初心者のための登山とキャンプ入門

DAY8:ついにルクラを過ぎチェプルンへ

エベレストトレッキング

2014年10月16日。

5時過ぎ、ウンコをどうしてもしたくなって起きた。こんなステキな目覚めがずっと続いている。
けれど今日は少し違って、寒さでハラが痛くなって起きた。とうとう下痢をやってしまったかと心配したが、たぶん冷えただけだろうと思い安心する。寝袋を頭までスッポリ被って寝ていないのが原因だろう。3000メートル近くにもなれば夜も朝もすごく寒いのだ。

最近、登山中に体温の調節をするのが難しいと感じる。年をとったからだろうか、汗が冷えるとすぐに寒くなりハラを痛めやすくなった。そしてここに来てやっと、速乾シャツやメリノウールなどのアウトドアウェアの重要性を感じている。日本の夏山では標高が高くても綿混紡のTシャツでもまあいけたが、こうゆう感じのところでは厳しい。寒すぎる。メリノウールかなんかの暖かめのロンTが好ましいと思う。
フリースを着て歩くと暑い、脱いで歩くと寒い。どちらにしようか、どちらにしようかと悩みながら歩いた。

ついにルクラ

エベレストトレッキング ルクラとナムチェ
右手にルクラ、前方にナムチェの山

トレッキング8日目はパイヤから始まる。
大きな山をぐるっと巻くと、北方に雪をかぶった大きな山がたくさん現れた。ルクラも見えた。カトマンズからの飛行機が目の前を飛んで行く。感動の景色だった。 カラパタールをゴールに設定してあったけれど、僕にとってはルクラにたどり着くことが一番大きな目標だったかも知れない(ルクラは山の上の方にあるので立ち寄らないけれど)。
ジリからルクラまでの道のりは長く、情報も少なく、無事にルクラまでたどり着けるのだろうかと登山前は不安だった。けれどもうそのルクラが目の前にあるのだ。

そこから山をばーっと下り、登った。今日の目標はパクディンだった気がするが、今日のジョンとウォーリーはやけに遅い。止まることが多い。
僕はハラの調子が心配ではあったけれど、昨日とは違い体が軽かった。僕が元気な原因は彼らよりもいっぱい食べているからかもしれない。昨日も僕だけダルバードをおかわりしたし、大きなアップルパイも一個食べた。

ルクラへの飛行機が僕らの背後を飛ぶようになると、彼らのペースは止まっては歩き、になった。昨日の歩き過ぎが原因だろう。2人にペースをあわせていると時間がもったいないので、僕は先に行き時間を作り、彼らがやって来る前にザックの修理なんかしよう、と考えた。けれど考えを変え、近辺のロッジでさっさと泊まろうと彼らに提案した。このようなペースならばさっさと休んで体力を回復し、あいている時間に服を洗ったりする方が効率がいい。

チェプルン エベレストトレッキング
ルクラ辺りから集落の雰囲気は華やかに
エベレストトレッキングのトレッカー
トレッカーの人数も圧倒的に増える
エベレストトレッキング チェプルンのロッジの娘と
チェプルンのロッジの娘と

小さな少女に案内されチェプルンの宿に入った。1ルーム3ベッドの部屋で100ルピー。安い。けれどどこも部屋代は安く、結局はご飯代にお金がかかるんだ。

カトマンズを出発してから8日目、とうとうルクラを越した。めでたい。こんなにすんなりいったのもジョンとウォーリーのおかげだろう。

DAY8:今夜の居場所マップ

ネパール・エベレストトレッキングマップ