エベレスト街道トレッキング「おすすめのガイドブックと地図」
このページでは、個人トレッキングの計画の際におすすめのガイドブックの紹介や、カトマンズのタメルで売っている地図のこと、おすすめの地図のことなどを書いています。ちなみに「エベレスト街道トレッキングとは? 」のページでは簡単なトレッキングの地図とコースを紹介しています。
おすすめのガイドブック
他のページでも度々紹介していますが、エベレスト街道のトレッキングにはこちらのガイドブック「Trekking in the Everest Region」がベストだと思います。僕は英語が得意ではないので完璧に本を理解することはできませんが、トレッキングの準備は全てこの本をもとにしています。高山病などの病気、病気になった時のこと、気温や装備、ルート、TIMSの申請のことなどエベレスト街道に関するたくさんの情報がこの本には詰まっています。ロンリープラネットのネパールトレッキングに比べても、トレッキングに関する情報は遥かに多いので本当におすすめの一冊です。
本当におすすめなので、Trekking in the Everest Regionの目次を掲載します。
PART 1: PLANNING YOUR TREK
What is trekking?
- Trekking styles and agencies
- History
- Expedition-style trekking
- Teahouse trekking
- Trekking agencies in Nepal
- Overseas trekking agencies
How long to go for
- Route options
- Planning
- Flying in
- Route options above Namche
- Walking in
- Other options
- Peaks and passes
- Other activities
Budgeting
- Costs in Kathmandu
- The trekking budget
- Currency
When to go
- Seasonal conditions
- The Kathmandu climate
What to take
- For standard conditions
- Equipment list
- Equipment available in Nepal
- Adventure trekking equipment
- Recommended reading
- Map recommendations
Pre-trip health precautions and inoculations
- Introduction
- Specific age groups
- Medical conditions
- Inoculations
- Medical insurance
PART 2: NEPAL
Facts about the country
- Geographical background
- Climate
- Historical outline
- Economy
- Development 76
- Religion
Practical information for the visitor
- Visa and trekking regulations
- Getting to Nepal
- Local transport
- Language
- Electricity
- Time
- Money
- Post and telecommunications
- Media
- Holidays and festivals
- Food
- Drink
- Things to buy
- Security
- Luggage storage
PART 3: KATHMANDU
The city
- History
- Arrival and departure
- Orientation
- Where to stay
- Where to eat and drink
- Nightlife
- Entertainment
- Services
- Transport
- What to see and do
- Getting to the Khumbu
PART 4: THE EVEREST REGION
Mountaineering history
- Everest
- Cho Oyu
- Makalu
- Lhotse
The people
- The Sherpas
- The Rai
National parks
- Sagarmatha National Park
- Makalu-Barun National Park and Conservation Area (MBNPCA)
Facilities for the trekker
- Accommodation and food
- Services and facilities
Minimum impact trekking
- Environmental concerns
- Cultural considerations
- Economic impact
PART 5: ROUTE GUIDE AND MAPS
Trekking from Lukla
- Introduction Lukla
- Lukla to Namche
Namche and around
- Namche
- Around Namche
- Namche to Thame
To Lobuche and Kala Pattar
- Namche to Tengboche
- Tengboche
- Tengboche to Pheriche/ Dingboche
- Dingboche to Chukhung
- Pheriche/Dingboche to Lobuche
- Lobuche to Gorak Shep and Kala Pattar
- Heading down
To Gokyo and around
- Introduction
- Namche to Gokyo
- Gokyo
- Around Gokyo
- To and from Phortse
The Tsho La/Cho La/Chugyima La
- Introduction
- Lobuche to Gokyo
- Gokyo to Lobuche
The Lhenjo La/Renjo La
Khumbu side trips and pass-hopping
- The Kongma La Peak
- Amphu Labtsa
- Khumbu to Makalu
- The Mingbo Valley
- The Upper Bhote Valley
- Lungsamba La
- The Kyajo Valley
Jiri to Lukla/Namche
- Introduction
- Kathmandu to Jiri
- Jiri to Shivalaya
- Shivalaya to Bhandar
- Bhandar to Junbesi
- Junbesi
- Junbesi to Bupsa
- Bupsa to Surke
Starting from Phaplu
- Introduction
- Phaplu
- Salleri
- Phaplu to Chiwang Gompa
- Phaplu to Ringmo or Junbesi
- Phaplu to Chialsa
- Heading south
Salpa-Arun to the Khumbu
- Introduction
- Getting to eastern Nepal
- Tumlingtar Tumlingtar to Balawa Besi
- Balawa Besi to Jau Bari
- Jau Bari to Sanam
- Sanam to Najing Dingma
- Gai Kharka to Puiyan
The Rolwaling Valley
- Introduction
- Thame to Simigoan
- Simigoan to Singhati
- Gongar to Barabise
Trekking peaks
- Introduction
- Imjatse/Island Peak
- Mera Peak
- Lobuche
- Parcharmo
- Pokalde/Dolma Ri
- Other trekking peaks in the region
APPENDICES
- A Itineraries and acclimatization planner
- B Health
- C Flora and fauna
- D Nepali words and phrases
- E Glossary
- F Bibliography
トレッキングに関する情報がこんなにもたくさん詰まっています。
僕が得に参考になったのは付録のB、ヘルスのところです。トレッキングでなりうる病気と必要な薬などの情報はとても参考になりました。また僕はジリからトレッキングをしたのでその間のルートの情報も参考になりました。またチョラパス、Phapluからのルート、アイランドピークやメラピークの情報もあるので、カラパタールやベースキャンプ、ゴーキョなどメジャールート以外のルートを歩こうと考えている人には大変役に立つと思います。
カトマンズで買った地図の紹介
カトマンズのタメルには地図を売っている店がたくさんあります。アウトドアショップの片隅で売っている場合もありますし、大きな地図専門店もいくつかあります。そこで売られている地図はエベレスト街道のエリアだけでなく、アンナプルナサーキットやネパールのマイナーなトレッキングルート、メラピークの地図など、ものすごい数の地図があり選ぶのが面倒にもなるくらいです。エベレスト街道のものは数種類あります。
地図を売っている場所はタメルの中心地、土産物屋やアウトドアショップが集まるエリアにあります。広いエリアではないので歩いていればすぐに見つかると思います。
またタメルだけでなくルクラでもナムチェでも地図を買うことができますが数は少ないと思います。10万分の1などの大きな縮尺の地図しか手に入らないかも知れません。
僕が買った地図は下で説明しています。下記で紹介している地図はジリからベースキャンプまでのものですが、タメルで売っている地図のほとんどが同じ様な作りになっているので参考にしてください。
ジリからのトレッキングにおすすめの地図
おすすめなのは「TENZING-HILLARY TREK Jiri to Everest Base Camp」という地図です。ジリから歩く人は少ないと思いますが、それでもジリからの地図は数種類あり、その中で唯一の5万分の1の縮尺の地図がHimalayan MapHouseの「TENZING-HILLARY TREK」でした。ジリからのルートに関わらず、タメルにある多くの地図の縮尺が10万分の1なので、5万分の1の地図が存在したこと、そして買えたことに感動しました。約600円です。
サイズは、タメルにあるほとんどの地図と同じで、短辺が12.5cm、長辺が24.5cmほどで、硬い厚紙のカバーがついているので厚さが4mmほどになります。トレッキング中は使いづらいので、僕はカバーをとり地図を半分に切って使用していました。
水には強くありません。水でインクが流れるほど弱くはありませんが、紙が水を吸うのでその状態でこすれるとぼろぼろになってしまいます。また開いたり閉じたりを繰り返すうちに折り目の部分から破れてきます。おそらくタメルで買えるほとんどの地図がこの様な作りになっています。
地図の精度はどうでしょうか。現地で確かめながら歩いてはいないのでなんとも言えないところですが、標高が間違っていたり、これはちがうだろう、地図と違うなあ、と思うことは数回ありました。ですが道はかなりしっかりとしているし、道に沿って民家があったり現地の人が歩いていたり、挨拶代わりに方向を訪ねていたので困ることはありませんでした。
ただ等高線の感覚が40メートルでそれに慣れませんでした。10メートルか20メートルの物に見慣れているので、思ったよりもきついなあと感じることが多かったです。他のトレッカーもその様に言っていたので、等高線の感覚が40メートルの地図が一般的なのかも知れません。
事前にネットで買える地図
National Geographic Everest Base Camp
僕もそうですが、出発前に地図を見てイメージを膨らましたい人もいると思います。確か石井スポーツかどこかでエベレスト街道の地図が置いてあった気がしますが、ナショナルジオグラフィックの地図はアマゾンでも買うことができます。
レビューで評価1をつけている人がおり地図上の間違っている箇所を指摘しています(メジャーなところではありませんが)。僕もこの地図を事前に買っていたので確かめてみようかと思っていたのですが、トレッキング2日目でロッジに置き忘れてきてしまいました。外人さんの評価は概ね良いようです。
このナショナルジオグラフィック社の地図ですが、作りがよく高級感もあるので見ていて楽しいです。紙も薄くて頑丈、そして防水です。カトマンズで買える地図よりも質は遥かに良いです。
地図のサイズは折りたたんだ状態で、23 x 10.4 x 0.8 cmで広げると新聞紙を開いたくらいになります。範囲はルクラからベースキャンプ、エベレスト、ゴーキョー、アイランドピークなどです。メラピークは地図上にありますが登山道は途中で途切れてしまっています。等高線は40メートル間隔です。
Schneider Trekking Maps
「Trekking in the Everest Region」やロンリープラネットの「Nepal Trekking」でもおすすめの地図として紹介されています。僕も事前に欲しくて探したところ、Mapsworldwide というUKのお店から買うことができましたが、出発までに間に合わなそうだったのでキャンセルしました。カトマンズでも扱っているお店をみかけた記憶がありますが、ちょっと曖昧です。
こちらのSchneiderの地図はシリーズになっていて、「ルクラからベースキャンプ」以外のエリアの地図もあります。下の画像が、その地図が収録したエリアを示しています。
発送にどれくらいの時間がかかるかはわかりませんが、興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。
Wi-Fiなしでグーグルの地図を使う
街の地図になりますが、あらかじめグーグルの地図をキャッシュしておくことで、Wi-Fiの電波なしでも地図が表示されるので現在地を知ることができます(僕はiPhoneなので他のスマホはわかりません)。
試しにタメルをめちゃくちゃに歩いている時に使ってみましたが、GPSがしっかりと自分の居場所を示してくれたので迷子になることはありませんでした。ポカラでもその他の観光地でも、あらかじめ地図をキャッシュしておけば電波がなくてもGPSマシンとしてスマホは機能するので大変便利です。
しかしグーグルの地図のキャッシュには有効期限があるので、それを過ぎると地図を再読み込みしなければならないので注意が必要です。いざという時に使えないことがあるので、WiFiがつながる環境にいる時に再読み込みの設定をしておきましょう。