ごとの更新制だとか。しかし2日間ガイドしてもらってふたりで85RM(約2550円)とは安すぎる。実際手元にもらえるのはもっと低いだろう。でもたとえば60RMが手元に来ると仮定して、マレーシアのごはん1食が3RMで20食分。日本のごはん1食が700円と仮定して20食で14000円。なるほどー

登った感覚としては、やっぱり日帰りは大変そうだった。まず、登山に不要な荷物を預ける受付は通常7時に開くそうだが、当日係りの人が遅れてきて7時半過ぎに開いてやっと荷物を預けられた。その後私たちはミールクーポンの受取を忘れていてパックランチがもらえずばたばたしたりもしたし、バスは乗客が集まるのを待って出発したりと待ち時間もある。「7:30歩き出す」って計画してもずれ込んだりする可能性があるんだろうな。あと、日本の山と違って、ひたすら登り。特に頂上付近は。平坦なところで息を整えたり、合間の下りで急いで時間を稼いだりってことができない。またゲートを12時までに超えても、山腹の小屋からサヤッサヤ小屋までは階段とロープ伝いも多く登る人と降りる人の道が一緒。走って抜かすのは難しいかも。それに、天候により山腹上のゲートが閉められたり、ガイドの判断で登山が中止させられることもある。自分は「まだまだいける」と思っていてもガイドに「ムリ」と判断されたら?・・・総合して考えると日帰りで登頂はかなりむずかしいかも。今年(2009年)7月の富士登山ではトレランの人を何十人も見たけど、キナバル山でのこの2日間は1人もみなかった。

装備と服装-私が8月に行った時のケース

服装

ローカットのトレッキングシューズ。荷物が軽いのでローカットでも大丈夫だった。登山客のほとんどはトレッキングシューズを履いている。ガイドやポーターはサンダルとか。

靴下

登山用の厚手の毛のもの。長いから脚は保護したい。夜も寒いからちょうどいい。

ズボン1

ワコールのタイツ(スタビライクスモデル)試しに履いてみた。すこし楽だった気がする。履いていたのは日本人だけだった。汗をかいても全く冷たくないところが気に入った。ほとんどの人は、キュロットか登山用のズボンっぽい物を履いていた。

ズボン2

ハーフパンツ。タイツを履いていたので綿でもOKだった。頂上に行く時は防寒のためタイツの上に長ズボンをはいたが、摩擦で歩きづらかった。

上着

パタゴニアの長そでアンダーシャツを借りて試しに着てみた。暑くないし冷たさを感じなかった。購入を決意した。韓国人と日本人はガッチリ登山用のものを着ている人が多かったが、欧米の方は普段着のキャミソールなどの人もいるが、きっと体質が違うんだと思う。

下着

体が冷えるのが苦手なので化繊のものにした。

装備・持ち物

飲み水

山腹の山小屋までの6時間分を持てばよい。パックランチに350mlのコーラ1本と500mlの水1本が付いてきたので、足りない分を持っていけばよい。公園本部のお土産屋で購入可。登山道上には「未処理水」があるが日本人は飲まない方がよいらしい。ちなみに飲んでいる人は見かけなかった。ラバンラタレストハウスにつけば、小屋でお茶が飲み放題だし、翌日の 山頂往復と下山の分もそこでもらえるので補充すればよい。売店もある。お湯ももらえた。魔法瓶的なものを持っている人もいて、ちょっとうらやましかった。

防寒着

インナーダウンを持っていった。防寒着は必須。小屋に着いてから頂上を往復して下る前まで常時来ていた。

雨具

上下に分かれるゴアテックスのもの。ゴアでなくても本格的なものは必須。1日目昼過ぎに雨が降って使用。頂上アタックでも多くの人が着ていた。富士山にはビニールの300円くらいのものを着ている欧米人をよく見るが、ここでは見かけなかった。ガイドの多くは折りたたみ傘を持っていた。短時間ならそれも便利かも。

ヘッドランプ

頭につけるライト。必須。最近では頭につけるタイプも安いのでそっちのほうがいい。まだ暗いうちにロープを持って登る箇所があるので。一人は事前にコストコで買った1400円のヘッドランプを現地で無くしたので、公園本部のお土産屋で購入。同じ製品の旧モデルだったが約1500円で買えた。

手袋

頂上アタック時用にあった方がいい

帽子

頂上アタック時用に毛のものがあった方がいい

地図

旅行会社にもらったものをもっていった。標識がこまめなうえガイドもいるので地図を見ている人は少ない。

救急セット

一人は風邪をひいたので飲んだし、私はおなかが緩くなったのでワカマツを飲んだ。下りで膝を痛めている人やガクガクの人が居たので心配ならテーピングテープや膝のサポーターがあった方がいいかも。

トイレットペーパー

トイレは水洗でペーパーも備え付けだが、寒いのでよく使った

寝袋

泊まった小屋にはヒーターがなく、旅行会社の勧めで夏用の寝袋を持っていった。ラバンラタで貸し出しをしているらしいが数に限りがあるとのこと。ベッドには毛布が一枚ある。一人は防寒着を着て寝て、寒くなかったと言っていた。

ポカリの粉

おなかが心配な時の心強いみかた

その他

ラバンラタはホットシャワーがあるし、洗面台で普通に顔が洗える。みんなガンガン石鹸を使っていた。私たちはシャワーは使わなかったし日本に習って石鹸は使わなかった。
私は寝るとき用に(タイツはきついので)モモヒキ的なものを持っていった。ダウンのズボンみたいなものを履いている人もいた。
カメラは夜景が撮れるものを持っていけばよかったなぁと思った。
ストックは普段使わないので持っていかなかったが、持っている人はたくさんいた。

持っていけばよかったと感じたもの

おやつ(行動食)

パックランチや食事などが十分なので不要と思ったが、普段山を歩きながらこまめに行動食を食べる習慣がある私はすぐにおなかが減って頂上手前でシャリバテするかと思った。事前にスーパーに買い出しに行ったが、山で食べたいと思うものはなくスナックしか買わなかった。日本から、食べやすい羊羹やまんじゅう、こんにゃくゼリーやドライフルーツなどお気に入りのものを持っていけばよかったなぁと思った。おなかも減ったし寒かったので頂上から速攻降りてきてしまった。

粉末コーヒーなど

ラバンラタはお湯が飲み放題でカップもあり、紅茶や粉ミルク、砂糖はあった。ただインスタントコーヒーの粉はなかった(食事時にはコーヒーがある)。早く着くとそこでつぶす時間が長いので、日本茶や粉末コーンスープなどあるとバリエーションも出ていいかも。高山病を防ぐためと糖分を取るためにも、飲み物はたくさん飲んだ方がいいので。

カップの雑炊とか

高度の山小屋の割にビュッフェの食事は豪華と言えるが、実際食べたいものはあまりなかった。よって常に小食になった。お湯が貰えるので、韓国人の人はカップ麺などを持参して食べていた。2時に食べるサパは寝起きということもあり食べ物が入りにくいので、カップの雑炊があれば食べやすかったかなと思った。

食事

山小屋に泊まると、全部で5回食事がつく(1泊2日のケース)

初日のランチ

「パックランチ」と呼ばれるものを、公園本部向かいの「バルサム・カフェ」でミールクーポンと引き換えに受け取る。その日の内容は、3つに仕切られたプラスチックの箱に、チーズやハムのサンドイッチ・骨付きフライドチキン1つ・カレー味の春巻1つ・小さい緑のリンゴ1つ。それに350mlのコーラ1巻、500mlの水のペットボトル1本。下りの時にすれ違った登っていく人たちの袋にはモンキーバナナが見えた。

初日の夕食

どこの小屋に泊まった人もラバンラタレストハウス食堂で食べる。ビュッフェ。開始の5時には一気に行列が。席を譲り合って食べる。

登頂前の軽食

深夜2時にラバンラタの食堂が開くので、食べたらすぐ出発。ホテルのモーニングビュッフェのよう。

登頂後の朝食

登頂から戻ってきて食べる。10:30でしまる。ホテルのモーニングビュッフェのよう。

下山後のランチ

公園本部のバルサムカフェで食べる。いろいろある。

食事はすべてきちんとしている。外国のホテルの平均だろうか。高度を考えれば、すごいこと。だが、特においしいわけではない。バルサムカフェはビュッフェのみだが、ミールクーポンを使う以外の場合はビジターセンタービルディングにある Liwagu Restaurant がお勧め。

公園本部・レストハウス写真

-公園本部の様子

公園本部
公園本部内の建物とトレッキングルートの地図は、受付でももらえる。
Conservation Fee の料金表
Conservation Fee の料金表
売店
一番左の建物は売店(土産物屋)。この後ろにOperation Center(Payment Counter)とトイレがある。
バルサムカフェバルサムカフェ
向かいにはバルサムカフェ
バルサムカフェ
Silau-Silau Trail
Silau-Silau Trail を散策。看板はわかりやすくたくさんある。
山岳植物園
山岳植物園
山岳植物園(Botanical Garden)へ行ってみた。9,12,15時に英語の無料ガイドがある。図鑑などで調べてから行くとおもしろそう。
山岳植物園
Visitor Centre Building。
Visitor Centre Building。
剥製
同建物内の展示場には動物の剥製やラフレシアの説明、キナバル山の地質の説明など詳しい展示がある。
キナバル山の地質の説明
土産屋
同建物内の土産屋ではちょっとした装備も売っていた。
ブリーフィング
同建物で18時からあるブリーフィングでは所要時間や注意点の説明をしてくれる。説明は英語で早い。日本のガイドブックを読んでいれば無理に行かなくても大丈夫そうだと思った。
レストラン
同建物のレストラン Liwagu Restaurantはおしゃれなレストランで雰囲気が良い。くつろぎスペースもある。
レストラン
夕方のキナバル山
そしてベランダからは夕方のキナバル山がとてもきれいだった。

グレイスホステルの様子

グレイスホステル
公園本部内は「ホステル」以外は何人かで借りるタイプみたいだ。ロックホステルとグレイスホステルで合計40ベッド。全部ドミトリーだが清潔。部屋に鍵はない。
おしゃれな共同スペース
おしゃれな共同スペース
お湯を沸かしてコーヒーが飲める
お湯を沸かしてコーヒーが飲める
トイレとシャワー
トイレもシャワーも清潔で快適

ラバンラタレストハウスの様子

ラバンラタレストハウス
ガスが出ていて外観写真は撮れなかった。これは入口。
レストランの様子
レストランの様子。山腹の山小屋宿泊者は皆ここで食事する。左手にはテラスがある。
レストランの様子
2階の様子。とてもきれいでインテリアもおしゃれ。
パナール・ラバンの大岩壁
テラスに出るとパナール・ラバンの大岩壁が大迫力。

パナールラバン小屋の様子

パナールラバン小屋のスライドショー
ラバンラタレストハウスから5分ほど登ったところにある。ヒーターもありレストランが近いラバンラタは360RM、無いパナールラバンは320RM。
ドミトリー
1部屋4ベッドのドミトリーで鍵もある。ベットも部屋も清潔で驚いた。
シャワーと水洗トイレ
目の前の建物にはシャワーと水洗トイレが。とてもきれいだ。

私たちの行程

2009年8月12日 (コタ・キバナル → キナバルパーク公園本部)
10時頃 2時間 コタ・キナバル(KK)→公園本部 ミニバス
昼頃 受付後、荷物をGrace Hostelにおき、Silau-Silau Trail を散策 
Visitor Centre Building で展示を見学
18:00 10分 Visitor Centre Building で開かれる、キナバル登山のためのブリーフィングに参加
Liwagu Restaurant でキナバル山を見ながら夕食
21時頃 シャワーを浴びてから就寝
2009年8月13日 (公園本部 → キナバル山山腹の山小屋)
5:45 起床
6:40 パッキングしてGrace Hostel を出発、バルサムカフェで朝食
7:30 公園本部前で現地係員を待機、現れず自分たちで手続き ガイドと合流
8:55 公園本部を乗合バスで出発
9:07 登山ゲート着
10:00 5分 休憩 ウバ(Ubah)シェルター 2095m
10:40 通過 ロウィル(Lowil)シェルター
11:05 通過 3Kmの標識(山小屋までの半分)
11:25 5分 休憩 メンペニング(Menpening)シェルター 2518m まもなく雨降る
12:10 30分 休憩 ラヤンラヤン(Layang Layang)職員宿舎 2702m リス多い
13:35 10分 休憩 ビローサ(Villosa)シェルター 2960m
14:20 5分 休憩 パカケイブ(Paka Cave)シェルター
15:00 通過 ワラス(Waras)小屋
15:08 ラバン・ラタ・レストハウス(Laban Rata Resthouse)到着
お茶を飲み景色を見て過ごす
17:00 夕食
宿泊するパナール・ラバン(Panar Laban)小屋へ移動(5分登る)
20:00 就寝
2009年8月14日 (山腹の山小屋 → 頂上 → 山小屋 → 公園本部 → コタ・キナバル)
2:00 パナール・ラバン小屋を出てラバンラタで軽食
2:30 ラバンラタを出発
4:10 5分 休憩 サヤッサヤ(Sayat Sayat)小屋(最後のトイレ)通過チェック
5:30 頂上到着 ちょうど日の出
6:30 下山開始
7:00 10分 休憩 サヤッサヤ小屋 通過チェック 証明書の購入を決定
8:00 パナール・ラバン小屋に到着 1時間仮眠
9:00 ラバンラタで朝食
9:30 ガイドと合流、下山開始 途中2度ほど小休止 なぜか走り下る
12:00 登山ゲート到着
12:05 乗合バスに乗車
12:18 公園本部に到着、証明書を受取りガイドとお別れ バルサムカフェで昼食
15:30 予約していたバスでコタ・キナバルへ
17時半頃 コタ・キナバル到着

私たちの入山関連手続き

当日はすべて公園本部内

事前 日本 ・グレイスホステルとラバンラタレストハウス の予約・帰りのシャトルバスの予約(旅行会社によると2-3時間バスを待つこともあるらしいので)
当日 Recception Officeの右の建物 入園料(Conservation Fee)の支払い(3日間有効らしい)
Recception Office チェックイン(バウチャーを見れればいい) ミールクーポンを忘れず受け取る
Operation Center(Payment Counter) ・保険料支払い・ガイドを頼む?・入山申請とID受取? 日本でやったので分かりませんがここで支払うのだと思います
Balsam Caffe ミールクーポンを渡してパックランチの受取
Transport? 乗合バスの料金支払い

私たちのかかった費用

私たちが実際に払った費用。公園本部で前泊の含む。1RM=30円で計算

バス(町から) 15RM 450円 コタ・キナバルから公園本部まで、ミニバスを利用
入園料(Conservation Fee) 15RM 450円 コンサベーションフィー。キナバルパークに入る入園料。
山岳ガイド(Mountain Guide Fee) 43RM 1280円 1-3人に対し、1泊2日で85RM。一人分で計算。
保険料(Insuranse Fee) 7RM 310円 何が保障されるのかは知らなかったがWebによると事故による身体障害で150万円と事故による死亡150万円と書いてある。どちらに入ったんだろうか。どちらも?
荷物預け料 10RM 300円 サイズに関係なく1個。スーツケースもOK。
登山許可料 4800円 旅行会社に頼んだので手数料込。現地では100RMなので3000円。旅行会社によると、「前までは山小屋の予約があればよかったが、つい最近から1週間前までに申請が必要になった」とのこと。
山腹の山小屋 12500円 旅行会社に頼んだので手数料込。現地では320RMなので9600円。
登山口往復 33RM 990円 片道 16.5RM
バス(町まで) 3000円 公園本部からコタ・キナバルまで。旅行会社に頼んだので割高。
登山証明書(Certificate) 10RM 300円 登頂証明書を発行してくれる。下山後すぐもらえる。
山岳植物園(Botanical Garden Fee) 5RM 150円 Mountain Garden ともいう?
公園本部での前泊 120RM 3600円 Grace Hostel に宿泊
前泊の夕食 32RM 960円 Liwagu Restaurant で食べた。
合計 29090円

キナバル山登山日記

1. プロローグ

たまたまキナバル山に登ろうと思いついてマレーシアまでの航空券を取ったはいいけど、はて、どうしたら登れるんだろうか。入山すら完全予約制と知ったのは後のこと。出発まであと10日しかないのに…

2. 香港での乗り換え時間をどう過ごそうか

中途半端な乗り継ぎ時間。深夜の香港に出て夜景でも見て冒険しようか、とか言っていたのに相棒の北尾くんはビールで眠気満開、外はムンムンした熱気と雑踏、アジアの匂い。だめだ…疲れた体が一気に衰弱する。宿を取って休みたい。でもここ…どこ?

3. 香港観光

午後3時のフライトまでどしよう。せっかくだからなにか香港的なおいしいもの食べたいね、と言ってたのに、これ、出前一丁じゃん!朝からテンション下がりまくりで蒸し暑い香港を歩きまわる。

4. コタキナバルへ到着

マレーシア航空に乗り、コタ・キナバルの空港に到着。そこはリゾートっていうより完全に‘マレーシア’の空気。13年前の初めての海外旅行の記憶がよみがえる。さて、バスはどこに行けば乗れるかな。。。

5. あこがれのコンドミニアム暮らし

老後にコンドミニアムを借りて数か月滞在する、そんなことを本で読んであこがれていた。海外でコンドミニアムに泊るってどんなんだろう。同じように興味がある人向けに、たくさん写真を撮りました。

6. 国立公園‘サピ島’へゆく

リゾート暮らしふうに、朝から部屋でのんびり過ごす。ご飯でも食べようか、そこのカレー屋入ってみようか、よくわかんないけど注文してみようか、海行ってみようか…。これが個人旅行の醍醐味でしょうか。

7. サピ島について詳しいこと

いくつかの島があるけど、サピ島に行くことにした。コタ・キナバルからの日帰りツアーでも人気だ。自分たちだけでも行けるだろか。ツアーの方が良いかな?同じように迷った人のためにサピ島内も詳しく書いてみました。

8. コタキナバルの屋台

海から戻って、マーケットに夜ごはんを食べに行った。マレーシアの屋台は大好きだ。魚を食べ歩き、麺を食べ、安いジュースを飲み、フルーツを買いまくる。これも日本にはないアジアの醍醐味だ。

9. コタキナバルの街を歩く

明日は入山だから、今日中に下山後の宿を予約しておこう。山にもっていくお菓子も買おう。そんな予定でぶらぶらして、結果真珠のネックレス買ってウッドデッキで夕日見ながらビール飲んで、夜はプールで特訓。

10. コタキナバルからキナバルパークへ

今日は公園本部の宿まで移動。高度順応も期待しての前泊。ミニバスで到着し入山の手続きをするがいきなりトラブル。驚いたのは、宿も公園本部全体も想像以上にきれい。キナバル山ってさすが、世界遺産に登録されているだけあってか、キッチリ管理がされているらしい。

11. キナバル登山 -いきなり待ちぼうけ-

約束していた現地アシスタントが現れず、出発していないのは私たちだけになった。もう仕方ない、行ってしまおう。それからもなんだかんだでバタバタして不安の中遅めの出発。海外での手続き事って、ほんとに出来ているのかいつも心配がつきまとう。

12. キナバル登山 -ラバンラタレストハウスへ-

山岳ガイドのサバリヌスと3人で登る。なるほどキナバル山は、こんな風にゲートやシェルターがあって、看板があって、珍しいお花やウツボカズラがあって。こういう山なんだなぁと関心しながら登る。日本にはこういうふうに管理された山はない。休憩入れて6時間の登り。

13. キナバル登山 -3272mに泊る-

やっと、ラバンラタ・レストハウスに到着。かなり涼しい。これまた考えられないほどのおしゃれな施設と贅沢なビュッフェに驚く。私たちはもう10分登ったとこにある小屋に泊る。満点の星空もそこそこにベッドに入る。眠れるんだろうか…

14. キナバル登山 -星空の下、山頂へ-

軽食を取って2時半に歩き始める。樹林帯を抜けると、満点の星空と、月明かりをバックに黒々とした岩峰のシルエット。みんな魔法にかかって空へ吸い込まれていくみたいで、なんて神秘的なんだろう。一瞬一瞬をなるべく記憶に刻みつけたいと願いながら歩いた。

15. キナバル登山 -あっという間の下山-

感動のキナバル山登頂。明るくなるにつれて見えてくる壮大な景色は想像以上だ。山頂付近は一歩一歩大切に歩いたけど、山小屋からゴールまではわき目も振らずダッシュ。サバとのお別れも近づいてきた。

16. 下山後、コタキナバルで

正直、下山後は記憶に薄い。自分の備忘録のために行った場所や食べた物を書いておいた。