初心者のための登山とキャンプ入門

御岳ボルダリング日記 Vol.1

御岳でボルダリングするヤハケン

御岳ボルダリング日記(アラタの場合)

玄関岩の前にて

こんな暑い中、日帰りの登山なんてやってらんない。
と思ったか思わなかったか。
僕とヤハケンは御岳へとボルダリングをしに行った。

御岳を通過したことは何度かあったが、
御岳の地に立つのは初めてである。
多摩川がメインストリートのような、左右から山に挟まれた小さなエリアだ。
御岳山に登る人たちだろうか。
山のいでたちをした人たちが、御岳駅前で多く目についた。

駐車場は、多摩川右岸の1日1000円、Uターン1回1000円のとこに。
レンタルマットは駅前のマルガクで借りた。
ヤハケンも言うようにここのお兄ちゃんは親しみやすく、
またこのようなお店が駅前にあるなんてとても便利だ。
あまり覚えていないけれど、
ボルダリング用のマット以外にも、ストックなどのレンタルもしていた。
御岳エリアの登山情報もあるだろう。
この近辺で登山を考えている人は、よい情報を得れるかも知れない。

マルガク

まずは歩いて一番近い、「溶けたソフトクリーム岩」
というボルダーに向かう。
クライミング雑誌にも度々登場する有名な岩だ。

山ガール達が、素敵な歌声で何かをハモっていた。
セミの声と多摩川の音と強い日差しと、
Tシャツが体に絡みつく感じ。
うーん夏らしい。
多摩川左岸へと下っていった。

溶けたソフトクリーム岩は、驚くほど近い場所にあった。
駅前から5分も歩けば到着するだろうか。
ボルダーも貸切りのようだ。
テンションもあがる。

すぐに思ったことだけれど、
とても暑い。
ここにずっといるとちょっとまずいかな、
という暑さだ。
しかも横を見れば、
スイスイ~とカヌーが。
キャッキャとはしゃぐカップルたちのラフティングが、
次から次へと僕らの横を過ぎ去っていく。
ヤハケンはもはや顔は赤くて、
汗をかきながら一生懸命ボルダリングの準備をしている。
また横を見ると、
岩にぶつかったラフティングのボートから女の子が落下。
女子や男子の声が山に響く。
ザパーン、ウワー、キャー!
ヤハケンには悪いが、僕はあっち側にいたかった。

溶けたソフトクリーム岩にて

そんなこんなでボルダリングは開始された。
ジムではなく実践で登るのは初めてだったが、
思ったよりも登れるものだな、と思った。

それにしても楽しい。
大自然の中でボルダリングをするのがこんなに楽しいなんて。
むしろボルダリングなんて付属品で、
ぼーっと多摩川を見つめているだけで心地が良い。
ジムなんてせっせと通わずに、
早くここに来ていれば良かったなあ。

溶けたソフトクリーム岩をあらかた登り終え、
僕達は対岸のエリアに向かった。

ボルダリングマットを背負って移動中

今度は「マミ岩」というのを登る。
いつも思うのだけれど、この岩はどんな理由があって
この名前になったのであろうか。
しかも意外と素敵なネーミングの岩が多い。
特にマミ岩からすぐ近くにある、
「忍者返しの岩」、なんてとてもイメージがしやすいので好きだ。
何でもそうだけれど、
名前をつけるという事はとても素敵なことのように思う。

さっきまでいた多摩川左岸も開けて素敵だったけれど、
こっちの右岸も悪くない。
木が日陰を作り涼しく、
こじんまりとしてプライベートビーチ的な感じがする。
調子に乗って上半身裸になってさらに夏を満喫した。

ヤハケンくつろぐ
マミ岩の前でくつろぐ僕

適当にマミ岩を登り、昼食を作って食べた。
岩に登ることもどうでも良くなりつつあり、
ひたすら対岸に石を投げ続けた。
お互いの肩のよさとコントロールを競いあった。
くだらない事が楽しくて仕方がないのだ。

最後の締めに近くの「玄関岩」に登り、
あとはパンツ一丁になって川遊びを楽しんだ。
お互いきゃっきゃしながら水をかけあい、
相撲をとったり飛び込みをしたりした。
最高なのである。
欲を言えば、
水着と浮き輪と、水用のシューズがあれば良かった。
事前に飛び込みスポットを探しとくべきであったか。
テントかタープがあれば日陰で涼しく過ごせたか。
もっと言えば、近くのキャンプ場で一泊できればなおいい。
夜は炭火で美味しい肉をバーベキューするのだ。
そのあとは焚き火なんて最高だ。

もはやボルダリングなどどうでも良い。
いや、ボルダリングをしているという事が大事なのかも知れない。
しかしクライミングシューズを忘れても
海パンだけは忘れてはならない。
チョークを忘れても浮き輪は忘れてはいけない。
御岳はそんな場所である。

御岳はそんな素敵なところであった。

御岳ボルダリング日記(ヤハケンの場合)

「まだか?…。1分、1秒を急いで行かないと…。」

「ヤバイぞ。あとどのくらいもつのだろう…?…。」

行きの車内で一人黙って自問自答を繰りかえしている。

焦ってはダメだ…。冷静に…。

何が起きているかと言うと…。
お腹が壊れたのだ…。

Onaka Pee Peeで限界を迎えちゃったのだ。
予定より早めに八王子I.Cを過ぎたので、ガストの朝食したのだが
その時の「おろしハンバーグ」が引き金になった。

…いや、昨日のカレーの後から調子が悪い…。

というか、元々お腹が強くないのだ。

 

とりあえず、本当の意味でのギリギリセーフ。
間一髪のコンビニで、安堵の瞬間を迎えた。

という事で、本日は
東京の青梅市の御岳へボルダリングへ向かっているのです。

今回も…とういか、毎度おなじみのアラタ&ヤハケン。
登山のレギュラーメンバー。
いや…最近の活動を見ると
自分は準レギュラーになっているのかも…?と不安になる。

 

その辺の事は置いといて

御岳の橋からの眺め

10時には、御岳の駐車場に到着。
そして、「マルガク御岳店」にてマットをレンタルする。

料金は1日、1000円。電話、Webでの予約もしてくれる。
店員の人も優しい方で、
御岳のボルダリングが載っている雑誌まで貸してもらい
初心者の自分には、ありがたいお店です。

そこでマットを借り、バス停の脇から川の方へ。
御岳の岩場へ向かいました。

さすがに、暑い日だったので、
川では、カヌー・水遊びをしている人がいました。
そんな方たちを横目に通り過ぎ
溶けたソフトクリーム岩から登りをはじめました。

溶けたソフトクリーム岩

外岩のクライミングは今回で2回目になるのですが
普段のクライミングジムとは違い、
わきあいあいと、自分たちのペースで出来る事。

そして、課題と言えどもルートが決められてるだけなので
掴めそうなホールドを自分で探し、
あーでもない。こーでもない。とか言いつつ出来るので
自由な感じがして、とても楽しい。

溶けたソフトクリーム岩に登るヤハケン

自分的には
クライミングジムは、真面目にトレーニング。
外岩は、そこに遊びプラスされている感覚。という印象なのだ。

という事でまず、「アンダー 7級」「5級」を登ってみる。
とは言え、外での経験が浅いので、
ホールド探しに慣れない、トポの見方などスムーズにできない…。
しかも、このルートで合ってるのか分からない部分もあるので
最初は、経験者の方と一緒に行けると良いだろう。

ゴールでき、ちゃんとしたムーヴができると
確かに7級、5級の課題だな~と思う。

まぁ、そんな事どうでも良いと思ってしまう
適当な我らコンビは、楽しければ良いのです。

しかも暑いので、登っている合間に
川で水を浴び熱中症対策も万全なのだ。
…というか、途中から
水遊びの誘惑に見事ハマる事になるだが…。

玄関岩に登るヤハケン

一応、登ってみた岩が
溶けたソフトクリーム岩、マミ岩、玄関岩。

その中で、7~4級の課題をやってみたのだが
恐らく…いや間違い無く別の課題になってしまったのもある。

そして、木陰で昼食をし、マッタリする。
涼しい…。そして、飯がうまい。

たまに、川を浮き輪で下ってるオッサンが敬礼をしてくれる。
それに笑顔で応える。
それさえも、気分が良い。

一つ言えば、暑さからTシャツを脱いでしまったので、
たまに過ぎるラフティングの若者グループの女の子に
締まりの無い体を見られる事だろう…。

いや…。それさえも、気分が良い。

その後、2~3課題を登ったのだが
暑さから、川の魅力に引き込まれる。

…しかし、水着なんてモノは持ち合わせてない。
迷うも無く、パンツで泳ぐ案に決定。
お互い、穿きくたびれたパンツで無い事に一安心。

すぐさま、Here We GO!!!

…水が冷たい…。
泳ぐ事に不安がでる。

先陣を切ってアラタ氏、DIVE!!!
その後、流れ的に飛び込む空気になり、わたくしDIVE!!

距離を出さないと浅いよ!!!というアドバイス。
そのアドバイスに反して、勢いをつけすぎて足を滑らす。

見事、至近距離。
「派手に転んでる様にしか見えない」飛び込みっぷりをぶちかます。

そして、少し冷たい水で汗を流しさっぱりする。
…しかし、変えのパンツが無い。
ノーパンでズポンを穿くのは覚悟はできているのだが…

着替えるスペース無い。というか、結構オープンな空間だ。
ボルダリングの岩があるので、一面は隠せるのだが
その他は、何も無い…。

そこで、ナイスアイデアが浮かぶ。

くつろぐようにマットを持ってきたのだ!!!
それを1人が持ち、着替える人を囲う。
どの方向からも視線をブロック!!!

そして、実行。

…だが、持ってきたマットは
サーマレスト・リッジレストのS !!!!
結局Sサイズでは、防御力が低かったのだ。

こうして、無防備にもほどがある状況で着替える。
諦めるにも、諦めきれない。もう、どうにもできない状況だ。

幸いな事に通りがかる人は来ず、
ミッション・コンプリート!!!!

そして、次回は小学校の頃プールの授業で使った
片方ゴムで縛っている、便利なタオルが欲しいと思った。

汗を洗い流しすっきりとしたヤハケン

そんなこんなで、帰宅の道へ。
久しぶりのアウトドアだったので楽しかった。
そして、クライミングの楽しさを再発見した日となった。

また暑い時期にもう1度、来ようと約束をし
次回は、水着と浮き輪を必須アイテムに昇格し
万全の体制で来ようと誓った…。

御岳ボルダリング情報 byヤハケン

移動スタイル

東京都青梅市。

車なら東京から1~2時間、電車でも2時間で着く、青梅線御岳駅。
駅の目の前の橋の下、多摩川のほとりに
御岳のボルダリングスポットはあります。

ロケーションも良く、釣り、カヌーなどアクティビティに富んだ環境にあり
季節問わず楽しめる場所なのです。

[持ち物]

必須なもの

  • クライミングシューズ
  • チョーク(チョークバック)
  • 着替え(Tシャツ)
  • ボルダリングマット(レンタル可)
  • タオル
  • ブラシ(岩のお掃除)
  • 飲み物(季節によって、人により差はあるが、調整)
    ※今回(夏の場合)はスポーツドリンク1.5リットルあると足りるくらいだった。
  • トポ(自由に好みなモノを)[ボルダー図集 室井登喜男 編(黒本)]を持って行った
  • 動きやすい服装
    ヒザを擦ってしまう場合があるのでパンツは膝が隠れる長さが望ましい。

あった方が役立つもの。

  • 足拭きマット or 雑巾(クライミングシューズの汚れを落とすため)
  • 救急セット(怪我をした場合)
  • レジャーシート(休憩など休みたい時にあると便利)

[今回の行程]

□ 2010年8月8日(日曜) 晴れ 10:00~16:00

溶けたソフトクリーム岩、マミ岩、玄関岩を登りました。

移動スタイル

移動スタイルがコレ。
自前の荷物は手前に持ってきつつ。
背中にマットを背負うスタイル、両手が空くので、一番楽だった。

「溶けたソフトクリーム岩」

溶けたソフトクリーム岩

まず最初に向かったのが[溶けたソフトクリーム岩]。
登ったのが矢印の書いてある「アンダー7級」「5級」。
写真には載せてないのだが、
「マントル4級 SD」もやりました。…が
正確ではなさそうなので、写真には載せませんでした。

「マミ岩」

マミ岩

次に向かったのが[マミ岩]
矢印の書いてある、「マミ岩左6級」「マミ岩中央4級」を登りました。

「玄関岩」

玄関岩

その次に[玄関岩]へ向かい
「10級」「フェース6級」「カンテ7級」
載せてないのですが「ルーフ4級」をやりました。